パートナーとの上手な関係の作り方について③
「夫婦、カップルの為のアサーション」野末武義著 参照
■危機の種類は以下2通りに別けられる
・発達的危機(予測できる危機)
・状況的危機(転勤での引っ越しや家族の死亡など)
発達的危機についての詳細
■家族ライフサイクルにおける夫婦の発達課題
1.結婚前の独身の段階:自己の確立。
・職業を選択してコミットし経済的に自立すること
・友人や恋人と親密な人間関係を築くこと
・親や実家から心理的に自立すること
2.新婚夫婦の段階:夫婦としてのアイデンティティの確立
・夫婦としての家庭生活と、友人関係や仕事とのバランスをとること
・二人の間でのルール作り
・お互いにパートナーに適応すること
・夫婦としてのきずなと実家とのきずなのバランスを取りながら、夫婦の信頼関係を強めていくこと
・子供について話し合っておくこと
3.乳幼児を育てる段階:子供にとって安心できる夫婦関係の構築
・親としての役割を身に着ける事
・子育てをしつつ、夫婦のきずなを保つこと
・祖父母や親族との関係の調整
・人間としての自分の親を見つめなおすこと
4.学童期の子供を育てる段階
・家族と社会(学校・地域)との交流を深める事
・子供の教育に関与すること
・子供の心身の健康な発達を促進すること:知育に偏らない子育て
5.思春期・青年期の子供を育てる段階
・進路や職業について考え選択すること(子供)
・アイデンティティの確立(子供)とアイデンティティの再確認(親)
・中年期の機器を乗り越える事
・子供の自立的欲求と依存的欲求にバランスよく答える事
・親として夫婦が協力すること
・夫婦としてのアイデンティティを再確認すること
・夫婦としての将来について考え始める事
6.子離れの段階
・子離れに伴う喪失感に耐え、受容すること
・成人した子供を大人として尊重し、適切な距離を保つこと
・親の介護や同居の問題に対処すること
・老後の準備を始める事
7.老年期の夫婦
・生理的な老化を受け入れ対処すること
・仲間や同法の喪失への対処
・夫婦で互いに支えあうこと
・配偶者の老化や死への対処
・人生の振り返りと統合
・事故の死への準備
良好な関係性を築ける夫婦は、お互いにギブ&テイクの関係性においてバランスが取れている。
ただし、そこに絶対的な価値観はない。見本となる教科書はない。
側から見れば充分にギブ&テイクがなされてるのに、不満が起こるのはそのせい。
例えば、1000万の年収を得ている旦那の妻でも、自分の友人の旦那の年収が3000万というだけで自分の旦那に感謝できなくなり、友人との競争意識から旦那を責め立てることもある。
反対に年収が500万の旦那であったとしても、妻が夫に日頃から「ありがとう」「お疲れ様」「頑張ってきてね」や、夫から妻へ「今日の夕食も美味しいよ」「いつもありがとう」など、お互いにギブ&テイクをそれぞれに認識できていれば、普段の生活の中でも自然と思いやりの言葉も出てくるし、夫婦の関係は良好を保てる。
本日はここまで
◎今日の呟き
元妻との結婚生活の場合は、通常は反対(妻がよく話し、夫が無口)であることが多いらしいのですが、私がよく話し、妻はほとんど無口で寄り添うだけで満足?な関係でした。
普段から言葉を交わしてのコミュニケーションが足りてないと感じていたんですが、今思えばフィーリングでうまくいっていたからうやむやにしていたところがあります。
ですが、それだとやはりうまくいかないんですよね。
ざっと考えただけで一生を共に過ごすということは最低でも上記に挙げただけの課題が存在するんですから。話し合いができない相手とどうやって問題を解決していくのか。話し合いができなかれば作戦も立てれません。
それに、どの課題もめんどくさ……いや、大変そうです。
巷ではミニマリストも多くなってきて、なるべくシンプルに生きる人も増えている現在、夫婦で乗り越えるべきこれだけの課題を目の前に出されたときに「俺たち二人ならやり切れるぜっ(キリッ)」なんて言える人間がどれだけいるんでしょうか…考えなしに勢いで結婚する(私みたいな人間)が多いから離婚率も多いのでしょうけども(汗)
結婚だけならいいんですが、私は離婚の大変さも知ってしまいました。
今となっては過ぎ去った痛みですので話ができますが、離婚は本当にめんどくさいです。あと、すでに一度離婚してしまってるから、もしまた別の人と結婚したとしても、先見の明として「また離婚になった場合は…」と合理的考えから普段の付き合い方などを選んでしまいそうで。
そんな風に冷静に考えてしまいそうな自分が怖いです。