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第130話「自分には能力がない」

この記事は、大貫智也のサラリーマン時代の話であり、影響を受けた本の内容から考えるシリーズである。

前回の話はこちら↓

https://note.com/nukki_0228/n/nd2baf4a4c79e

第1話はこちら↓↓

https://note.com/nukki_0228/n/n53efcebbdc9d


・叱ってもほめてもいけない

・ほめるのは、上から見下す側面がある

哲人

「ほめることの背後にある目的とは、


自分よりも能力の劣る相手を操作すること


なのです。


他者をほめたりしかったりするのは、


アメを使うのか、ムチを使うのか


の違いでしかなく、


背後にある目的は操作です。」


青年

「いやいや、そこは違いますよ。


例えば、子どもの場合


親からほめられたいことは


無上の喜びでしょう?


ほめてもらいたいからこそ、


勉強をする。


これは理屈を抜きにした、


本能的な感情です!」


哲人

「誰かにほめられたいと願うこと。


あるいは逆に、


他者をほめてやろうとすること。


これは対人関係全般を


縦の関係としてとらえている証拠です。


アドラー心理学では


あらゆる縦の関係を否定し、


すべての対人関係を


横の関係とするを提唱しています。」


青年

「それが同じではないけれど対等


という言葉に表れているのですか?」


哲人

「そうです。


対等すなわち横です。


対人関係を縦の関係で見ていると、


劣等感を感じます。


アドラー心理学では、


介入と援助を分けて考える必要があります。


課題の分離の時の話を


思い出してください。


子どもが勉強すること。


これは、子どもが自ら解決すべき課題であって


親や教師が肩代わりできるものでは


ありません。


そして、介入とは、


こうした他者の課題に土足で踏み込み、


勉強しなさい。とか


あの大学を受けなさいと指示することです。


一方の援助とは、


大前提に課題の分離があり、


横の関係があります。


勉強は子どもの課題であると、


理解した上で、できることを考える。


こうした横の関係に基づく援助のことを


アドラー心理学では勇気づけ


と呼んでいます。」


青年

「人は他者からほめられたとき、


自分には能力があることを実感して


勇気を取り戻すのです。」


哲人

「答えははっきりしています。


人は、ほめられることによって


自分には能力がないという信念を


形成していくからです。」


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ほめる、しかる問題は


正直難しいところがあると思いますが、


僕は、縦の関係ではなく


横の関係を築くということには


大賛成です。


役職が上だろうが、下だろうが


偉いから、偉くないから


ということは全く関係ない。


敬うことはもちろん、大事。


その上で、対等に意見を言い合えて


意味があると思う。


あなたは、横の関係を築きますか?


縦の関係を築きますか?



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