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改めて読む『アジェンダ283』
シャニ6th横浜公演お疲れさまでした~~~~!!!!まさにカーニバル、お祭り騒ぎで楽しかったですね!!!自分は樋口円香と緋田美琴のダブル・イフェクトで滅茶苦茶になってま~~~~す!!!!!!!!
さて、今回はシャニマス感想note企画に便乗して、前々から記事を書きたいと考えていた『アジェンダ283』について、改めて読み返していこうと思います。本当は【フリークス・アリー】樋口円香を取り上げるつもりだったんですけど、【Fuka】で感情が全部破壊されちゃったので……。
当たり前だけどこの先、『アジェンダ283』のネタバレしかないので気を付けてください。その他コミュにも多数触れています(真乃・咲耶STEP、樋口LP等)。
はじめに
『アジェンダ283』とは、2020年7月31日にenza版シャニマスにて実装された、ユニットの垣根を超えたシナリオのいわゆる越境イベ。
マイデスクで確認したら、自分がシャニマスを始めたのが2020年7月26日(ライブの無料公開で興味を持ち樋口円香の顔につられた)。『アジェンダ283』は初めてちゃんと読んだイベントコミュだったので、特に思い入れが大きい。
当時はやっとキャラクターの顔と名前と所属ユニットが半分くらいは一致してきたかも……という状態で読んだのだが、あまりにも面白くってシャニマスのコミュってすげーーーー!!!!と強く感動したんですよね。ゴミ拾いという一歩間違えれば説教臭く白けてしまいそうなテーマにアイドルを絡めて、こんなにも面白いシナリオを作れるんだという衝撃ときたら。一番初めにこの『アジェンダ283』を読んでいなかったら、ここまでシャニマスにのめり込むこともなかったかもしれない。
後の放クラと環境省コラボの契機にもなったこのイベント。すでに先人達が、作中に登場してくる物は何のメタファーなのかというのは散々議論してくださっているので、考察というよりはシナリオとアイドル達の感情について素直に感想を書いていきたいと思う。
【オープニング】基本的なスタンスについて
特に用事がないけど、4人で事務所の倉庫で勝手に遊んでいるノクチル。マイルドヤンキーか?『アジェンダ283』はノクチルが実装されて『天塵』後初の越境イベだったはずだが、ノクチルの世界はまだこの4人だけで閉じていることが冒頭から伝わってくる。人間関係がすでに完成されており、過不足なく調和のとれた世界。
しかし浅倉透が走り出してしまいノクチルが事務所の所属になった以上、また新たな関係が生まれるのも必然だ。
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盛り上がっているノクチルの中に入っていくのを躊躇う真乃と灯織の反応が生々しい。そうだよね、自分とは若干違う系統のグループの子たちが話しているところに割って入っていくのは、緊張するよね……。しかもノクチルは、自分たちから積極的に他のアイドルと交流するタイプではない。小糸ちゃんは幼馴染以外の人がいると身構えてしまうし、他の3人も幼馴染以外との関係性を新たに作る必要性が特段ない。コミュ力おばけのめぐるがいてくれてよかったが、ノクチルが283プロの他のアイドルたちにとってまだ異物であることが感じ取れる。
河原でゴミ拾いをしながら話すイルミネの3人。真乃の不安に寄り添う灯織とめぐるの構図は、自然と『Catch the shiny tail』を思い出して心に染みる。イルミネーションスターズって、柔らかな星の光のような優しさを持ったユニットなんですよね。
みんなでやれたら嬉しい、みんなもきっとうんって言ってくれるだろう、だが無理をする人がいるのではないかと不安を覚える真乃に、めぐると灯織は寄り添い、真乃はプロデューサーと話すことを前向きに決意する。
真乃の「無理をする人をだしたくない」という不安はもっともで、実際に自分も初めて読んだときは、これはプロデューサーのほうで配慮が必要なんじゃないかと思ったのをよく覚えている。
だって、例えば『休日にみんなで無償でゴミ拾いしよう!』って周囲が盛り上がってたら、正直ちょっと怠いな……と思ってても自分も言い出せない自信あるし……当日の朝までおなか痛いって嘘ついてバックレようかなって迷いながら参加するかもだし……。
ただ、今回改めて読み返してみると、社会人生活が長くなってきたからか、当時とはまたちょっと受け取り方が変わって面白い。
