高収入でなくても今の仕事を続ける理由
※今回は鈴木祐 著「科学的な適職」 を参照
「貢献」の考え方とは、「科学的に正しいキレイごと」だと言える
他者への親切によって人間が持つ3つの欲求が満たされる
1. 自尊心:他人の役に立ったことにより、「自分は有能な人間なのだ」との感覚が生まれる
2. 親密感:親切のおかげで他人と近くなった気分になり、孤独感から逃れやすくなる
3. 自律性:「他人のためになった」という感覚が、「誰から指示されたわけではなく、自分で自分の幸せを選択できた」との気持ちにつながる
これらの欲求は人間が幸せを感じるためには欠かせず
うまく満たせない限り仕事へのやりがいは生まれない
脳科学の研究でもこの事実は認められており
社会に役立つ行為をした直後には、頭のなかにドーパミンがあふれ出すことがわかっている
私はIT関連機器などのトラブルシューティングの仕事に就いている
様々な困りごとに対してなるべく早く場合によっては即座に回答を出す必要がある
着任したときのプレッシャーは相当なものだった
それから数年経つが
カスタマーから温度感のある
「ありがとう、本当に助かりました」
の声を聞く時、鳥肌が立ったり涙が出そうになる時がある
それなりに大変ではあるが
「ありがとう」を引き出せることが楽しいし嬉しい
中にはとても手に負えない方もいるが
仕事とはそんなものだ
なんとなくITの知識は今後のために役に立つだろうとついた今の職が
天職なのかはわからない
だがストレスも感じにくいことを考えると
科学的に見ても自分に合ってるのかもしれない