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IAC国際宇宙会議2024 Part3 IPセッション
私の研究発表はIPセッションでした。テクニカルセッションは10〜20分のプレゼンで一般的な学会発表スタイルです。IPセッションは電子黒板を使ったポスターセッションという感じでしょうか。
テクニカルセッションはアブストラクトの質や知名度?などで与えられる時間が多くなるようです。 テクニカルとIPへの応募はどちらかのみ、どちらでもよいが選択できます。テクニカルの方が格式が高そうですが、IPでは各分野1名ずつ、計5名の表彰制度もあります。どちらにせよ、結構な倍率を突破されてきた発表者はすごいと思います。
話をIPに戻します。毎日1.5時間くらいIPセッションがあり、4名くらいの発表者が1つのスクリーンで順番に発表していきます。
結構、シビアな状況が発生して、人が集まるスクリーンと誰もいないスクリーンとに分かれちゃいます。少なくとも発表者がいるはずなんですが、聴衆がいなくてリタイアしちゃったのか、そもそも現れなかったのか。(私の所属する別の学会でもボイコットは発生するので、IACでは頻度は少なめでさすがだとは思いました。)
ただ、採択されて、事前の辞退もしていない(現地発表の意思を表明している)のに発表資料をそもそも作ってない、20%も作っていない未完成スライドでプレゼンもしないなど勘弁してほしいと思います。発表をしたくてもアブストで落とされた人も多数いるのに。。
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私の発表セッションもカオスでした。まずフランス女性が発表だったのですが、2本連続で予約しているけど、1本目のプレゼン資料は作ってすらおらず、2本目のプレゼンは文字だけのやっつけ仕事、しまいにはちょっとプレゼンしたらどこかに行ってしまいました。(運営ルールでは自分のセクションは責任もってとどまり、他の発表者のを聴くことになっています。)
これには次発表のインド人が激怒していました。そしてインドの発表では私しか聴いていない。。。これは可哀想な面があって、最初の発表で人を集めておかないと、このスクリーンは放棄セッションと思われて誰も近寄りません。。。
この時点で、自分の発表も終わったな。。。と思いましたが、相当に練習はしたので虚空に向けてでも、力一杯発表しようと思いました(試験体のサンプルまで持参したのに滑稽だなと感じてしまいました)。
しかし、幸運なことに自分のタイトルに着目してくれた方や、偶然通りかかった方?なのか多くの人が集まってくれて、とても有り難かったです。
特にカナダのローバー関連技術者3名の方が大変興味をもってくださり、セッション後もじっくりディスカッションすることができました。仕事で鍛えた大声で発表したのもよかったのかもしれません。会場では発表者に相当接近しないと、なんと言ってるか聞き取りづらかったです。スクリーンが100枚近くあるためです。
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ここからは、おまけです。
最終日の金曜はパブリックデイで、事前登録した一般の方も参加でき、
落ち着いてきたエキシビジョン会場もまた盛り上がります。
一般向けのセッションも多い日となり、宇宙飛行士の方々によるサイン会がありました。
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このイベントには、ちょっとした混乱?がありました。
IACのホームページでは、サイン会のセッションの案内に多くの宇宙飛行士の写真が掲載されており、若田さんや野口さんのお写真もありました。
しかし、ページに掲載された宇宙飛行士のほとんどの方は会場におられず、
何故かサインを書くための写真入りカードだけある状態でした。
実際の会場には10名程度の宇宙飛行士がいらっしゃり、星出さんもサインされていました!実は、数日前に幸運にも星出さんとお話しする機会があり、その時はサイン会に参加する予定出ない様子でした。また、オープニング式典には若田さんや野口さんはいらっしゃいました。
まとめますと、サイン会に参加くださる宇宙飛行士の方は流動的なようです。
一部参加者の話によると「IAC運営側が段取りをきちんとできていなかったのかもしれない」そうです。
星出さんはサイン会の後の宇宙飛行士セッションにも参加されていました。
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