練習用に買い集めたアナログ画材2
鉛筆編
三菱9800
日本のスタンダード鉛筆と言っても差し支えない程にメジャーな鉛筆。誰もが必ず一度は使ったことがあるであろう濃い緑色に金印字の三菱9800は事務用鉛筆という位置付けらしい。とはいえ、性能は必要十分。事務用途以外でも通用するクオリティで、アニメーター界隈でも愛用する人が多いと聞く。
性能やコスパが優れていることはもちろん、入手性が高いというのもこの製品の強みだろう。文具店はもちろん、ホームセンター、コンビニ、さらには100円ショップでも扱いがある。ちなみにダイソーではHB、B、2Bの硬度がラインナップされており、4本パッケージで110円。おそらくセールをやっていない定常価格だとダイソーで買うのが最も単価が安くなると思われる。
競合製品としてはトンボ8900という製品があり、こちらは三菱9800よりも1ダースで20円程安い価格で出回っていることが多いようだ。
三菱 uni
https://www.amazon.co.jp/三菱鉛筆-鉛筆-ユニ-1ダース-UHB/dp/B000IGU1X2
デッサンなどのアート用途にも応える幅広い硬度と、高品質なクオリティが自慢の高級鉛筆。この鉛筆もメジャーな製品で特徴的なカラーリングなので、誰もが見覚えがあるはずだ。
入手性も高く、大抵の文具店、ホームセンター、デパートの文具コーナーなどで購入できる。ユニ程のグレードにもなると一本単位でのバラ売りもある。メーカー設定価格は税抜き100円だが、安売りしている店だと税込み90円を切ることもある。近所のビ◯ホームというホームセンターで税込み86円だったのが私が目にした最安価格だ。
今回私は、イラストに影を描き込むために三菱uniを選んだ。硬度は6B〜4Hまで揃えた。(全てバラ買い)
ちなみにダース版はプラケース入りと紙箱入りがあり、プラケース版には消しゴムが付属している。(この点は競合製品のMONOとまったく同じ)
トンボ MONO-R
https://www.amazon.co.jp/トンボ鉛筆-MONO-1ダース-プラケース-MONO-RHB/dp/B0016GG7ZE/
線画用途として購入。漆黒の塗装がカッコイイ!
トンボのMONOといえばあの有名な消しゴムをイメージするかと思うが、もともとは高級鉛筆のブランド名として使われたのが始まりだそうだ。で、その鉛筆に試供品として付けていた消しゴムがあの有名なモノ消し元祖だったのだとか。
MONOの鉛筆は3グレード用意されており、今回購入したのは一番安価なMONO-Rで1ダースほぼ500円というコスパの良さが魅力だ。競合としては三菱uni-starで、価格といいプラケース入りという点までそっくりだ。
残念ながらトンボのMONO鉛筆シリーズは入手性がさほど良くなく、画材店や大型の文具店などに足を運ばないとお目にかかれない。価格的にもネットで購入するのが無難だと思う。
使用感としてはスタンダードな三菱9800に比べると滑らかな印象は受けた。ただ、ブラインドテストをして百発百中で区別が付くかと言われると自信がない。あと、三菱製品に比べると同じ硬度表記でも一段階薄い。これは他の人もレビューしているので間違いないあろう。そもそも硬度というのは統一規格があるわけでもなく、メーカーが独自に硬度分けをしているだけなので、メーカー間で濃淡が異なるのは当然のことではある。
使用感とは関係ないが鉛筆の塗装面に細かい傷が多く見受けられたのが気になった。プラケースでしっかり梱包されているので輸送中に刻まれた傷というわけでも無いだろうし、製造工程で生じたものだろう。神経質な人は気をつけたほうが良いかも知れない。ちなみにこれも使用感とは関係ないが三菱製鉛筆の多くが国内生産なのに対し、トンボ製鉛筆はMONO-Rを含めてベトナム生産が多いとのこと。
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