AI使って建築コンペのスタディしたら結構便利だった
「乗るしかない、このビッグウェーブに」
こんにちは。今日は生憎の雨なので家の中にこもってダラダラしています。最近は暇なときに今話題のAIを使ってお絵描きをしています。
いや、これはほんとに、やばいですね。
今まで自分が書いてきたような話がAI登場以前以後で丸っと変わってしまうような気さえしています。
なんかこの文章さえもAIに書かせればいいんじゃね?と思いもするのですが、そんなAIの実験のログを書きたいのでこれを書いています。
恐らく(ほぼ確実に)これらをツールとして使いこなすか否かで作品生成の効率が桁違いになると思います。
今となっては建築コンペに出すモチベも理由もないので単なる暇つぶしですが、今自分が学生だったら結構楽しかっただろうな、と思います。
過去の自分の作品をAIで出力することを試みる
自分が学生のときにコンペに出していた作品をAIで極力寄せて出すことはできるのかな?と思ったのでやってみることにしました。
過去に自分がコンペを取った作品を選ぶ
比較的言葉で表現しやすい造形、言葉の解釈が多義になりすぎないものはどれだろな、と思いながら決めました。今回はこいつに寄せにいきます。元ネタについての解説は以下の記事でしているので、興味があれば読んでみてください。
ちゃんと賞取っている作品なので、イメージを伝えてこれに近い造形を出せるならなかなかすごいですよね。
使用ツール
chat GPT:AIに描かせる画像の条件を要約してもらう
Bing Image Creator:上記で生成したプロンプトをぶっこんで画像を出す
生成結果
今回は短時間で似たボリュームを出せるか、というのを狙いにしていたのでテイストはさておき。なかなか近いものが一発で出せたのでびっくりです。
細かくレビューしてみる
出力したやつのなかでは一番コンペ取れそうな感じする。
というか、これを元に自分の設計と照らし併せて、「ここをもっとこうしたらいいのかー」という学びが得られますね。細かく見ていくと結構雑なところは多いのだけど、そこを余白として想像膨らませることで昇華できそうな気がします。
部屋としては結構崩れてるんだけど、表現は見れるクオリティかな。他の案と比べてグリッドで部屋を区切るんじゃなくて、ところどころ虫食いで太い構造体を置くことで生活空間を区切るという発想も今までだと出ていなかったのでブレスト相手としてかなり良い。
あとは、平面パースに寸法線書き込む表現もかなりそれっぽいのでだいぶ使えそう。木材を切ったときにこういう描き込みしないっけ?それによせた「切り株の家」みたいなコンペがあればめっちゃ目に留まると思う。
だいぶ図面寄りになってしまった。これはシンプルに見辛いのでコンペでは通りにくいだろうな。部屋を綺麗に8等分に割ることで個々の空間が均一にできるのかーという感じ。集住とかによさそうっすね。
見辛い!
住宅というよりも図書館っぽいなーと思った。こういう図書館課題が出てきたらこういう造形でぶつけるのありかな。
90度回転しだしましたね。本来意図したものではないけど、こういう造形のものが地中に埋まっている案とか良さそうじゃないですか?地面と空中を住宅でつなぐ、環境系の案が作れそう。
同心円状のレイヤー数は少ないけど、木を部屋の一部に配置するとこんな感じになるのか、というのがイメージできる。当初の思考の枠を一回外してくれた感。
思っていたものとはだいぶ違うのだけど、これはこれで面白そうなので別の課題で流用できそう。あと、平面図のうえにパースを描く表現いいっすね。使えそう。
自分が今コンペを取ろうと思う学生だったら
上のパターン出しを見てわかると思うのですが、自分がイメージしているワードから大量にスタディが可能になるので超絶案出しが早くなると思います。今回みたいに参考にしたい作品を言語化してぶっ込んだら良いですからね。コンセプトは書けるけどなかなか手が進まなくて・・・という人こそ使ってみるといいと思います。
これが出てきてから建築学生の徹夜とか絶滅するのでは・・?と期待しております(なんやかんやしてそうだけど)
ただ、出したものに対してレビューをする、そこから案を広げる、というのは自分がコンペに慣れているというところに起因する気がするので出てきたものをジャッジする感性は別途養っておく必要が(今の段階では)ありそうだなと思います。
それこそ、そういう意味ではトレースもまだ意味がある行為なんじゃないのかな、と。
ちなみに、決して楽してコンペを取ろう!という意味ではなく、今まで自分がやっていた創作の過程で手順が悪いが故に時間が掛かっていた作業を効率化して、その分もっと有意義に深化した作品を作るのがいいんじゃね?というニュアンスでこの記事を書いています
AIに使われるのではなく、AIを使えるようになりたいですね。
フォースとともにあらんことを。