283プロは他にも、商店街のお手伝いや地域貢献のボランティア活動を結構頻繁に行っているようなので(『線たちの12月』でも火の用心のボランティアに参加していた)、経営方針としてそういったことを重視しているのかもしれない。レクリエーションの一環というのも本当ではあるけど、真乃の取り組みを広げて事務所内で交流関係を新たに構築させると同時に、企業として地域貢献活動を行おうという意図が強そう。(地域の皆さまへのパフォーマンス的な意味合いが大きいんじゃないかと。商店街との付き合いもかなりあるようだし)
ちょっと脱線したが、真乃の不安に対する2人の返答もすごくいい。
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イルミネ3人の優しさが垣間見えると同時に、灯織とめぐるの言葉を素直に受け取っているかことからも、真乃が心から2人を信頼していることが分かる。(そして逆説的に、ノクチルとはまだ心の距離があることがより強調されている)
改めて読み返したらオープニングの時点でもう面白すぎるな『アジェンダ283』!!!!!!!
【第1話】企画概要
プロデューサーに相談する前に、283プロのグループラインでゴミ拾いの話が真乃の予想外に広まっていく。こ、恋鐘~~~!!!!恋鐘ならきっとすぐ真乃に協力したいって行動するだろうという納得感があるし、そういう恋鐘のまっすぐさが好き。でも自分が真乃の立場だったら、めっちゃ動揺すると思う。
軍手を買ってもらったことや、みんなで勉強していることを報告してくれる果穂ちゃん、眩しい~~~。果穂の健やかな精神は、家族や放クラといった周囲の環境に支えられているんだろうなということを果穂の言葉の端々から感じる。健やかに育ってほしい。
甜花ちゃんと霧子の写真、SNSにあげたら秒で万バズしそう。
放クラ・アルスト・アンティーカと好意的な反応をもらい、真乃は嬉しさを感じつつ、ノクチルの4人がいた倉庫に想いを馳せる。283プロダクションの初期メンバーって分かりやすく光属性というか、善性の人が多くて、ある程度これまで一緒に過ごしてきた時間もあるので、真乃もそこまで心配はしてなかったんじゃないかな。放クラ、絶対率先して参加してくれそうだもん。
でもノクチルは、ゴミ拾いを率先して行うイメージが、少なくとも自分には当時も現在もない。真乃からしても、いつも身内4人で固まっていて何を考えているのかよくわからない存在のはずだ。しかもこの『アジェンダ283』は、『天塵』でノクチルが生放送でやりたい放題して干された後のシナリオだ。ここ、キャラクターのマイナスともとれるイメージをシナリオが逆手に取っていて本当に上手い。誘えば参加してくれるかもしれないが、本心から参加したいと思ってくれるわけではないのではないかという真乃の不安が、非常に説得力がでる。
真乃は自身の不安をプロデューサーに話すが、その返答は意外にも「いいんじゃないか、無理してても」「真乃のためにもなるって思ってる」というものだった。
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このシャニPの強気な姿勢は、読んでいて驚きだった。てっきり真乃の懸念をシャニPや他のアイドル調整役になってフォローし、ゴミ拾いというレクリエーションを成功に導いていくアプローチになると初見では思っていたので……。
第1話にこの台詞を持ってこられたことにより、シャニPの意図は何なのだろうと一気にシナリオに引き込まれたし、そして真乃も不安に感じている以上に、みんなでゴミ拾いをすることの意義を考えることとなったはずだ。
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【第2話】大きなヴィジョンを持ちましょう
「大きなヴィジョンを持ちましょう」というタイトルに相応しく、2話のメインはSDGsの説明だが、これがまた上手いこと上手いこと。
トップバッターは放クラ、まっすぐな子たちがまっすぐにSDGsについて夏葉環境大臣の講義を受けながら勉強していく。スタートから既にユニット内で担当を決め閣僚となっている時点で、彼女たちが非常に前向きに楽しんでこのイベントに向き合っていることが伝わってくる。かわいいね。
主導するのは夏葉環境大臣だが、これは彼女が放クラで最年長であることに加えて現役大学生であること、そして何よりも裕福な家柄であることが、より役割への納得感を与えている。大学生であれば講義の中でそういった話題に触れる機会もあるだろうし、身近に企業経営者がいるならば当然そういった視座も持つことが必須だからね。
