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てにをは『ヴィラン』

 先週に続き、ネット発信の楽曲を紹介したいと思います!

今回の『ヴィラン』、原曲というか、作曲者が発表したオリジナルの動画は、ボーカロイド仕様でございます。パソコンで合成した音声が苦手な方は再生にご注意ください。
記事の最後の方に、私が好きなカバー動画も載せますので、良かったら参考にしてくださいね♪

初めにお断り

 この歌は何十回も聴いたし、歌詞も空で言えるくらい覚えています。それほどに私が好きなのは、比較的に口ずさみやすい音域でのメローディーであることと、やはり歌詞の創り出す世界観がいいからだと思います。

 ワードセンスが素晴らしいのはもちろんです!
 でも、それとは別に「……ん? どういうこと?」って疑問が湧いて、思わず歌詞ページを検索して考え込んでしまう、音楽を聴いているのに推理小説を読んでいるような……そんな構成の歌詞なのです。

 どういうことなのかを感じて頂きたいので、まずは1番の歌詞全体をただ引用しますね!
 サボリじゃないですよ!(笑)

きっと手を繋ぐだけでゾッとされる
馬鹿げた競争ラットレース一抜けたら通報される
突然変異ミュータントじゃない ただの僕さ
XとかYとか

べき論者様は善悪多頭飼い
僕が君を"侵害"するって言いふらしてる

Oh... Mr.Crazy Villain Villain 夜行性の花弁
違う服着て君の前では男子のフリする
拝啓 Dr.Durand-Durand 迎えにきて下さい
顔も知らない誰かにとって僕はもうヴィラン

蛇蝎だかつライフ
挙句の糜爛びらん

1番の歌詞


 もう私は読み込み過ぎて、歌詞を書見した人がどう捉えるのかイマイチ分からない……ただ、この疑問は湧いているはずです。
「『僕』って男なの? 女なの?」

 あと、この疑問もですかね~。
「『僕』ってどう悪者ヴィランなの?」


 全体の歌詞を読み込み、考え込んだ結果、私の中では結論は出ています。
 それをここに書くのも悪くないですが、この歌は自分で考えてみるのも楽しい曲だし、多少は作者の意図する正解と違っていてもいい気がするので、控えます。
 実際にいろんな解釈のカバー動画があって面白いですよ!

 ちなみに検索すると、なんと考察動画もあります(笑)。
 他の人の考えを聞くのも面白いかもしれません。


 そして、何かとCメロを好きになる温水温……。
 この曲も例外ではありません。

素晴らしき悪党共に捧げる唄
骨まで演じ切ってやれ悪辣に
残酷な町ほど綺麗な虹が立つ
猥雑広告に踊るポップ体の愛

Cメロ

『僕』は悪辣なほどに骨まで演じ切る。
 そんな僕のいるこの町は、綺麗な虹が立つくらいに残酷である。
 素晴らしいのか、猥雑なのか。
 いろんな色が混じり、区別がつかない……。


 最後に、私の『ヴィラン』愛を支えてくれたカバー動画(歌ってみた動画)を3つ紹介したいと思います。


緑仙ルーシェンVer.

 サムネでは分かりにくい?ですが女性です。
 よく通る声質の方で、ボーイッシュというか中性的な歌い方(立ち振る舞いかな)をされるので、どこか少年っぽい印象があります。うずまきナルトとかルフィとかコナンとか、女性声優が務める少年主人公みたいです♪


②ASUCA Ver.

 楽曲がアニソンに起用されることが多い方のようです。
 パワー盛り盛りの強い女!ってイメージですね。
 強気で元気で堂々とした歌いっぷりなので、実は男性でしたって言われるかも信じるかもしれないです(絶対に嘘ですよ~)。
 一番ヴィランとして振り切っている気がします……。


③天月Ver.

 図らずも2週連続のご出演です(笑)。
 天月さんは男性ではクリアな声質だし、女性の心情を歌った曲も歌いこなすので(別の曲の話です)、性別がぼかされた表現の『ヴィラン』もぴったりな選曲だと思います!


 きっと私が聴いたことないカバーも、面白い解釈とかあるかもね……。
 そして、是非こんな曲が増えて欲しいです。思わず考え込んでしまう、ミステリー要素のある曲。
 作るのは大変そうですが……(笑)。


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