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仮面ライダー本郷猛は、やさしいコミュ障である【シン•仮面ライダー】

仮面ライダーファンの皆様こんにちは。

『シン•仮面ライダー』よかったですね〜。

私はクウガ•アギト世代ではありますが、一方で昭和ライダーの活躍のダイジェストVHSを擦り切れるまで観ていたタイプの仮面ライダーファンです。

また、今回の映画に色濃い影響を与えていた(と思われる)石ノ森章太郎氏の漫画「仮面ライダー」も読んでおります、

が、

読んでからずいぶん日を空けていたので
ボヤぁ〜っとした記憶のまま鑑賞しました。

このnoteはそんな私による

『シン•仮面ライダー』
「ここが良かった」「あそこも良かった」
だけで構成された感想noteです。

予めお含みおきください。

※本noteで使用した画像は、全てYouTubeの予告編動画から失敬しております。


最初の血みどろで"わからせ"

冒頭5分、なんの説明もなく始まって、いきなり血みどろの戦闘シーンです。
「この映画ではこういうことをします」
と、十二分に"わから"されてしまいましたね。原作コミックを再現したかったのでしょうか。

好き!

1秒後に血みどろになるショッカー戦闘員

そりゃ確かに、仮面ライダーにぶん殴られたら「イーッ」とか言ってられませんよね。

「....(グチャ)」ですよね。
戦闘員の正しい鳴き声


えげつない改造の後遺症

『シン•仮面ライダー』本編開始前の宣伝の際、東映の最新ホラー映画が2本紹介されてました。

本編で本郷猛が自身のおぞましい顔面と向き合うシーンには、
「東映はホラーに自信ニキなんだぞ」
と見せつけられたような迫力がありましたね。

アハっ...こんなになっちゃった...
なっちゃったからには...ネ...?

やさしいコミュ障

「仮面ライダー本郷猛は改造人間である」
とか言い出す前に

「仮面ライダー本郷猛はやさしいコミュ障である」と明言されてしまいましたね。

そして、本郷猛を演じた池松壮亮さんなのですが、"やさしいコミュ障"としての適性が高すぎませんか?

「主役はやさしいコミュ障にします」
と言われて、あれ以上自然なコミュ障を
キャスティングできただろうか
(いいや、できない)

池松壮亮さんの常に声が震えている感じや、言葉の端々から感じられる(感じさせられる)コミュニケーション能力のなさ。

池松さんにしか魅せられない演技でしたね。

そんな本郷猛だからこそ、終盤のマスクを被った慟哭シーンでは、やさしいコミュ障こと本郷猛の"決意"と"変身"がより伝わってきます。

※鑑賞者がコミュ障であればあるほど、本郷猛と緑川ルリ子との繋がりを、肌身で感じ取っていたのではないでしょうか。少なくとも私の場合は、本編が進むにつれて、猛とルリ子の関係性の深まりを十分感じ取れたので、後の慟哭シーンにも納得感が持てました。私もまたやさしいコミュ障ってことかぁ?


本郷の一人称視点

冒頭から気になっていたんですが、本郷の一人称視点のカットが多かった印象です。

本郷の目線で、血のついた手を見せられる序盤。改造人間にされちゃった苦悩を追体験させられます。

その後の戦闘シーンでも、一人称視点のカットがあったような。そのときはあたかも、
「俺(観客)自身が仮面ライダーになった」
ような気分にさせられますよね。

気のせいですか?
そうですか、すみません。

さらに緑川ルリ子が死ぬシーンもまた、
本郷の身体を通して見せつけられます。

とにもかくにも観客はこの一人称視点の連続で
"やさしいコミュ障"にさせられ続けました。

俺自身が本郷猛だ。


昭和、そしてtheシリーズをも思い出すオマージュ

蜘蛛男の戦闘員に囲まれた1号が、棒的な武器をいなすシーンがありました。

昭和版第1話?のあのシーンが、
theシリーズでオマージュされ、
そして本作にも出てきましたね。
大興奮です。

少し横道に逸れますが
皆さんは2005年公開の

『仮面ライダーthe FIRST』
『仮面ライダーthe NEXT』は、
お好きですか?

本作品についてはライダーファンの皆さんの意見も、分かれるところが多々あるかと思いますが、私は大好きです。

たとえ、
役者さんの演技力に、意図せず涙が溢れても
怪奇色を出しすぎて子供に強烈なトラウマを植え付けていたとしても

このライダースーツの圧倒的な渋さと
見た者全員黙らせる
バイク&ワイヤーアクションは

いまなお、私のイチオシ作品のひとつです。
(ずっとアクションシーンだけやっててくれりゃ良かったのに)

...次にいきましょう。


火薬!爆発!楽しい!

セーフハウス()

特撮の醍醐味は、役者さんのプロレスアクションですが、今作の火薬、大爆発もまたよかったです。

ミニチュアは吹き飛ばしてナンボですね。


アクションシーンの魅せ方

『シン•ウルトラマン』に引き続き、CGを使用した迫力あるアクションシーンの数々に息を呑みました。そして同時に

CGシーンがあればあるほど、役者さんのスタントアクションが、これまた一段と映えていましたね。

特に最終盤、第0号とのベッタベタの泥試合は、それまでのアクションシーンとの緩急も相まって、なんだかウルウル🥹してしまいました。クるものがあったんでしょうか。あったんでしょうね。

※追記:
鑑賞後にNHKドキュメンタリーも観ました。

監督からのオーダーはまさに
"泥仕合"を役者3人で撮って欲しいと、段取り仕込みの殺陣はいらないと、
そういった内容でしたね。
ドキュメンタリーも面白かったなぁ。
身近には絶対いてほしくないですけどね。
庵野監督。


匂わせキャスティング

『シン•ゴジラ』
『シン•ウルトラマン』からの続投キャストとして、竹野内豊さんは出てくるものと予想していましたよ。そしたら斎藤工さんも、市川美日子さんも出てくるじゃあないですか。

以下、ググったら出てきた考察です

⑬竹野内豊と斎藤工

 劇中「政府の男」「情報機関の男」として登場する竹野内豊と斎藤工は、庵野作品の『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』に出演した役者だがそれぞれ「立花」「滝」という名前で、テレビ版のおやっさんこと立花藤兵衛とFBI捜査官・滝和也を想起させる。同じ俳優や役名の人物が登場するのは石ノ森作品にたびたび見られるスター・システムを彷彿とさせる。

https://www.cyzo.com/2023/04/post_341247_entry.html/amp

やっぱり仮面ライダーが好き

ここまでイロイロと書き連ねて参りましたが、結局のところ本作鑑賞後の私の感想は

「良いライダー映画だった...」
これに尽きます。

シン•ウルトラマンと同様、
これまでの作品を大いにリスペクトしつつ

「こんなん見せられたらあんたら嬉しいんやろ?」の連続。

あぁ〜〜〜

映画館で観れてよかった


以上、
やさしいコミュ障映画のレビューnoteでした。

ライダーファンの皆さんと一緒に、デュフデュフと本作の良さを共有できていましたら、
私も嬉しいです。

お土産も買いましたので、
家でゆっくり読みたいと思います。

それでは、長々とお付き合い頂きありがとうございました。


追記1

東映東京撮影所そばの映画館で観たのですが、
こんなんありました。

良い...。

追記2:
鑑賞後はYouTubeで舞台挨拶動画を観まくっています。こちらの動画オススメです。池松さんの歯にモノが挟まりまくったコメントの様子を見ることができます。

本郷猛はやさしいコミュ障である
おしまい

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抜け感
いただいた おかね は すべて 蕎麦 に きえます