気ままに作曲からネタ作曲まで自作を語る記事 (5)
洗脳地下鉄 (2017)
「洗脳地下鉄(センノウチカテツ)」という言葉のゴロが何か面白い、という動機で作った音楽。
スティーブ・ライヒはミニマル・ミュージックをさらに発展的に作る際に、言語や実際の音の一部からメロディを取り出して音を生成・発展していく手法を用いている。代表的なのは「ディファレントトレインズ」であろう。
こうした、楽器音と実際の録音の境目が曖昧な状態は電子音楽ならではの浮遊感でもあり、「洗脳地下鉄」でもギャグ調ではあるが汎用している。
下記のプロセスが観察できるであろう。
・「センノウチカテツ」という発音から導き出せるビートやドラムを生成。
・ドラムや低声からベースラインが徐々に生成・発展する。
・「センノウチ」のリズムを用いて「大成功」という文字を生成する。
・組み合わせを入れ替えて複雑化していく。
「作戦を決行セヨ」 〜 深夜の2時間DTM 2020/7/13
深夜の2時間DTMのお題「作戦決行時の曲」。めちゃくちゃどす黒い設定の曲を書こうと思ったらこうなってしまった。
曲自体は非常にシンプルで、下降していくA minorのコードからなる。前半はピアノとヴァイオリンの二重奏であり、イントロのメロディがヴァイオリンでも演奏されると徐々にクライマックスへと向かっていく。(なにげにこのヴァイオリンの打ち込みに苦労しました。)
後半はドラムとディストーショーンベースが入り、悲劇性がより高まっていく。
なお、最初から最後まで「ミ」の音がずっと叩かれていることが特筆できる。同じ音がずっと続くのはある種の緊張感を曲にもたらす効果がある。
「朦(モウ)」 〜 深夜の2時間DTM 2020/7/22
深夜の2時間DTM作品。お題は「砂漠をイメージした曲」
タイトルは朦朧の「朦」である。
先日紹介したECLIPの発展型のような音楽である。割れたようなサウンドと幻聴のような声のサウンド、そこに煽り立てるようなシンセベース、頭痛のようなワンワンしたサウンドが組み合わさり、意識朦朧としながら確実に生命の危機へと煽られているような、綺麗さと怖さを兼ね備えた音楽を目指した。
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