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こんにちは。
バラの花の香りにうっとりしてしまう今日この頃の中村香菜子です。
昨日は母の日でしたね。
スーパーなどの店頭には、イロとりどりの母の日用のお花がたくさん!花やさんも、普段ないような賑わいでした♪
お花大好きなのでルンルンです!
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私が「お母さん」になって、18年。初めて妊娠した時からすると19年くらい「母親」でしょうか・・・。
お母さんについて、いろいろな場で語られているものを見たり聞いたりすると、しっくりくるものと、そうでないものもあります。
お母さんについて歌われている人気の楽曲でも、
息子からお母さんに向けて、
「あなたはいつも僕のためにしんどいことを笑顔でやってくれました」
みたいな感じの歌詞を聴くと、
私の場合は、理想のお母さん像を決めつけられているようで
なんだかしんどいなってなります。
「ありがとう」をたくさん連発する歌も、
お母さんは感謝されるようなことをしなきゃいけないのかなって
自分は子どもや人に感謝されることなんてほぼできてないのになって
不安になったりもします。
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私がこじれた性格だからかな。
お母さんの歌なら、どんな歌が好きかな~って考えていたら
ウルフルズの「かわいいひと」
が好きだなって思いました。
かわいいひと かわいいひと
僕はいつも がんばっています
空に太陽 心配無用
おっかないから ちょっとだけ
ほほえんでくれませんか
かわいいひと
~中略~
かわいいひと かわいいひと
ぼくのことも 考えておくれ。
お母さんは、子どものために尽くすだけでない、かわいい人。
笑うだけでなく、怒ることだってあるってとこ。
僕のことも考えてよって。
なんだか、ほっとします。
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私が、離婚したという話をすると、
悪気なく、当たり前に
みんなが子どもと私が一緒にいると、勝手に思っています。
「母子家庭」という言葉が「ひとり親家庭」という言葉に変化しましたが、
未だに、母親は子どもと一緒にいるのが当たり前という風潮です。
なんだかな~って思います。
今、「共同親権」についてもたくさんニュースで言われていますが、
子どもを連れている人が正しく、子どもを連れていない親はよくない親という印象もなんだかあるように思います。
また、「DV」や、「モラハラ」というと、
夫(男性)から、妻(女性)への暴力行為という印象がほとんどですが、
現代は、その逆もたくさんたくさんあるなと最近思います。
お母さんてなんだろう。
親ってなんだろう。
感謝ってなんだろう。
時々考え出すとわからなくなります。
昔から家族で取り組む農耕で国造りをしてきた日本は、
どんな時も親を大事にするという「儒教」の教えを
取り入れ、人々に浸透させてきたそうです。
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昔のことわざで、
『親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない』という言葉があるそうです。
親が子どもにする意見は一つとして無駄がなく、すべて役に立つことばかりだから、心して聞くべきだということ。
を意味しています。
『仇』は『徒』とも書き、実を結ばない『 徒花 あだばな 』のこと。 茄子の花が千に一つも無駄なく実をつけることにかかっているんだとか・・・。
今はその言葉全部は当てはまらないなと思います。
所詮、親を大事にしなきゃならないという概念も、
社会が民衆に植え付けた価値観なのかと思ったら、
しらけてしまいます。
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親だって、完璧ではないし、間違うことはあります。
感謝したい親だっていれば、そうでもない親だっているはずです。
「価値観」も「当たり前のこと」も、
どの時代も、どんどん変わっていきます。
昭和、平成、令和という時代の流れの中で、
大きく変わっていっていることがたくさんあります。
もはや私自身も、10代の子どもたちの価値観や当たり前についていきかねています。
新しい感覚の世代に、
親の言うことが正しい、私の価値観をわかってほしいなんて、
ナンセンスすぎると思っています。
子どもや、若い人の声に耳を傾けられる
母でありたい。そんな人間でありたい。
そのためには、
自分も、子どもに依存することなく、
子どもとの距離感を見定めながら、
新しい母のカタチを築き、
自分の「自分らしさ」が分かる母になっていようって思います。
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母親である前に、私は人間。
まっさらの自分、
すべてをそぎ落とした状態での「香菜子」
を見失うことなく、
42歳の大人として、社会的な役割もこなしていける自分でありたいのです。
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