パートナーとの上手な関係の作り方について⑨
「夫婦、カップルの為のアサーション」野末武義著 参照
◾️心の成熟度が結婚相手の選択に影響する
家庭療法家のボーエンの概念の1つに自己分化というものがある。
誰でも感情的な機能と、知性的な機能を持ち合わせているが、両方をバランスよく使える人間と片方しか使えない人間がいる。
両方バランスよく使える人間は自己分化度が高いと言える。
感情と論理のすれ違い、関係性と個別性の葛藤、自尊心の問題。この3つに分けて展開する。
・感情と論理のすれ違い
基本的に感情的な人間と論理的な人間で惹かれあう。オーソドックスな例で言えば論理的な男性と感情的な女性。女性は物事に対して論理的に冷静に対処できる男性に魅力を感じ、男性は「嬉しい楽しい」などの素直な気持ちを表現してくれる女性に魅力を感じたりする。
ただ自己分化度の低い人間同士が基本的に惹かれ合う為、論理性と感情的な面をバランスよく理解しあうことができない。だからお互いの反応を理解できず諍いが起こる。
・関係性と個別性の葛藤
関係性とは相手とより楽しみであったり時間を共有しようとする性質。
個別性とは夫婦であっても個人の時間を大切にしようという性質。
基本的には女性が関係性を重んじ、男性が個別性を重んじる。
これに関しても、自己分化度のレベルによって相手の考えを汲み取る能力に差が出る為、食い違いが起こる。
・自尊心の問題
正しく自尊心を持てている人は相手のことも肯定できるが、間違った自尊心を持っている人はそれができない。
例えで言えば、アルコール依存症などで自分に甘く常に周りより自分の方が偉いと思っている人と、「私には価値がないから仕方ない」と自己卑下が強い人がカップルになるケース。
この場合大変なのは自己卑下をしてしまってる側。
自尊心の観点から考えると、まず無理に相手に尽くそうとするのではなく、自分の理想などを認識し自分をもっと大切に扱う必要がある。
■夫婦カップル関係における悪循環
夫婦間の問題や葛藤が起こった時のパートナーとの関係の拗れには夫婦毎に特定のパターンが見られる。
この拗れをダンスに見立てると以下のように形容できる
・衝突のダンス
お互いに自分が正しいと思い込んで自分に従わせようとするために起こる。わかりやすく言えば夫婦喧嘩。
喧嘩はどちらかが相手を責めることから始まるが、それによって相手は自己愛によって「もっとわかってほしい」「理解して欲しい」「甘えたい」と言う気持ちから、その時の問題解決に対しての話し合いではなく「あのときだってそうだった」などと過去のことを持ち出したりする。
問題点は、お互いがお互いに一人の人間であり異なる個性を持っているという認識が薄いこと。
夫婦であれば相手に何を言ってもいいと思っている節がある。
そのために相手に求める理想が高くなりがちで、それを求めようとする傾向が強い。
お互いに冷静に話し合う意識を持つことと、攻撃的ではなくアサーティブに伝えること、あと言葉の内容だけでなく声の大きさなどで威圧感を与えていないかどうか注意が必要。
本日はここまで
◎今日の呟き
頭を鍛える為には運動が良いらしいです。さらに詳しくいうと有酸素運動です。さらに更にいうと下半身を動かす運動が良いらしいです。
男性は基本的に論理的な会話ができる女性の方が話相手としてストレスも少ないと思うのですが、今の僕は男女に関わらず相手にそもそも発想力がなかったり、察する力が弱くまともな返事もない場合、会話をする気も仲良くなる気すらなくなります。
「誰にも相手にされないから」と頑張って、女性で言えば化粧、男性で言えば筋肉をつけるなど、みてくれだけを高めていると、同じ知能と自己分化度を持った人間同士で始めは盛り上がるかもしれませんが、お互いを思い合うことできずにひとときの恋で関係が終わってしまうかもしれません。(バツイチの僕がいえることではないかもしれませんが…)
相手のことを思いやったり、いろんな可能性を考える為には心もそうだと思いますが、正常に働く脳を鍛える必要もあると思います。
僕個人の考えですが、「ダイエットや自分磨きをするなら男性も女性もまず有酸素運動と瞑想を習慣にするのが良いですよ!」と勝手に提案させていただきます。