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そして放クラには小学生である果穂がいるので、夏葉環境大臣は小難しい要素を果穂でも理解できるようにかみ砕いて説明してくれる=SDGsに馴染みがないユーザーでも飲み込みやすくしてくれるというわけである。合間にお互いを大臣呼びしている放クラが挟まってくれるから、真面目になり過ぎず楽しく読み進めることができる。放クラのこういう日常会話、一生読んでいられるな。
さて、放クラがSDGsとはそもそもなんぞやという大前提を説明した後に出てくるのがストレイライトだが、その会話がこれである。
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放クラがある意味教科書的なSDGsの解説をしてくれた後に、では社会のなかで実態としてSDGsとはどういう扱われ方をしているのか、ということを冬優子がざっくばらんに説明してくれる。いやそれにしたって明け透けにもほどがあるが、そこがなんとも冬優子らしいし、初見時はそこに踏み込むんだと大層驚いた。
SDGsは地球全体で取り組んでいかなければならない課題である一方で、それを利用したり揶揄する人も多いということを間髪入れずに書くことで、シナリオから説教臭さを上手く消している。地球のことを考えて行動しましょう!という理念は正しすぎて、どうしてもつい鼻白んでしまう心理のバランスをとってくれている。理念に対する理想と現実。
SDGsについて話題にしていた2ユニットに対して、アルストロメリアの議題は真乃にどうメッセージを送るかだ。一生懸命真乃ちゃんに想いを伝えたいと頑張る甜花ちゃん、地上に舞い降りた天使かも。メッセージが短くて気持ちが伝わらない気がするという甜花ちゃん。最終的に3人揃っての写真を送るのは、アルストらしい結論だ。思っていることを伝えることに拘る姿勢は、薄桃色を踏まえているのかな。
こうして読んでいくと、第2話では各ユニットが何を重視しているのかが見えてきて面白い。
ゴミ拾い、地球環境への理解や地域貢献という目的そのものに真正面から向き合っている放課後クライマックスガールズ。
ゴミ拾いを対外的なアピールのチャンスと捉えているストレイライト(というか冬優子)。
ゴミ拾いそのものも頑張るが、どうも真乃ちゃん(事務所の仲間)へ協力する、気持ちを伝えるというところを重視している様子のアルストロメリア。
うお~~~~~シャニマスっておもしれ~~~~~!!!!
【第3話】つながりを考えましょう
いよいよゴミ拾いスタート。イルミネの三人はサポート役としてそれぞれ巡回をすることに。
うわーーー浅倉透の私服が初期PSSRだ!!!8月の晴天やぞ熱中症で倒れるからいますぐ上着脱いでくれ!!!!!
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ノクチル、浅倉は飲み物忘れるしさっそくコンビニに行こうとするしアイス食べようとする。自由過ぎやしないか。せめて他ユニットの誰かに声かけてからコンビニ行ってくれ。
でもこの自由さが、逆に真乃を安心させることになるんだよな~~~~ノクチルって、あるがままであることに意義があるユニットなんですよね~~~~(大の字)。ノクチルの自由な振る舞いを受けて、じゃあ自分たちも買い物にいこうかと、イルミネーションスターズさんが前向きに受け止めてくれて本当に良かった。
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正直途中まではノクチルの振る舞いに内心ひやひやしながら読んでいたのだが、これはあくまでただの有志によるボランティア活動で仕事ではないのだから、初っ端からコンビニに行ってアイスを食べても当然いいわけだ。
自分はどちらかというと性根が小心者なので、真面目にやってないと怒られないかな……とか不安になってしまう(だからいつも小糸に感情移入してしまう)けど、そんなわけないんだよな。これそもそもレクリエーションの一環だってプロデューサーも言ってたし。「楽しむこと」が一番の正解なのだと、そんな当たり前のことにここまで読んでやっと気づく。
小さいお魚さんをペットボトルを使って救う甜花。キャップを飲み込もうとする鳥さんを制止する甘奈。お魚さんを捕まえて食べる鳥さん。←!?
