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『ネンドノカンド』を読んで

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こんにちは。

最近本をオススメしていただいて、ただ読んで終わるのももったいないし良い内容だったのでnoteに書いてみようと思います。佐藤オオキさんの『ネンドノカンド』という本です。https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8E%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89-%E8%84%B1%E5%8A%9B%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AB%96-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AD/dp/4093460892

デザインをする人にとってはとても参考になる内容というか、普段の思考をはっきり文字起こししたらこうなるんだろうな、という内容です。

この本の中には「アイデアはふと湧いてくるものではなくて、普段生活してると自分の中のフィルターに日常の色々な風景とか情報とか出来事が引っかかって、それをストックしておいていざデザインするときに引っ張りだしてくる」といった感じの内容のことが書かれていました。確かに、そうかもしれない、と思いました。設計課題でああでもない、こうでもないと悩みに悩んで良いアイデアってあんまり出た記憶がありません。どちらかというと、課題文に対して「あ、あの時のアレ使えるかも!」って時の方がうまく行く気がします。

自分もコンペとかに出すことが多いのでそのフィルターの精度、というか感受性の精密さ?のようなものを磨いていきたいと思います。多分デザインがめっちゃできる人とできない人が一日同じ体験をしたとして、できる人はできない人に比べてかなり多くの情報のストックを貯めていると思います。人とは異なる視点、独自の感受性を磨くことが大事なんじゃないかなあと。で、その感受性を磨くにはどうしたらいいのか。早い話「コンペに使えるアイデアをストックするため」のフィルターを自分に形成するにはどうすればいいか、が問題になるんじゃないでしょうか?(僕は凡人なので天才みたいに「感覚で」とか「なんとなくで」みたいなのが得意じゃないです。)結論から言うと、コンペで結果を得ているものを大量にトレースなりして判断基準を自分の中にインストールするのが良いのではないでしょうか。実際僕も今年のある時期に集中して50枚近くのトレースをしました。そしたら不思議と「あ、このアイデア、いけるかもな」という感覚になってきました。

結局感覚の話になってしまいました。もしかしたらこの世に天才なんて本当に一握りで、できてるように見える人はこれまでにそれ相応の努力や経験を(自覚か無自覚は別として)してきているのかもしれませんね。

で、自分は多少この選球眼は身についてきた気がするので、次の課題としては「普段、目に止めたものからストックする量を増やす」みたいな実際に自分の武器になるものを増やしていく作業になるんじゃないでしょうか。具体的に言えば自分の基準をハッキリ持った上で今後使えそうなものだけをピックアップする、そこから二次創作する、みたいな。選球眼がない状態だと全部良いように見えてしまう気がしますが、ある程度自分の中に基準があればその基準で選ぶものが自分の色とか味になっていくんじゃないでしょうか。そういった意味で今まで撮りためた写真とか、買った本とかをもう一回整理してみようかなあとか思ってます。あとはその時湧いた感情を保存しておく媒体も大切で、スマホのメモ、紙のメモ、Twitter、slack、note色々ありだと思ってます。

この本の中には他にも自分がデザインをするなかで「ああ、わかるなあ」話が詰まっているので建築やデザインを学んでいる人には参考になると思います。

BYE

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