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抽象的な大きな目標と、興味を持つ必要性

※上記の本を参照


これは「人の役に立っている」と思えることに取り組めているか。
偉大な成功を収めた偉人達は、自分のため以外にも利他的な精神を持っていた。だが、「聖人君子でいなさい」というわけではなさそうだ。


幸福になる方法は快楽を追うことと目的を追うこと

アリストテレスは、幸福を追求する方法として「内なる良い精神」と調和することと、「利己的な目先の快楽を追求すること」の二つを上げている。
人間は誰でもある程度は、「快楽」を得られる幸福も、「意義」と「目的」を得られる幸福も、どちらも追求するようにできている。
だから成功を収めた偉人であっても、最終目的を達成するまでの間、経過の中で全くの快楽なしではやっていけない。
「快楽」と「意義や目的」のどちらを多く求めるかは人によって異なるが、「やり抜く力」の強い人は快楽よりも目的意識の方が幾分強いようだ。


三番目の答えの人はやり抜く力が強い

レンガ職人に「何をしているの?」と問いかけた場合以下の3通りの答えが返ってきた。

①レンガを積んでるんだよ
 (別の例:生きる為に必要なことなんだ)
②教会を作っているんだ
 (別の例:もっといい仕事に移るためのステップなんだ)
③歴史に残る大聖堂を作っているんだ
 (別の例:人生で一番大切なものの一つだ)

①だと単なる仕事。
②の人にとっては経験。
③の人にとっては天職を意味する。

③の人はごくわずかしかいない。仕事に対して③の意識を持っている人たちは、やり抜く力が強いことがわかっている。


大きな目的を持つことで粘り強く取り組める
役に立ちたい+取り組んでいる対象への興味が大きな力を生む

心理学者のウォートン・スクール教授のアダム・グラントはこう述べている。
「ほとんどの人は、自己中心的な動機と利他的な動機は、一つのものの両極端な姿であり、どちらか一方しかあり得ないと思っているが、この二つは完全に別々のものであることが研究の結果から明らかになっている。どちらの動機もない場合もあれば、両方の動機が存在する場合もある。」

要するに、勝者を目指すと同時に、人助けを心がけることができるということだ。

グラントが自治体の消防士達に対して「仕事に対する動機」のアンケートをとったが「人々を助けたい(前述した③の意識を持ってる隊員)」の動機が強い消防士達の大半は、残業時間が短かった。
彼らの動機は立派だったが、仕事に対する「興味」がかけていたのだ。
素晴らしい理想を持っていたとしても、取り組んでいることに対しての興味を持ち、楽しめていなければ努力には結びつかない。
反対に素晴らしい理想と、興味の両方を持っている隊員たちは、週の残業時間が平均より50%以上も多いことがわかった。


本日はここまで

◎今日の呟き
今回の内容も「ヤバイ集中力」という本にまとめられている内容でした。
やはり、自分という人間を二分化した方が目的に向かって自己をコントロールしやすくなります。
「ヤバイ集中力」という本には原始的な本能を「獣」理性的な判断をする前頭葉の働きを「調教師」と見立ててるんですが、常にこの2つの人格が自分の中にあると考えると、目標を達成できなかった時に自分を責めずに済みます。
これは今回のnoteの内容とはまた別の話ですね。
仕事に取り組む際にモチベーションは非常に重要です。上述した①のレンガ職人の場合だとテンション上がりませんよね。
ドラクエだとかRPGで言えば、魔王に立ち向かうことがないのに毎日スライムを倒してるようなイメージです。
③の場合は「魔王を俺が倒して世界を救う!」という大きなイメージを持って目の前のスライムを倒してるイメージ…
私は子供の頃からTVゲームが好きで、RPGも好きだったのでこういう例えの方が腑に落ちます。
この場合やはり「魔王倒すんだからレベル上げなきゃ!」ってワクワクしますよね。そのワクワクがモテるかどうかです。
「もうおじさんになっちゃったから」「今更、夢なんて持っても仕方ない」なんてもう言い訳できないエビデンスも上がってますし、おっさんだとしてもやっぱりワクワクしてる人の方が私は見てて楽しいです。
なので、ぜひ何かしらやれるようになったら楽しそうなことから皆さんには取り組んでいただきたい。これは私の勝手な希望です。
あと「目的」と「興味」をセットで持つことの成果として残業の時間を上げてますがこれはどうなんでしょうねwうちに帰って勉強してる人もいるかもしれませんからね〜。
残業=仕事の効率が悪いともとれますし。
これ揚げ足取りになるのかな?ただ、世の中の流行りもすぐに変わりますしテクノロジーの進化し続けていますのでどんな仕事でも仕事に対する「興味」は持ち続けていないと化石のような存在として扱われてしまう日がきてしまうでしょう。


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