見出し画像

偉人たちの発想法④


どうせなら夢を見る

シリコンバレーの企業家で世界でも5本の指に入る億万長者のラリー・エリソンは、小さな会社のサラリーマン時代から「大金を稼いだらどのビルを買おうか」と夢物語を話す習慣を持っていた。その頃から自分は大富豪になることを確信していた為、誰よりも高いモデルを買い、食事も豪勢な物を食べていた。
夢について語った相手は現在ラリーの会社で共に働いている。
恥じることなく理想を語ることで、目的を達成する方法が見つかる可能性は高まる。
少なくとも、同僚と愚痴を言い合うよりは間違いなく有意義な時間を過ごせるはずだ。


何よりも見せ方を工夫する

発明者として有名なエジソンだが、実は電球の仕組みそのものを発明したのはエジソンではなく1835年にジェームズ・リンジーという人物。
そこで発明された原始的な電球を1860年にジョセフ・スワンが現在の形に完成させた。
ただ、その電球は持続力に欠けていた。
そこでエジソンは竹を利用したフィラメントを使うことで、スワンの電球の寿命が伸びることを発見した。
では何故ここまでエジソンの名前が知れ渡ったのか。
彼は宣伝や演出が上手く、他者を巻き込む知恵があった。
エジソンが長持ちする電球の作り方を発見したとき、記者が駆けつけたがその時点では不可能だったはずなのに「この電球は半永久的に使える」と断言したり、単に記者会見での発表をするのではなく、電球の魅力を最大限に披露する為にある地域一帯に電球を設置して、夜中に煌々と辺りを照らすプレゼンを行ったりしたのだ。
このことからもわかるとおり、ビジネスは成果を上げること以上に、それを印象的に魅せる工夫を怠ってはならないのだ。


ヒットコンテンツの秘密を探る

日本が誇るアニメ音楽の巨匠である菅野よう子は、大学在学中にバンド活動をしており、バーなどで演奏する機会があった。
その時、決まってヒットソングの演奏を頼まれた。そこでただ演奏するのではなく、どのような部分が人を気持ちよくするのかを分析しながら演奏することを習慣づけていた。
現在も作曲の際には人を飽きさせないような工夫を盛り込むことを意識しているという。
盗用と模倣は似て非なるものだ。
良い見本があればそれを徹底的に分析して、良い部分を取り入れることは全く恥ずかしいことではない。


困ったときのフレームワークを持つ


エミー・賞に2回ノミネートされた経験を持つ、アメリカの放送局NBCの作家であるダン・ハーモンは、ストーリーを考えるとき、良いアイデアが浮かばないと次の図のような絵を描く習慣を持っている。

画像1

物語サークルと呼ばれるこれは、作家の間で好評を博した。
ハーモンは習慣として、仕事で壁にぶつかったとき、真っ先にしなければならないことを記憶している。
ポップの分野の作曲家たちは、歴代のヒットソングに使われているいくつかのコード進行を記憶していて、曲が思い浮かばなければそれを引っ張り出してくる習慣を持ってたりする。
筆者の知人は、初対面の相手と何を話せばイイかわからなくなってしまったとき、まずは自分と相手が一緒にいる場所についての話をするらしい。
相手が自分との会話に少し慣れて来たら、自分か相手についての話題に入る。定石は自分の話を少ししたあとに、相手についての話題に移るのが良いという。
仕事や、日常で壁にぶつかった時に使えるフレームワークを準備しておけばアタマを抱えるようなことは滅多に起きないだろう。


本日はここまで

◎今日の呟き
見せ方の工夫については、アンジャッシュの渡部建がすぐに浮かんできました。あの人は実際に美味しい料理を作ってるわけでもなく、美味しい「お店」を宣伝するのが上手なのとお店のオーナーとのつながりをもって有名なグルメ通な芸人として有名になりました。
女性関係で芸能界からマスコミに干される前に、TVで映画の告知などもやってたのを拝見しましたが、何かを宣伝するトークスキルは相当なものでした。
今の時代で言えばインフルエンサーですかね。
自分で何かを生み出すのが得意でない人は、元々ある素晴らしいものを広めて自身の能力を示すのも一つの手ですね。
「人のふりして我がふりなおせ」とはよく言ったもので、他人は良い見本であれば教師になるし、悪い見本であっても反面教師になります。
素晴らしい要素だとわかっていても、プライドが邪魔して素直に取り入れることができなかったりやろうとしても上手く真似できなかったりもします。
真似しろと言われて真似できるのなら皆達人ですからね。
…そう考えたら真似をできる段階で評価対象になるんでしょうか。
私は、絵と歌の模倣が得意で過去にカラオケなんかで人を感動させることもました。
どれだけもてはやされても今までは「単なる模倣だ」と切り捨てていたのですが…考えを改める必要があるかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?