第131話「他者を評価しない」
この記事は、大貫智也のサラリーマン時代の話であり、影響を受けた本の内容から考えるシリーズである。
前回の話はこちら↓
https://note.com/nukki_0228/n/na63543138789
第1話はこちら↓↓
https://note.com/nukki_0228/n/n53efcebbdc9d
・縦の関係ではなく、横の関係
・援助=勇気付け
哲人
「人は他者からほめらめるほど、
自分には能力がないという信念を
形成していく。
よく覚えていてください。
青年
「どこにそんな馬鹿がいますか?
ほめられてこそ、自分には能力があることを実感する。
当然じゃありませんか!」
哲人
「違います。
もしあなたが、ほめてもらうことに
喜びを感じているとすれば、
それは縦の関係に従属し、
『自分には能力がない』と認めているのと同じなのです。
ほめることとは、
能力のある人が、能力のない人に下す評価なのですから。
ほめてもらうことが目的になってしますと
結局は他者の価値観に合わせた生き方を
選ぶことになります。
あなたはこれまでの人生で、
ご両親の期待に応えながら
生きることにうんざりしてたのでは
なかったのですか?」
青年
「い、いや、まあ。
では、具体的にどうアプローチすればいいのですか?
ほめるのでもなければ、叱るのでもない。
他にどんな言葉、どんな選択肢がありますか?」
哲人
「子どもでもなく、
対等なパートナーがあなたの仕事を手伝ってくれたときの
ことを考えれば、答えはおのずと出てくるでしょう。
たとえば、友人が部屋の手伝いをしてくれたとき、
あなたはなんと声をかけますか?」
青年
「まあ、『ありがとう』と。」
哲人
「そう、パートナーに『ありがとう』と
感謝の言葉を伝える。
あるいは、『うれしい』と素直な喜びを
伝える。
『助かったよ』とお礼の言葉を伝える。
これが横の関係に基づく勇気づけのアプローチです。」
青年
「それだけ、ですか?」
哲人
「ええ。
いちばん大切なのは、
他者を評価しない、ということです。
評価の言葉とは、縦の関係から出てくる言葉です。
もしも横の関係を築けているのなら、
もっと素直な感謝や尊敬、
喜びの言葉が出てくるでしょう。」
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うまくいっていない人の特徴は
『あたりまえ』になっている。
周りの人が手伝ってくれて、
洗濯してくれて、
ご飯を作ってくれて。
すべて『あたりまえ』じゃない。
うまくいっている人の特徴は
『ありがとう』
あなたは、1日何回ありがとう
と言っていますか?
続