見出し画像

ミタエイガ「ベルサイユの薔薇」


子どもの頃に夕方の再放送?再再放送?何度目かわかりませんが、何気に見ていた作品です。
「薔薇は薔薇は気高く咲いて
      薔薇は薔薇は美しく散る」
そんなインパクト満点なテーマが今もはっきり思い出されます。かなりイタイ少年時代を過ごしてきた私に取って「少女マンガを見る」というだけでなんだか気恥ずかしいような気がしていたのはなんででしょう。きっと私の発達の偏りはその頃から発芽していたのでしょうね。

高校の時に世界史を選択していなかったのもあって、フランス革命についてはほとんど知識がありません。ただ、オスカルが男装の麗人として描かれていること、マリーアントワネットとルイ16世が出てくるのを知っているくらい。アタマの中では三銃士とレ・ミゼラブルが舞踏会を開いているような理解。冷静に思えば、フランスの話🇫🇷というだけで繋がりがない、、のか?

フランス革命に関することで覚えているのは
岸谷五朗さん、和久井映見さん主演のバースデイ・プレゼントという映画のセリフ
「7月14日はパリ祭です。あなたの誕生日でもあるその日、セーヌ川で会いましょう」というプロポーズ。
当時teenagerだった私は「かっこえぇぇ」とため息が出た覚えがあります。

革命が始まった日(1794年7月14日)
当たり前ですが、なんの犠牲もなく平穏無事に革命が果たされたわけではなくて、多くの人たちが戦った日でもあります。勿論,そこに至るまでにも、フランス革命の後にも非常に大きな出来事があったことは想像に難くありません。

日本では明治維新の際に様々な戦いがありましたが、天皇制が継続している点では世界で最も長い歴史を持つ国であり、世界的にも稀有な国です。もちろん時代は異なりますが、「国の在り方」みたいな思いを抱えて生きていた時代は日本の幕末にも通じるのかもしれません。(一緒にしてはいけない、という意見もあるでしょうが)

私の中では、音楽がふんだんに用いられていて、宝塚歌劇団(実際に見たことはない、勝手なイメージ)のようにも感じられました。黒木瞳さんのナレーションも素敵でした。ただ、オッサン1人で鑑賞するには少々気恥ずかしかったこと、来場者特典でもらった封筒をどうしたら良いか分からずに置いてあります。

「男として生きる」「女として生きる」
「軍人として生きる」「王女として生きる」
それぞれに複雑な思いや葛藤があるのだな、と改めて考えました。

「パンがなければブリオッシュを食べれば良い」と言ったとされるマリーアントワネット。Wikipediaによると、その逸話は正しくないのだそうです。ただ、何かの戦いが起こった時には相手を貶めることで士気を高めたり、自己を正当化することもあるわけで、「その人が本当はどういう人だったのか」なんて簡単に語れるものではありません。

性役割を云々するだけで「不適切」といわれるような世の中ですが、そういう生き方しかできなかった人は、昔も今もいるんだろうな、と思いました。


いいなと思ったら応援しよう!