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バターケースに出会いたい

「おうち時間」
ここ最近とてもよく目にする言葉。
なんとなく、わたしは馴染めない言葉。

現実に目を向ければ、2日に1日は在宅勤務で「おうち時間」そのものだし、
と言うか、そもそも以前から、
豆を挽くところからコーヒーを用意し、トースター(アラジン)で焼いた食パンの隣にはフルーツも添え、英語の曲をBGMに朝ごはんをとるような休日を過ごしたいわたしでないか。
「おうち時間」を大切にしたいわたしでないか。

・ ・ ・

トースターで食パンを焼いて、と書いていて、思い出した。
バターケースがほしい。

というのも、先日まで使っていたよつ葉のバターが切れてしまったので、成城石井の大山バターを購入したことに始まる。
よつ葉のバターは楕円のプラスチック製のケースにバターが入っていて、そこからナイフで掬えばよく、それだけで完結できていたのだが、
大山バターは”いわゆる”バターらしいバターで、四角いバターが銀紙で包まれそれが紙箱に入れられているタイプ。すなわち使いたいときは、紙箱からとりだし銀紙をめくって必要分をとり、また銀紙をかぶせて紙箱をなおす必要がある。ちなみに、銀紙はこちらが丁寧にめくっているにも関わらず破れやがる。
いやはや面倒なのだった。

「そんな風になるのは少し考えればわかるじゃないか、よつ葉のバターを買っておけばよかったのに。」

そうじゃない、そうじゃない。従来型(?)のバターが取り扱いにくいことなんてもちろんわかっていたのだ。
そうじゃない。わたしは最近、食パンにハマってしまったのだ。


高級食パンなるものが流行っているけれど、わたしがく買うのは普通の食パン。スーパーで超熟を買うこともあるし、近所のパン屋さんの食パンを買うこともある。
近所のパン屋さんでさえ食パンが数種類あって値段も異なり、そのパン屋さん的には”高級”と”ノーマル”として分けられている。もう、どこからが”高級食パン”でどこからが”普通食パン”なのかはわからない。

そんでまあ、パン側で色々種類があるのならば、パンに塗るバターに色々種類があるのももちろんで。使い勝手だけで言えばよつ葉でいいし、なんならよつ葉は美味しいので申し分はないのだが、やっぱりいろんなものが食べてみたい。
そんな気持ちで先日とあるスーパーのバター売り場をウロウロし、成城石井の大山バターを手に入れたって経緯なのだった。


で、先述の従来型(?)バター取り扱い問題に話を戻すと、わたしは実家ではバターケースが使われていたことを思い出したのだった。
いざ「バターケース」で検索をかけてみる。

プラスチック製、陶器製、ホーロー、ガラス…
ステンレスカッター付き、ワイヤーカッター、切れ込みあり…
1,000円弱~数千円…

Safariアプリをそっと閉じる。
ゴールデンウィークは実家にも帰れないし、バターケース選定をしよう。(本当は明日にでもほしい)(みんなどうやって決めているのだろう)

・ ・ ・

「おうち時間」
ここ最近とてもよく目にする言葉。
なんとなく、わたしは馴染めない言葉。

でも、なんとなく馴染めないのはなんでか、なんとなくわかっている。だけど、それを解剖してしまうのは、なんとなく避ける。



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イコカ
この度は読んでくださって、ありがとうございます。 わたしの言葉がどこかにいるあなたへと届いていること、嬉しく思います。