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衝撃のシーンである。お、お魚さん……!救いは、鳥さんがお魚さんを食べるシーンを甜花ちゃんが見ていないことだろうか。
大崎姉妹の行動の結果として最終的にお魚さんは鳥さんに食べられてしまったが、では甜花ちゃんの行動に意味はなかったのだろうか?あるいは、甘奈はあの時サギを助けない方がよかったのだろうか?
そんなことはない。2人はあの時それぞれ明確に「よかった」と思っている、その気持ちは消えない。時に現実は残酷で、助けた魚はすぐに鳥に食べられてしまうかもしれない。しかし、それは食物連鎖の「つながり」の一つだ。大崎姉妹の行いのおかげで、魚と鳥はあのまま死んでしまうことなく、「つながり」の一部になった。
ゴミであったペットボトルが魚を救い、そのキャップが危うく鳥の命を奪いかける。ペットボトルそのものに、良いも悪いもない。うまく使えば役に立つし、ゴミとすれば何かを害する。人工物の両面性がシニカルに書かれている。
表題の「つながりを考えましょう」がユニットメンバー同士の繋がりはもちろん、食物連鎖にも掛かっているんだね。
【第4話】しっかりたのしむこと
賑やかにゴミ拾いを進めるアンティーカ。摩美々が見つけた漫画に、段々とメンバーが集まりみんなで夢中になっていく。摩美々の漫画を読むスピードが早いの解釈一致。
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アンティーカのメンバーだけでなく、灯織もたこ焼きを焼くことを条件に30秒を申告しているのが、真面目なタイプの灯織も一緒になってしっかり楽しんでいるんだなと思えてにこにこしてしまう。
一方そのころのストレイはというと、ひとまず真っ当にゴミ拾いを進めている様子。
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ゴミ拾いをしながら、アンティーカに対しての評価を話す冬優子。ここは当時、SNSでかなり話題になったよね。
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冬優子が普段から、いかに他ユニットをライバルとして意識しているかが伝わってくるシーンだが、フルネーム呼びのせいでそこにオタクとしての文脈が乗ってくるから面白いが勝ってしまう。ずるいよこんなの。
ビジュアルやパフォーマンス面ももちろん分析はしているんだろうけど、他のアイドル達のSNSのアピールの仕方までチェックしているのは、少しでも取り入れられるものは取り入れようとする貪欲さが感じられてグーです。
冬優子の「普通にずるい」発言も、アンティーカがアンティーカの『素』のまま振る舞ったり発信をするだけで映えることへの対抗意識を感じさせる。
あと単純に、分析や考察そのものが好きなんだろうな。やっぱ冬優子って性根がオタクなんすよね。
ゴミ拾いというイベントをアイドル活動のアピールの一環として捉え、「勝つ」と話す冬優子。それを聞いて、「勝てる」写真を撮りに行くあさひ。確かにアンティーカ+灯織が全員入っている写真は、強い。それはもう間違いないよね。でも盗撮はNGなのです。
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あさひちゃんの写真をいい写真だねとしつつも、無断で撮影はNGであることを諭す愛依サマすごくよかった。あさひの行動を否定せず、その上でどうしてそれがダメなのかをあさひが気持ちで理解できるように伝えて、付き合うからお願いしてもっかい撮らせてもらおうと提案する。いや対応完璧すぎじゃない?なんだろう、愛依サマって姉弟のなかのお姉さんなんだなということを痛感する。きっとこれまでも弟さんの面倒をこんな感じで見てきたんだろうな……。
みんなでたっぷりと落ちていた漫画を楽しんだアンティーカ+灯織だが、汚れてしまっている漫画はゴミとして処分しなければならない。霧子は、漫画にありがとうとお別れをする。
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ここで霧子が「楽しくしてくれてありがとう」と言っているのが、この河原でゴミとして落ちていた漫画をみんなで読んだという体験を、8月の一つの思い出として大切に霧子のなかで残してくれる感じがしていいよね。
