ミタエイガ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」
年末には様々な映画が公開されますね。
「あの映画も見たい」「この映画も見たい」と思いつつも、「この本も読みたい」だったり「泥のように眠りたい」だったり、やりたいことは様々です。でも、「やりたいこと」があること自体が素敵なことですよね。
映画の中に出てくるそれぞれのキャラクターは、「こうなりたい」という思いを抱えています。「なりたい自分」を持つことはとても大切なことですが、「自分は〇〇にならなくては」とか「〇〇しなくてはならない」といった”have to”が大きくなると、少しずつしんどさも増えてくるように思います。「勉強が出来る」「自信を持てる」など、自分を磨く向上心でもあるし「持っていたい気持ち」でもあります。自分の希望と他人の希望(期待)が合致しないこともあって、それもまたしんどさを生んでしまうことでしょう。
そして、成功する人・成長する人に対して、周囲の人が何らかの影響を受けることもあります。「私も頑張ろう」「あの人に近づきたいな」というポジティブな気持ちもありますが、「あの人が羨ましい」とか「あの才能が妬ましい」といった気持ち、「今のままの自分ではダメなんじゃないか」とか「このままではよくない」といった気持ちが生まれることもあります。”ネガティブな感情”ということも出来ますが私の中では、それぞれの人の心の中にみんな持っている”人間が持つ不器用さ”みたいな感じが近いでしょうか。
優れた能力を得たとしても、それだけで幸せになれるわけではない。
だからこそ、それぞれが自分の幸せを捜すことが大切なんじゃないか。
そんなことを感じさせてくれた映画でした。