ファンとして複雑な心境でガンダム観に行きます
(この記事は、劇場公開の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観る前の記事です。いろいろ語りますが、観ておりません)
今度、友人と映画を観に行くことになりました。
公開1週間で「大ヒット」。うっひょ~。
やはりガンダムは強い。ガンダムだからってのもありますが、このSEEDシリーズがクセが強いっていうのもあると思う。あと、映画が20年ぶりの続編ということで、ファンが熱狂しているのも大きい。めっちゃ大きいパイプ。
だって、これをリアルタイムで観ていて盛り上がっていた世代、当時中学生とか高校生とか、30代後半じゃん?
つまり私たちの世代なんです。
私が高校1年の秋から放映してました~。
縁遠い方のためにご説明すると、ガンダムの中でも『SEED』『SEED DESTINY』と付くシリーズは、女性ファンが多いことで有名なんです(男性ファンの方が比率高いとは思いますが)。
映画を一緒に行くことになった友人、ほんと真髄のファンです。まだ訊いてないけれど、「公開初日に実は観に行ったよ」とか後でさらっと言われても、私は驚かないと思います(笑)。
映画ね、楽しみで観に行くのですよ。これは本当。
さっきだって、サブスクでテレビアニメシリーズのHDリマスター版のやつ、復習で観たんです。まだ少し残っていますが、絶対に行くまでに『SEED DISTINY』まで網羅します。万が一にも頭から抜け落ちている筋書きがあったら大変。今のところないけれど……。
でも、楽しみだけれど、実際に楽しめるか、ちょっと不安な心地でおります。こんなの友人に申し訳なくて、言えませんね。というのも、映画に行こうよって話が出たとき、素直に行きたいって思えなかったんです。
なんでかなぁと自分なりに考えた結果、私の中で求めたいものが無いだろうということです。
それは戦争の本質というテーマです。
ぶっちゃけると、少々綺麗ごと過ぎないか。
あえて誤解を恐れぬ言い方をするなら、私が久しぶりに思い出した時の印象では、SEEDならずガンダムシリーズは、戦争をややカジュアル・スタイリッシュに捉えていないかとなったのです。
もしもロシア・ウクライナ間の苦しんだ人々や、イスラエル・カザフスタンの民がこのアニメ映画を観て「ああ、これ! そうそう! これが戦争だ!」と共感するのだろうか? ……不安。
ガンダムって、戦争は愚かだと思うための、啓発の側面もあると考えたのですが、違うのですか? 本来は。
リアルタイムの私は思わなかったです。まったくでは無いはずですが、人間模様の方が面白くて認識が薄かったんです。そこが気になってしまったんです。今、そうなっていいのかと。
だから、まだ観ぬ映画について、勝手に心配したのです。
各キャラクターは、自分の意思を自由に発言・行動できているし、そもそも精神状態は基本的にマトモなんですよ。苦しんでいるけれどマトモ。本来、戦時下の人間は、そんな平静ではないだろうと私は思っているのです。
リマスター版とはいえ、見返している現状では、いいエピソードたくさんあるよな~って思います。砂漠の虎、好きだし。「アラスカ」でのくだりなんて、本当に戦争の苦渋が表現されていて。ここら辺は本当に辛い展開ですね。次に繋がる展開でも、涙腺が緩むし……。
それでも、ガンダムが生きている世界線は我々にはまだファンタジーだからか、それとも創作自体がファンタジーなのか、今の私には、響かない……かもなんて、恐れています。まだ映画を観てない分際ですみません。
ここまで云々書き散らかしましたが、観たらハッピーな気分になるかもしれませんね。なってて欲しいなぁ。
もしも通りすがりの方で「バカだな~温水は」と思ったファンの方は、遠慮なく仰ってください。出来得る限り、対応いたします! その前に魅力に改めて触れたいところです……。
世の中には、そんなアンニュイなガンダムファンがいるって話なのです。