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陰キャがオンラインMBAで学んで人生変わった話~⑤単科生2期目の授業~

前回までのあらすじ・今回のお話

陰キャの私が一念発起して、グロービス経営大学院で単科生(科目履修)としてオンラインで学び始めました。
クラスメイトの優秀さや積極性にどきどきしながらも、全国の色々な業種、職種の方との交流ができ、楽しく3か月間で2科目学ぶことができました。

今回は次の期の授業でアカウンティング基礎と組織行動とリーダシップを受けた話です。

前回の話はこちらです。


2期目の授業

1期目では最初にグロービスで学ぶ人の大半が受ける、クリティカル・シンキングとマーケティング・経営戦略基礎を受けました。
元々よかったら本科を受験して本格的に学ぼうと思っていたこともあり、3年間で無理なく卒業できるように、1期3か月を毎回2科目ずつ受講していこうと思っていました。
1期目の授業が終わる前に次の期の授業の履修の申し込みが始まるのですが、その時には2期目も受けようと思い、また2科目履修しました。

単科生が履修できるのは基本的に基礎科目で、別に順番が決まっているわけではないので、苦手意識のあるアカウンティング基礎と、人事の仕事に直結しそうな組織行動とリーダーシップを受講しました。
好きに受けたらよいのですが、ちょっとした履修のコツとして、◯◯基礎という科目はレポートがなく、それ以外はレポートが4回目か6回目の授業で提出が必要なので、最初のまだ勉強の仕方やレポートの書き方に慣れていないうちはレポートがない科目とある科目を組み合わせる方が受講の負担は少ないと思います。

アカウンティング基礎

私は昔から数学があまり得意でなく、経理、会計関係は苦手意識がありました。
こちらの授業は基礎ということで、初心者向けにわかりやすく教えてもらえるのでありがたかったです。
クラスメイトも全然わからないという方から、経理や金融系の仕事をしていて得意な方まで色々です。
わからない部分は勉強会に参加して、得意な方から教えてもらえたのも本当に助かりました。
おかげで、得意ではないけど苦手意識はない、面白さも感じられるくらいにはなりました。

実は得意なことへの気づき

私が受けたアカウンティング基礎の授業では、授業後に講師に質問する時間があり、毎回たくさん質問が出たのですが、私は授業中も質問タイムもひたすらメモを取っていました。
授業後に毎回授業の振り返りを書いてクラスの掲示板に投稿する必要があるので、そのためにメモを取っているのもありますが、元々仕事でもメモをたくさん取る方で、性格的にメモを取っておかないと心配なタイプなんだと思います。
中には予定があって質問タイムに出れない方もして、折角自分用にメモを取っているんだから、クラスの掲示板で共有したらみんなの役に立つかもと思いました。
掲示板でメモを共有したところ、クラスメイトから喜んでもらえて、発言は苦手だけど、それ以外でも役に立てることがあるというのは発見でしたし、少し自信になりました。

ちなみに、私のメモは綺麗に要点をまとめられているわけではなく、自分で理解しながらひたすらベタ打ちしています。自分としては、もっと要点をまとめられる人がうらやましいのですが、他の方からすると短時間でこれだけ文章として早く打てるのはすごいらしいです。
自分が苦もなくできることは他の人も普通にできるものと思いがちですが、人によって得意なことは違っていて、私にも人から見たらすごいと思ってもらえることがあるんだということに気づけたのもよかったです。
私は自己肯定感が低くて、自分ができることは大したことがない、他の人はすごいことがたくさんできると落ち込みがちなので、会社の外で自分のことをそんなに知らないクラスメイトからもらえるフィールドバックは自分への気づきになりました。
こういうこともMBAを学ぶことで得られるものだと思います。といっても、ただ授業を受けているだけではなかなか気づけないかもしれないので、アウトプットしてみる、それを他の人と共有してみることを意識することも大切なのではと思います。

組織行動とリーダーシップ

組織でのリーダーとしてのメンバーとの接し方から、組織全体を制度や人の面から分析して捉える方法、組織を変革するステップまで、組織とリーダーシップに関して幅広く学ぶことができます。
私が人事の仕事をしているということもあり、出てくるケースも業界は異なるものの、興味があるテーマが多く、楽しく学ぶことができました。

私が受けた授業では、普通に毎回の授業の課題以外に、毎回リーダーシップについて取り組むことをシートに記入して、どこまでできたかを書き込むというものもありました(すべての授業でやっているわけではないかもしれません)
ただ授業を受けるだけではなく、自分の仕事の中でどのように活かすかを考えて実践できたのはとてもよかったです。

現在リーダーとして仕事をしている方から、これからリーダーとして活躍したいという方、組織をよりよく変革したいと思っている方にはとてもおすすめの科目です。

仕事での実践

組織行動とリーダーシップでは、パスゴール理論というものを学んだのですが(理論の内容は下記グロービスのサイトをご覧ください)、ちょうど管理職手前のグループリーダーになって少ししたところで、どうやってメンバーに接するか考えているタイミングだったので、自分なりに考えてみることで、仕事にも良い影響があったように思います。

グループリーダーとして、自分の担当の実務もやりながら、メンバーの仕事も指示やチェックをして上司との橋渡しをするような役割を担っていました。
ちょうど異動してきたばかりのメンバーがいたので、指示を出すときに、ちゃんとできるか、期限に間に合うかがすごく気になってしまい、必要以上に細かく指示を出したりフォローをしてしまっていて、自分でもそれでよいのかと悩んでいました。
メンバーのそれぞれの環境要因や適応要因(性格・能力など)を書き出して、どのような接し方をするのがよいかを考えてみたところ、指示型よりも支援型の方がよいと気づくことができ、意識を変えることができました。

それから3年経った今ではしっかり成長して、細かな指示をしなくても仕事が任せられて頼りになっています(私の指導というよりは元々本人たちが優秀だったのだと思いますが)
その時からメンバーも増えていますが、無意識のうちに、相手によって指示型、支援型、参加型など対応を分けて接することができているなと感じますので、学んだことがすごく役に立っています。

2期目の授業の陰キャ戦略

2期目の授業も相変わらず授業中に手は上げられないし、うまく発言はできなかったのですが(これは3年間卒業までずっと変わりませんでした笑)、自分が他の人より少し得意なことに気がついて、少しでも他の人のお役に立とうとメモをシェアすることで、クラスの人から感謝してもらえて自分がみんなに接するハードルも下がりましたし、少しだけ自信を持つことができました。

たまたま私はメモを早く取ることができるという人との違いがあったのですが、人によって得意なことは色々だと思います。
こんなことをしても誰も喜ばないのでは、迷惑なのではと思ってしまうかもしれませんが、勇気を出して発言してみたり、共有してみることで新たな発見があるかもしれません。

余計なことをして嫌な思いをしたくないというのは、私もよく感じます。
それでも、そのハードルを乗り越えれば、よかったと思うこともあるかもしれないし、ちょっと嫌な思いをしても成長できるかもしれません。

どうせ何もしないで黙っていても、それはそれで発言できない自分が嫌になる。どうせ後悔するならやってみて後悔する方が、いつもよりちょっと頑張った自分をほめてあげられるのではないかと思います。運がよければうまくいってラッキーくらいに考えて、うまくいかなくてもあまり落ち込みすぎないようにするのがいいのかなと思います。これがなかなか難しいのですが。

やっとMBAを卒業するまでの3年間の半年まで行きました。次はMBA本科の受験についての体験談を紹介したいと思います。

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