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「しっかりとたのしむこと」が4話のタイトルだったが、捨てられていた漫画をみんなで読んで読むという体験も、「撮られてやだな~って人がいたら自分もやになる」(楽しくなくなってしまう)というあさひの学びも、このゴミ拾いというイベントがあったからこそだし、ゴミは捨てられるだけど、捨てたもんじゃないこともある。
アンティーカと灯織が一緒に読んだ漫画はゴミとして手放すこととなったが楽しい思い出は記憶として残るし、あさひが撮った写真は愛依サマがきちんと覚えていてくれるのだ。
【第5話】会うことのない誰かのために
『サステーナボゥ……ディベロップメン……ゴー!』を合言葉にゴミ拾いを楽しむ放クラ。差し入れの冷たい水を持ってきた真乃と共に休憩するが、ペットボトルで水を飲み終わった果穂は、結果として自分がゴミを出してしまったことにショックを受けてしまう。
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夏葉環境大臣率いる放クラのお姉さんたちと一緒に、海洋プラスチックや不法投棄による環境の悪影響など、ゴミ問題についても当然勉強してきたのだろう。だからこそ、自分がゴミを出してしまったことに気が付いた果穂は動揺して当然だ。
でも果穂の本当にすごいところは、この先だ。
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果穂ち゛ゃ゛ん゛!!!!!!(爆泣)
小学生にもかかわらず、ここですぐさま自分の発言が、水を持ってきてくれた真乃や、一緒に水を飲んだ放クラのみんなを傷つけてしまうのではないかという発想ができるのがもう……もう…………!なんて、優しくて聡い子なんだろう。大きい花丸あげたい!!!!そして果穂ちゃんの周りにいる人たちは、もし果穂ちゃんが間違えてしまうことがあったとしても、絶対に果穂ちゃんのことを嫌いにならないから安心してほしい!!!
果穂ちゃんのこの気づきは、とても良い気づきだ。すぐに夏葉環境大臣がフォローを入れたように、ペットボトルはリサイクルに出せば資源になる。しかし、すべてのプラスチックが再利用されるわけではなく、ゴミはこれからも発生し続け、環境への影響は出続ける。人間が現代で生活をする以上、ゴミを生み出してしまうのは避けようがなく、答えの出ない問題だ。
まずは机上でSDGsについて学んだあと、それが現実に根付いた一筋縄ではいかない問題であるということを、ゴミ拾いを契機として果穂ちゃんや
放クラの面々が実感することができたことの意義は大きい。
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結果としてゴミが出てしまうとしても私たちは生きていかなければならないし、魔法のような解決策がなくとも何ができるのかを考え続けなければならない。
捨てられたゴミにも様々な顔があることを、『アジェンダ283』をここまで読んできたユーザーなら既に感じ取っているだろう。過去と未来の人々に向かって考え続け「進んでいく」ことが、ゴミ拾いで沢山お姉さんたちと話し合った後の果穂ちゃんならできるはずだ。
サステーナボゥ……ディベロップメン……ゴー!
一方そのころ、ストレイライトはストレイライトでえらいことになっているのだが、本題に入る前に好きな場面紹介ドラゴンします。
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ここ、冬優子のSDGsの理解が雑なところが個人的に大好き。
今回の『アジェンダ283』では主に放クラが詳しく解説してくれているが、世間一般のSDGsは2話でも冬優子が言及していた通り「なんかエコとかのやつ」という認識だろう。SDGsをただ持ち上げるのではなく、実際は企業や有名人に利用されているという現実の部分も書くのが、シャニマスらしい。なんとなく環境とかを大切にしている感じを出せば良い印象をもたれるだろうという、ふんわりとした理解で乗っかろうとするのがちゃっかりしていてクスッときた。そしてたとえどのような思惑があろうとも、やらない善よりやる偽善だよね。
あとここも本題から外れるから先に持ってきてしまうが、好きな会話。
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か、かわいすぎる~~~!!!仲良しストレイライト最高~~~~!!!!
