第118話「対人関係の入口」
この記事は、大貫智也のサラリーマン時代の話であり、影響を受けた本の内容から考えるシリーズである。
前回の話はこちら↓↓
https://note.com/nukki_0228/n/n5db130a32481
第1話はこちら↓↓
https://note.com/nukki_0228/n/n53efcebbdc9d
・他者の期待を満たす必要なんてない
・課題の分離
哲人
「勉強することはこどもの課題です。
そこに対して親が『勉強しなさい』
と命じるのは、
他者の課題に対して、
いわば土足で踏み込むような行為です。
これでは衝突を避けることはできないでしょう。
われわれは
『これは誰の課題なのか?』という視点から
自分の課題と他者の課題とを
分離していく必要があるのです。
青年
「分離して、どうするんですか?」
哲人
「他者の課題には踏み込まない。それだけです。」
青年
「それだけですか?」
哲人
「およそあらゆる対人関係のトラブルは、
他者の課題に土足で踏み込むこと
あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること
によって引き起こされます。
課題の分離ができるだけで、
対人関係は激変するでしょう。」
誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。
その選択によってもたらされる結末を
最終的に引き受けるのは誰か?
を考えてください。
もちろん、こどもが勉強しないときは
援助はします。
しかし、その先まで踏み込まない。
ある国に
『馬を水辺に連れて行くことはできるが、
水を呑ませることはできない』
ということわざがあります。
アドラー心理学における
カウンセリングが、また他者への援助全般も
そういうスタンスだと考えてください。
自分を変えることができるのは、
自分しかいません。
課題の分離は、対人関係の最終目標では
ありません。
むしろ、入口なのです。
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結局、人間なんて
他人から言われたことはやらない。
せめて、
自分の決めたことはやろう。
それができれば多くのことはうまくいく。
あなたは、自分の決めたことはやりますか?
続