野の花あかり 終了しました
ゆうべ、プリスティンの店長どいさんが
Instagramに書いてくれた言葉になんだかじんわりとしました
普段、言葉にして何かを伝えようとする人ではないし、特別に何か気遣いをしたり、繋がりを保つためにしなければならないことのない、緩やかな信頼があって、そんなことが彼女の言葉を読むと
「だからか」とすとんと腑に落ちる、そして安心するようなそんな気がしました
一緒にお仕事を始めて7年目
互いに会話のほとんどが体調のこと
やれ、湿疹ができたの、眠れないだの 笑
けれど、それぞれに相手の背景や環境、起きたことに、よい距離感で寄り添い
話をしたり聞いたりしながら過ごしてきました
動物が好きで花が好きで
実はフリーダムな刺繍を独自に楽しむ土井さんは
いつまでものびのびとした少女のような人で、キリッとカッコいい表向きの彼女の中に野原を裸足で歩き回るような女の子が今もいます
毎年、ぬいとりの作品を楽しくみてくれて
長い時間をかけてわたしに、作り手としての自信のようなものを持たせてくれたひとりだと思っています
刺繍はちいさな歩みを続けてようやくかたちになるものです
どんなものつくりも同じですが
人がみたら気の遠くなるような作業や、根気のいる工程を重ねてようやくひとつの作品となります
展示前は、わたしはたいてい切羽詰まっていて
気持ちは焦り、思うようにできない刺繍をなん度もやり直しては疲れ、信じられないミスをして落ち込み、それでも昨日刺繍した机の上の作品にまた励まされて針をもつ
そうやって、出た巣穴の外には
刺繍を見てくださる方や
楽しみにして場を作って繋げてくれる人や
その日々を丸ごと支えてるくれる身近な人や
長い間作家としての成長を見守ってくれる人たちがいて
わたしがこうして感じている豊かな時間はすべてそんな人たちがくれたものなのだなぁとつくづく思っています
一年に、そうたくさんこんな日々はなくて
だからこそ、作品たちはそれぞれの場で大切に手に取っていただけて、わたしはその意味を深く感じるのだろうと思います
今回もプリスティン札幌店、店長の土井さんはじめスタッフの方々
作品たちを見て、たくさんの感想をくださった方々
迷って迷って、作品を大切にお選びくださった方々
ワークショップにご参加くださって刺繍の時間を共に楽しんでくださった方々
そしてこの日々を丸ごと支えてくれたパートナーの木村さんに
心からの感謝を
わたし1人ではとても叶わない
刺繍の日々
多くの方のおかげで歩みを止めずにいられます
またこれからも、暮らしを灯す野の花のような作品となるように
ひとつひとつ丁寧に惜しみなく
針を進めていけたらと思います
展示が終わり、日々の散歩で花たちを楽しんでいます
北の春もそろそろ季節が動き始めています
水仙はそろそろ終わりかけ、桜は満開を過ぎました
れんぎょう、ユキヤナギがあちこちで咲いて
昨日は街中でライラックが咲き始めていました
さて、ぬいとりは次は東京のオンラインがメインのギャラリーさんで作品をお披露目です
今日から早速制作に入ります
新しいお付き合い、楽しみでなりません
少ししたら詳しくお知らせいたしますので
遠方の方もオンライン、ご覧いただけますように
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