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陰キャがオンラインMBAで学んで人生変わった話~④単科生最初の授業~
前回までのあらすじ・今回のお話
だいぶ間が空いてしまいましたが、陰キャの私がグロービス経営大学院で勉強を受け始めた時のお話です。
友人の話を聞いて興味を持ち、グロービス経営大学院のMBAの体験授業を受けて、周りの人の優秀さと積極性に衝撃を受け、こういう環境で頑張れたら自分も何か変われるのではという期待も持って単科生(科目履修生のようなもの)として、クリティカルシンキングと経営戦略マーケティング基礎の授業をオンラインで受け始めることにしました。
陰キャのため、授業開始前の自己紹介をWEB上のディスカッションボード(クラスごとの掲示板的なもの)に投稿するところから、かなりドキドキして既についていけるか不安でいっぱいな状態でした。
今回は、最初の3か月の授業のお話です。
陰キャがオンラインMBAで学んで人生変わった話~③体験授業を受けてみた&単科受講を始めてみた~|Nukky@陰キャサポーター (note.com)
クリティカルシンキングでの学び
授業は仕事をする中では学んでこなかったことなので、新鮮でしたし、教え方もわかりやすくて内容も面白く、他のクラスメートの方の発言から学ぶことも多くて3時間もあっという間でした。
クリティカルシンキングでは、課題について直観や手当たり次第に考えるのではなくて、課題解決ステップを使って、論理的に解決をしていくということを学びます。
まずは課題を特定して、それに対する論点を考え、仮説を立てて、情報から仮説を検証して深めていき、それぞれの論点に対する結論から、根拠を持って課題に対する結論を導いていくという流れです(と理解しています)
後半ではそれをベースにどうやって相手に伝えれば上手く伝えることができるのかという実践的なことも学びます。
普段の仕事では、思いつきで発言してしまったり、話が脱線して議論すべきことからずれていってしまったり、お互いに考えている前提が異なっているために手戻りが発生したりとできていないことがたくさんあると感じました。
課題を分解して考えるということで、いきなり大きなことをもやっと考えずに、売上をあげようと思ったら、客数×客単価で考えることができ、客数は新規顧客と既存顧客がいるなどと分けて考えていくことも学びました。
講師によるのかもしれませんが、私のクラスでは分解生活という、生活の中で色んなものを分解して考えてディスカッションボードに投稿するなんて課題もありました。
ちなみに、大半の方が最初に受けるであろうクリティカルシンキングの授業ですが、4回目の授業(隔週なので2か月目後半くらい)にレポートがあります。
レポートはメンターの方に20時間はかけた方がいいと教えていただいて、かなりしんどかったですが20時間くらいかけて何とか書き上げました。
レポートを出すと講師の方が採点して点数がつくのですが、内容は後から考えると全然できていませんが、一応平均点は取れたという感じです。
レポート後の勉強会で他のクラスメートとお互いのレポートを発表し合ったりしたのですが、他の人の考え方やまとめ方なども自分と全然違っていたりして学びになりました。
陰キャには高い挙手のハードル
クリティカルシンキングの授業では、最初に講師が正解ではなくてもいいからどんどん発言、チャットに書き込みをしましょう。それがクラスメート全員の学びになります。ということをおっしゃってくれて、クラスの中で発言が多い方ほどではないですが、普段は大人しくしてしまう自分にとっては、自分なりに積極的に発言を頑張ることができました。
といってもパッと答えが思いつくタイプではなく、もたもたとこの内容で大丈夫だろうかと躊躇しているうちにみなさんたくさん挙手するので、私は3時間の授業中に2回発言できればいい方という感じでした。
zoomの挙手ボタンを押すだけではありますが、挙手したらしたで当てられたらどうしようとドキドキし、いざ当てられてもなかなか上手く話せなかったり、直前で同じことを言われてしまってしどろもどろになってしまったりということもよくありました。
授業中の発言にも量と質で点が付き、成績に反映されるので、後から聞いたらクラスの中には思いついていなくてもとりあえず手を挙げてから考えるという人もいて、自分にはできないのですごいなと思いました。
チャットもみなさん冗談とかも交えてポンポン書き込んでいるのですが、私は書こうとすると長文になってしまうので、書いているうちに話題が変わってしまうこともよくあり、そんなにたくさんは書き込みできませんでした。
ちなみに、最終的にはあまり頑張って挙手したりコメントしようとしすぎると疲れてしんどくなってしまうので、1回の授業で2回発言できたら自分の中では頑張ったのでOKと思うことにしました。
懇親会&勉強会
グロービスの授業では、終わった後に懇親会があることが多いです。
教室でのリアルなクラスだと夕方は飲み会に行くらしいのですが、オンラインのクラスでは授業後に少し休憩してそのまま1時間くらい雑談するような感じです。
