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【卒論アドバイス⑧】卒論に必要なパーツはどのくらいあるのか?
こんにちは!サポートデスク院生スタッフです。
ここまで、研究テーマの決め方や先行研究の整理の仕方など、卒論の土台となる部分についてお話ししてきました。ここからは、実際に卒論を組み立てていくことについてお話ししていきます。
今回は、卒論を組み立てるのに、一般的な構成の「序論」、「本論」、「結論」でどのようなパーツが必要なのかをご紹介していきます (前回の記事で紹介した「要旨」は、今回省略しています)。
1. パーツの一覧表
以下の表は、卒論に必要なパーツ例になります。「序論」、「本論」、「結論」をさらに細かく分けています。
※あくまでも例ですので、自分の専門分野についても調べてみてください。
2. パーツの説明
では、さっそくですが上記の図のパーツの構成順に細かな説明をしていきます。
まずは序論のなかの序章です。この部分では、卒論における研究の問いなどを書いていきます。
既に【卒論アドバイス③】、【卒論アドバイス④】、【卒論アドバイス⑤】で説明していますので、よかったら復習してみてください。
引き続き、序論のなかの1章です。ここでは先行研究の整理や、その整理を踏まえて自分の卒論がどのような位置付けになるのかを説明していきます。
こちらも、既に以前の回(【卒論アドバイス⑥】)までで説明しました。
続いて、本論のなかの2章は、自分が設定した問いに答えるために必要なデータやその分析方法について説明します。文献調査の場合も、どのような資料を用いるのか、その詳しい説明を書きます。
さらに、本論の3章からは具体的な分析と考察を積み重ねていきます。分析は基本的に結果だけを述べ、そこから考えられることを考察で述べていきます。分析と考察を同じ章に書く場合もありますが(results and discussion)、卒論ほどの分量であれば、分けて書く程度の問題設定になることが多いです。
そして最後に、結論の終章では、得られた知見を整理し、その知見から得られる示唆(implication)を述べ、今後の課題となるようなものを示しておきます。
このような流れを踏まえて、筆者が書いた卒論の構成例は以下のとおりです。
【筆者の卒論構成】
序章 教師に向けられるまなざし
第1節 問題の所在/第2節 研究目的/第3節 本論文の構成
1章 社会構築主義と教師研究(先行研究の整理・研究方法等)
2章 「教師の力量不足」の言説分析(研究対象・分析)
3章 新聞報道から見えた「教師の力量不足」(考察)
終章 「教師の力量不足」言説の展開と今後(結論)
前回までの記事を振り返りつつ、卒論に必要なパーツを章ごとに分けて説明してきました。いかがでしたか?なかなか長い道のりですが、どれも必要なパーツばかりですよね。
そして、これらのパーツを徐々に作成し、着実に組み立てていく作業が卒論を作成する作業でもあります。
提出までに残された期間を踏まえながら、ぜひ計画的に執筆を進めてください!
それではまた!