さて、ここからは『アジェンダ283』の山場の一つ。ストレイライトの3人は、破棄されている大量のアイドルCDを発見してしまう。
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捨てられ、放置され、カビたアイドルのCDを、冬優子は明確にアイドルそのものの未来と重ねている。アイドルという職業への憧れが人よりも大きい冬優子だからこそ、許せないという想いも強くなるのだろう。
アイドルを消費し、捨て去り、忘れていく世間へのやるせなさ。これを見つけた冬優子の気持ちを考えると、胸が痛くなる。
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そんな冬優子の様子を見て、フォローしようとする愛依サマの優しさが心にしみる。愛依サマって他者や物事を前向きに解釈したり、相手の気持ちに寄り添うのがすごく上手いよね……。ちょこ先輩もそうだけど、言葉の選び方が丁寧で思いやりを感じる。
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芸能界という、誰かの人生をインスタントに消費していく場所で戦うアイドル達。自分たちもいつかはこんな風に扱われるかもしれない、そうなりたくない、そんな扱いなんてさせないという意思が眩しい。
第5話を読み返して思い出したのは、樋口円香のLPのシナリオだ。
樋口円香はLPで、自分は娯楽のための見世物じゃないと感情を露わにする場面がある。彼女のその言葉を思い出すたびに、我々はアイドルマスターシャイニーカラーズというコンテンツでアイドルであるキャラクター達を娯楽として「消費」しているのだということを自覚させられるし、それでも彼女たちの人生は彼女たちのものであってほしいと切に願う。
アイドル達を都合のいいキャラクターではなく、意志ある一人の人間として誠実にシナリオ上で扱ってくれていると感じられるところが、シャニマスの一番好きなところだ。願わくば、これからも彼女たちの人生が大切に扱われてほしいと、祈り続けている。
【第6話】つながるがつながる
ゴミの分別を行うアルストとめぐる。分別方法って結構自治体によって違って迷うよね。
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4人は会話の中で、この河原がアルストにとっても、イルミネにとっても大切な思い出がある場所であることを口にする。
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突如として『薄桃色にこんがらがって』と『Catch the shiny tail』が襲い掛かってきて皆さんは無事でしたか?自分はダメです。号泣。「反対ごっこ」も、2人の隣が私の居場所もずるいよ。
イベコミュを読んだ当時の感情がぶわっと蘇ってきて、アルストやめぐるもきっとこんな風にあのときのことを思い出したんだろうなって…………。
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めぐると灯織の隣が真乃の居場所で、そしてその隣にもいつしか同じ場所を大事に思っている仲間がいて、大事がつながっていって、もっと大事な場所になっていく。真乃が一歩踏み出したからこそ、このつながりは生まれたんだよね……なんて温かい物語なんだろう。
ノクチルがいるはずの公園へと向かう真乃。ここまで会ってきた他のユニットたちはみんな、ゴミ拾いを楽しんでくれていた。それが真乃の背中を押してくれているようで、じんわりくる。
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しかし公園でノクチルが行っていたのは、ゴミ拾いではなく……。
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真乃が来たことに動揺し、恐ろしく小さい声できょどりつつ謝罪する小糸ちゃん。黙り込んでしまうところとか、描写が容赦なくて勘弁してほしい。
時系列的に『アジェンダ283』が幼馴染以外のアイドルと小糸ちゃんが絡む初の機会だったはずだが、コミュニケーションに難があり過ぎて、昔の自分を見ているようでかなり辛い。
『アジェンダ283』以降も、小糸ちゃんが他人とのコミュニケーションを苦手としていることは繰り返し描写される。『線たちの12月』の時の小糸の、凛世とどのように関わればいいのか分からず辛そうな様子は何度思い出しても胸が痛い。
そしてそれは現在も解決はしていないが、しかし本当にちょっとずつながらも成長している様子が伺える。実装からおおよそ4年経っても別に事務所の他のアイドルと仲良くはなっておらず、だが前とは確実に変化があるという塩梅は、「小糸ちゃんは優しい事務所の仲間とすっかり仲良くなれました」という書き方よりもよっぽど地に足がついていて個人的にシャニマスの好きな部分だ。人は簡単に変われないが、そのままでもいられないから。
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雛菜のメンタルが、つよい~~~!
