胸が張り裂けそうな感情も、息ができないような苦しみも、愛しい
絶対に
よかったなんて思えない
もう2度と同じ体験したくない
誰もそんな体験なんて
しない方がいいに決まってる
そう
思っていたのに
今は
ちょっと違う感覚になってきつつある
あの
苦しみ
あの
混乱
あの
体験
あの
感情
を
振り返るとき
それが必要な場合もあるのかもしれない
それを
生まれる前の自分が
体験するように仕組んだとしたなら
それを自分で選んだことを
今のわたしは
絶対に有り得ない、とか
なんでそんな体験を選んだんだ!、とか
そんなふうには感じなくなってきている
あゝ、そうか
そういう体験を通してしか
わからないこともある
そういう体験をしたからこそ、
愛しく思えるものもある
だから
そんな体験が
必要な場合もあるのだと
自分にも他人にも
今なら
言える気がする
必要だから
したい訳じゃない
けど
きっとこれから
その体験をしたからこそ
知ることができた
そうでなければ永遠にわからなかった
そんな真実が
たくさんたくさん出て来るような気がしている
その真実達に出逢うために
あの体験があったのだとしたら
今のわたしは
もう一度
人生をやり直せるとしても
同じあの慟哭の日々を選ぶのかもしれないと
思う程には
あの体験を
肯定できるようになってきているのだ