【アカデミックスキルズ⑦】インターネットで文献を調べる
こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。
文献を探すときに、図書館を利用する方法以外にインターネットで検索する人が多いのではないでしょうか。インターネット上にはたくさんの情報があります。図書館に行かなくても自宅やカフェなど自分の好きな場所と時間に調べることができるためとても便利です。
しかし、インターネットでレポートのための文献を探すことには2つの難しさがあります。
1つ目は自分の欲しい情報を見つけることです。先ほども書いたようにたくさんの情報があるため、関係のない情報も検索にヒットしてしまいます。検索でヒットしたたくさんの情報から、自分のレポートに必要な情報を取捨選択して見つけなければいけません。
2つ目は得られた情報の信憑性です。レポートに引用する情報として、ブログやインターネット上の匿名で編集されている百科事典などは適切ではありません。その情報が正しい情報なのかという信憑性に欠けるからです。信頼できる情報源から得られた情報をもとにレポートを作成します。
それでは、信頼できる情報をインターネットを使って探すにはどうしたらいいのでしょうか。この記事では、インターネットで文献を調べるときにおすすめの方法を2つ紹介します。
Google scholar
インターネットで文献を調べるときに、おすすめのツールはGoogle scholar(グーグルスカラー)です。Google scholarでは、論文や書籍などの学術的な文献を検索・閲覧することができます。
普段利用するGoogle検索でヒットする個人ホームページやブログ、匿名記事などは、 Google scholarではヒットしません。そのためGoogle検索よりも信頼のできる情報をみつけることができます。
Google scholarは無料で使うことができます。使い方は、まず Google scholarトップページ(下記リンク)を開きます。キーワードを検索ボックスに入力して検索します。検索結果から気になる文献のリンクをクリックして閲覧します。
※検索結果画面にある文献でもアクセスできない文献もあります。
名古屋大学所属の方は、検索結果画面に表示される有料の論文は、附属図書館を経由すれば、名大が契約している電子ジャーナルを読める場合があります。
データベース
次に、インターネットでレポートに引用するための文献を探すときにおすすめなのがデータベースを使って調べることです。データベースでは、キーワードや著者名、出版年などで論文や学会発表抄録などの学術情報を検索することができます。
GoogleやYahoo!などのインターネットの検索エンジンを使って調べると、匿名で書かれた情報や個人のサイトなど信憑性が低い情報もヒットします。一方で、データベースには著者名や出版・発刊している雑誌名が明示されている学術情報が含まれています。そのため信頼できる情報を見つけることができます。
有料版データベース
データベースには、Ciniiや学術機関リポジトリ(IRDB)のように無料で使用することができるものもありますが、Web of scienceのように有料のものもあります。
データベースで検索してみつかった文献がオープンアクセスである場合、無料で読むことができます。しかし、検索して文献がヒットしても、無料では読むことができない有料の文献もあります。
有料のデータベースやオープンアクセスではない文献でも、大学によって読むことができます。大学図書館のホームページを確認すると利用できるデータベースが載っています。ぜひ確認してみてください。
データベースは、大学に入学したばかりの1年生のときはあまり使う機会がないかもしれません。しかし、学年が上がるにつれてデータベースを使用する機会は増えていきます。データベースを知っておくと、レポートや卒論を書くときにとても助けになります。