それはさておき、これも当時散々話題になったが、『アジェンダ283』でノクチルはゴミ拾いをしている描写はない。しかし、ゴミ拾いをしなかったという描写も一切ないのだ。
初めて読んだときは、まあノクチルってゴミ拾いしなさそうだもんなと思ったが、SNSでその指摘が回ってきてからはW.I.N.Gや『天塵』での雛菜の言葉を思い出し、勝手なイメージで決めつけたことを反省した覚えがある。ここもシナリオに上手く誘導されたよな……すまん雛菜……。
【エンディング】今日を終える前に
ゴミ拾いを終えたイルミネの3人は、今日という1日のことをお互いに報告しあう。
放クラと過去や未来について話をしたこと。アンティーカと漫画を読んだこと。アルストロメリアと大事が繋がったこと。ストレイライトと写真を撮影したこと。ノクチルと缶蹴りをしたこと。
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よ゛か゛っ゛た゛ね゛ぇ゛~~~~~~!!!!!!!!!!!!(嬉し泣き)
イルミネも、それ以外のみんなも、今日という一日をしっかり楽しむことができたんだね……。
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放クラと真乃の会話を踏まえての、このめぐるの落とし込み方がすごい。
人類はこれからも物を、生み出し、消費し、捨てて生きていく。かつては綺麗だったり、役に立つ何かだったゴミたちが、生まれてこなければよかったとも、全部なくせばいいとも思えない。未来(あるいは過去)について考え続けていくこと=つながるということ。
答えの出ない問題を、答えが出ないなら考えてもしょうがないとせずに考え続けて進んでいくことを結論とした放クラが偉いのはもちろんのこと(持続可能な社会を目指すというSDGsの理念そのものだ)、それをうけてめぐるが、大事なものや楽しいものがつながり未来ができていったらいい(積み重なりや関わりが未来を作っていく)という普遍的でとても大切な考えに、今日一日の自分自身の体験を踏まえて解釈しなおしているところが、「理解」するってきっとこういうことなんだなと感じられて個人的にすごく好きだ。
そしてここの一連の流れは、放クラの結論やアルストと見つけた大事のつながりだけじゃなくて、他のユニットでのゴミに関するイベントも拾っている。
第4話でストレイライトが発見した捨てられたアイドルCDも、初めから生まれてこなければよかったとも思えないし、アンティーカが拾った(拾われた)漫画のように、たとえ手放してしまっても楽しい記憶は残るし、それもまた未来へつながっていく。
『アジェンダ283』内で様々な角度から描かれていた事柄もまたつながっていくのだということに気が付いて————やっぱシャニマスのシナリオって最高だな——————。
今日を終える前に、真乃はシャニPとこの一日のこと……感じていた不安と、やってみた結果についての話をする。
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283プロの中で明確に異物として書かれてきたノクチル。真乃が不安を感じながらも一歩踏み出したことにより、お互いに「思っていたのと違った」ことが見えるようになる。「まぜてくれて、ありがとう」は真乃の行動に対して、一番うれしい返歌だったろう。
真乃の誰かのことを思う繊細な優しさは間違いなく彼女の長所だ。その一方で、相手の心を損ねないことを考え過ぎて動けなくなってしまう部分は悩みでもあって、真乃のSTEPでも変わりたいという想いがスカウトをうけた切っ掛けだったことが語られている。
プロデューサーの提案を真乃が戸惑いながらも断らなかったのは、きっと隣に灯織とめぐるがいてくれたから—―イルミネーションスターズとして活動している中で得た成功体験、何かあっても隣に友だちがいてくれてるという安心感、もっと羽ばたいて(変わって)いきたいという気持ちがあったからだと思っている。
一緒にやりませんかと提案することは、自分を押し付けることではないこと。相手は自分と同じ気持ちではないかもしれないけど、やってみて、触れ合ってみて初めて見えてくることもあること。『アジェンダ283』での経験は、きっと真乃が更に自由に羽ばたくための、翼の一つになるだろう。
真乃が真乃の優しさを失わないままに望む空へ飛べるよう、これからもシャニPには尽力してほしい。
『アジェンダ283』について
改めてじっくりと『アジェンダ283』を読み返してみたが、いや~~~~~~やっぱり面白かった!!!!
