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みんなの日本語から続く道

最初に書いておきます。今回は、特に現在日本語教師をされている方には、少し失礼なことも書いているかもしれませんが、ご了承ください。

どんな業界の教科書、専門書、参考書にも長年愛されている本はあると思います。
中学英語の教科書だと、NEW CROWN、NEW HORIZONは、絵柄、登場人物、構成はかなり変化しているようですが、教科書の名前は昔の変わってないのがなんとも親近感がわきますし、基本は変わってないのかなと思います。また、高校の参考書ですが、数学のチャート式なども、昔からあり、色は増えてますが、同じなのかなと思ったりしています。
その他専門書だと、C言語を学ぶ専門書としてはプログラミング言語Cなども、いまだあるのねとびっくりします。これらの教科書、参考書、専門書に共通していることは、やはり長年愛されることがあるだけの基本がしっかりしてることなのだと思います。そして、賛否ありながらも、未だ基礎の基礎はある程度昔ながらの勉強法で地盤固めをしないと、何事もできるようにはならないからだと思います。

そのような中で、日本語教育の世界で、長年愛されている教科書というと、やはり「みんなの日本語」です。
最初、ぱらっとめくった時の印象としては、???色々古臭いかな?と思ったり、昭和の臭いがする絵柄だなと思ったり、これを使って教えると言うイメージがすぐ思いつかないなという印象でしたが、実際に模擬授業を考えるなかで、見れば見るほど、よく考えられている教科書だなと思うようになりました。ベテランの先生方からしたら、私ごときが語るなと言われそうですが、素人から見ても、上記で紹介したようなベストセラー同様、いい教科書だと思いました。

具体的にどこが良いかと言うと、絵の選び方、例文の内容、練習問題の構成などは、限られたページ数の中で本当にまとまっていますし、副教材、会話例の音源なども充実していることも教える側にしてみたら、大変やりやすいものとなっていると思います。また1課~50課までで初級をしっかり固めるという構成になっているのもとても分かりやすいと思います。その他、さまざまな言語にも翻訳されているのも素晴らしいなと思います。

最近は人よっては、いろどりのほうがいいという話や、他の教材の方がいいなどさまざまな意見も出てるようですが、個人的な意見としては、どれでも良いが正解で、生徒によって、生徒のニーズによってうまく使い分けてあげられることが一番良いのかなと思います。
あと、個人的に思うのは、みんなの日本語じゃないとだめとか、いろどりじゃないとだめとか、初級はこーいうものだとは変に決めつけるとか、杓子定規なことを言わず、ケースバイケースで、さまざまな勉強法を生徒のニーズ、年齢などによって選択肢を増やしてあげる、一緒に考えてあげる方がよいと思ってます。そのような臨機応変に対応できる先生になるのはなかなか至難の業ではありますが、日本語教師に限ったことではなく、今後期待される教師とはそのような方々なのではないかなとは勝手に思ってます。

こんなこと言ってしまうと、教師という仕事は、サービス業じゃないと叱られそうですが、個人的な意見としては、特に日本語教師は良くも悪くもある程度の割り切り、サービス業的な要素のほうが強くないと、純粋な教育者としてやっていくには厳しい仕事なのでは?と思っています。
またまた、現場に立ったこともないくせに言われそうですが、それなりの民間会社で長年正社員として働いてきた人間から仕事として冷静にみた場合、雇用の問題、身分保証などと、実際に教師として求められている能力、実務の大変さや難しさに値しない、社会的地位の低さや、賃金を考えると、理想論的な働き方では続けるのは厳しい世界だと判断します。またその現実を理解すればするほど、実際日本語教師の資格を取ったとしても、夢を持って世界に入ったとしても、現場の特に日本語学校での教師として働き続ける方は限られてしまうのでは?と思います。
賛否両論色々な意見が出ると思いますが、その辺りの考えについては、自身が勝手に考える施策などについては、また別の時に詳しく書こうと思います。

とはいえ、わたしはまだ、みんなの日本語しかちゃんとみたことがない。みんなの日本語ですら、ちゃんと熟知していない身なので、あまり大きいことは言えませんが、ただ、昔のように、先生の言うことが全て見たいな教え方とか、勉強はこーいうものだ!みたいな決めつけ、押し付けがましいやり方は、あまりよくないと思うし、今時は、ゲームとか、マンガがきっかけで、日本語に限らず勉強全般を好きになっている人も沢山いるので、日本語教育もまずはゆるく勉強のほうが、むしろ良いかとなとも思っていますが、
しかし、どんな学問であれ、大学受験や、国家試験などを突破するためには、基礎の基礎はちゃんと理解しててこそのところもあるとは思うので、基本を特に文法をちゃんと勉強する教科書としては、みんなの日本語をベースにしながら極端な話昔ながらの若干スパルタな勉強法でまずはすすめることは良いと思います。
ただ、みんなの日本語をちゃんと教えるだけの難点は、真面目すぎて面白くなくなる可能性があることです。
自分自身が、あまり勉強が好きでない原因や、英語や国語が特に好きでないやり方を強調してしまうのでは?という感覚はあるので、なかなかその辺りのバランスは難しいなと思います。

ただ、最近思うのは、教師が授業をちゃんと教える、理解してもらう、一生懸命真面目にやることは、仕事だし大事だと思いますが、ただ、沢山の事前の準備をしようが、陰で努力をしていようが、それは、生徒にしてみたら、知ったこっちゃないだろうなと思うのです。
無責任かもしれませんが、教える側にとっても準備の時点で楽しくなる仕組みを取り入れないと、生徒はいつまでだっても、どんな授業をしてもつまらないのかなとは思います。また、頑張ってるのに報われない感に苛まれる環境では、生徒が成長する前に教師が倒れてしまうとも思います。
それは最近でいうと、日本語教師に限らず、どこで先生をされている方にもいえることかなと思います。

先生の指導方法、本とか教科書はもちろん大事だけど、色々なレベルの子達とやり取りする上で近年は、webや、YouTube、eランなどを大いに活用したほうが良いとは思ってます。なので、まあーこーいうのがあるんだからと、いい意味で先生方は活用するのもありだと思います。

私自身、日本語教師の養成講座の勉強の前半は、教科書や用語集を見ながら、eラーニングでの勉強だったことは大変有効でした。
自身は、資格取得のようなちゃんとしたものでのeラーニングでの勉強ははじめてだったのでその辺りの感想も含めて、eラーニングでの勉強を行うメリットを次回は書こうと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

今日のビールです。餃子浪漫餃子に合うビールとして、栃木のろまんちっく村というブリュワリーから発売されているビールです。是非栃木の餃子と一緒にお召し上がりください





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