講師の方も予定が合えば残ってくださるので、質問したり色々お話もできます。人数が多いとzoomのブレイクアウトで何人かグループで話をするのですが、私は何を話したらいいのかよくわからず、あまり自分から話はせずに、他の人の話を聞いていることが多かったです。色んな業界、職種、地域の人が参加しているので、お話を聞いているだけでも会社で働いているだけでは聞けない話ばかりで楽しかったです。
授業以外にも勉強会を受講生の有志で開催して、復習や予習をすることも推奨されていて、授業だけでは内容が理解しきれないことも多いので、他の方が開催してくれる勉強会は都合がつけばできるだけ参加するようにしていました。
勉強会でも理解度も高くないし、他の人のように何かいい意見が言えるわけでもなく、あまりしゃべらないことが多かったですが、何度も参加しているど少しずつ慣れてきて、多少はしゃべることができるようになりましたし、よく勉強会や懇親会に参加している人には親近感を感じますし、他の方からも顔と名前を憶えてもらえるようになりました。
ちなみに、自分でも2回くらい勉強会を主催してみたのですが、自分で仕切るのも大変だし、他の人が開催している勉強会と比べて上手くできないし向いていないなと感じたので、それ以降はほとんど自分から開催はせず、他の方が開催してくれる勉強会に参加をしていました。
自称陰キャの方でも勉強会を積極的に開催している方もいるので、得意な方は自分から開催するとより色んな方とのつながりもできるし、学びが深まってよいのではと思います。
陰キャだとなかなか懇親会や勉強会に出ても上手くしゃべれないのですが、大人しくしていてもその空間が楽しいと思えるのであれば、何度か参加すると少しずつ打ち解けることができるので、苦手でなければ参加すると人と関わることの苦手克服にもつながると思います。
この時期はまだまだでしたが、1年くらいかけて地道に懇親会・勉強会に参加したことと、思い切って自己紹介ピッチに参加したことで、徐々に話すことができるようになったのは良かったと感じています。
自己紹介ピッチ
最初に受けたクリティカルシンキングと経営戦略マーケティング基礎の授業では、授業が始まる前の時間に自己紹介ピッチというものがありました。
授業開始15分前くらいに希望者が集まって、毎回2名ずつ5分くらいで自己紹介をするというものです。全部のクラスでやっているわけではないと思いますが、上記2つの科目ではメンターさんがいるので、メンターさんの呼びかけで開催されていることも多いと思います。
私は自己紹介が苦手なのですが、折角思い切って受講を始めたのだし、頑張ってみようと思って自己紹介ピッチに立候補しました。
出身ではないのですが、仕事で香川県に住んでいて、讃岐うどんにすっかりはまって毎週うどんを食べに行っていたので、自己紹介は苦手でも、うどんの紹介ならできるというのも大きかったです。
このときは他の人の自己紹介を参考にしてパワーポイントで自分の紹介3ページとうどんの紹介を1ページ作って自己紹介をしました。
今見るとうどんの写真が小さいし、全然うどんの良さを伝えられていないのですが、うどんおいしそう!食べたい!などとみなさんからコメントをいただいて、もっとうどんの紹介をしたいと自己紹介に前向きになれたのは非常に良い経験でした。
お遍路(四国八十八か所)も好きで回っていたので、その経験から「人生は修行」「他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる。」という言葉を紹介したのですが、そちらもいい言葉とコメントをもらえたのがうれしかったです。
初めての授業の陰キャ戦略
陰キャなので、最初はとにかくどきどきして、うまく発言できないし、周りのみんながすごくてへこむことも多いと思います。
3か月だけ受講するのであれば、あえていつもの自分とは全然違うキャラで頑張って発言してみたりするのもいいと思います。
でも、その後もしばらく色々な科目を受講して学びを続けていきたいなと思うと、ずっと普段苦手なことをし続けるのも精神的にちょっとしんどくなってしまいます。
折角思い切って飛び込んでみたのだから、ちょっと背伸びして、普段の自分ではしないようなことをしてみる、でも、長く続けられるように無理はしすぎないレベルにするというのが個人的にはおすすめです。
ちょっと背伸びと言っても、1回の授業で1回は発言するでもいいし、苦手な懇親会や勉強会に参加してみる、自己紹介ピッチをしてみるでもいいと思います。
苦手ではない人は難なくできることかもしれませんし、他のたくさん発言している人や懇親会・勉強会を主催している人を見ると、これでよいのか不安になるかもしれませんが、今までの自分と比べて3か月で少しでも成長することが大事だと思います。
学ぶために授業を受けているのだから、授業だけ受けていればいい、懇親会も勉強会も必要ないという考えもあるかと思いますが、陰キャにとっては知らない人と接することに慣れる機会でもあります。同じ授業料を払うのであれば、時間が許せば人と関わることへの苦手意識も克服できれば一石二鳥ではないでしょうか。
まだ最初の3か月までしか書けていませんが、今後もグロービス卒業までの体験談をのんびりと更新していきたいと思います。