ゴミ拾いというイベントを軸に、各ユニットの特色を出しつつゴミについて多角的に書き、新規加入のノクチルについても焦点を当て、そのうえで綺麗にまとめきる胆力と手腕に脱帽。それぞれ個々の題材だけでもシナリオ1本作れそうなところを、ユニットごとにメインとなる題材を変えることによって、結果としてユニットやアイドル個人の性格がより見えてくる仕組みが素晴らしい。シャニマスのことをよく知らなくても、『アジェンダ283』を読めば、出てくるアイドルがどんな性格なのか、どんなユニットなのか感じ取ることができるようになっている。ノクチル加入というタイミングで、これを持ってくるシナリオ班が優秀過ぎる。
「アジェンダ21」とかけたタイトル『アジェンダ283』からしてイカしてるし、ノクチルを迎えたこれからの283プロの行動計画としても相応しい内容だったなと。
きちんと読み返したのは約4年ぶりになるが、当時とはまた感じ方が変化していて面白かった。そりゃ4年もたてば、シャニマスも自分自身の環境も変化しているからね。
ここまででもいくつか取り上げたが、『アジェンダ283』以降に実装されたコミュの内容も踏まえるとまた違った読み方ができて、無限に楽しい。特に越境イベということもあり、同じようにボランティア活動をする描写がある『線たちの12月』や、善意のコミュニケーションが上手くいかないケース(それでもドアは開けておく)の『バイ・スパイラル』を読みながら思い出すことが多かった。
あとは『アジェンダ283』でSHHisとコメティックがいたらと……想像すると面白い。
初期SHHisはそもそもゴミ拾いに参加するのだろうか。ゴミ拾いのボランティア活動と聞いて心の中の七草にちかが「うわだるっ。あーープロデューサーさんっていかにもそういうの好きそうですよねー。はいはいSDGs、SDGs」と煽ってくるし、美琴さんは普通に断ってレッスンしてる。でも『not enough』後のいまのSHHisなら、もしかしたら(にちかは渋々かもしれないけど)参加してくれるかもしれない。
コメティックは、だぶるはは普通に参加組だろうけど、ルカはどうだろう。いつか一緒にゴミ拾いに参加してくれる日がくるのだろうか……本来のルカは優しい人間なので、抱えているどうしようもない無力感と周囲への拒絶がなくなれば、あるいは。
これはどうでもいい余談なのだが、『アジェンダ283』が実装されてから現在までの間に、筆者は副業先で上司に脅されたため、さほど業務に関係ないにもかかわらずなぜかeco検定も第一種衛生管理者も所持している。SDGsも産業廃棄物についてもそれなりに知識がついた状態で読み直して、この題材でこんなに面白くできるんだという驚きが人一倍強かったかもしれない。
昔はほえ~~って読んでいた夏葉環境大臣の言葉が、読める……読めるぞ!!!と一人でムスカになっていた。イベント実装時にもこんだけ環境問題に絡めて面白いシナリオにできるのすげーとは思っていたけど、いやこれ本当によくぞここまで上手く落とし込んだな……。
副業先で上司に詰められて仕方なく資格を取得すると、シャニマスのコミュの解像度があがる。いや~~~何が役に立つかわからんね人生。
ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。だいぶ内容があっちこっちに行ってしまいましたが、『アジェンダ283』はずっとちゃんと感想をまとめたいと思っていたので、がっつり書けて満足です。やっぱりこのコミュが好き!だ!!!
これを契機に、ぜひあなたも改めて『アジェンダ283』を読み直してみてください。きっとまた新たな発見があるでしょう。