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にじさんじ花鳥風月戦 結果&感想まとめ

行くぞ!!!
今回は画像を入れてみたんだけど、冗長になってたらごめん!!!
※マンズ→m、ピンズ→p、ソーズ→sで表記されています

先鋒戦

花/リゼ・ヘルエスタ
鳥/文野環
風/グウェル・オス・ガール
月/空星きらめ

第1戦

東1局 文野環の一人テンパイ
東2局 文野環→グウェル 3900
東3局 グウェル→きらめ 1300
東4局 グウェル→きらめ 2000
南1局 グウェル→リゼ  2000
南2局 きらめ→グウェル 7700
南3局 グウェル→きらめ 7700
南4局 文野環→グウェル 1300

結果 空星きらめ 26300
   グウェル・オス・ガール 26200
   リゼ・ヘルエスタ 26000
   文野環 21500

感想
低打点のアガリが多かったが、マンガン級のアガリもあった。しかし、グウェルときらめでお互いにアガり合うような状況になり、結果的に大きく差はつかなかった。
以下気になったポイントを上げていく。

リゼさん、タンヤオ赤赤を目指した東1局のこの場面で6p切り。5-8pのフリテンに気づけなかったか。トイトイも見える場面で対子を持っておきたかった。
この後の

この場面での7m切りも苦しいか。受け入れが減る上、代わりに受け入れられる9mはタンヤオが消えてしまう。少しもったいなかった。

同局、興奮したのは野良猫のハイテイツモを持ってくるカン。開始早々のリンシャンハイテイツモか!?となったこの場面、アガることは出来なかったが痺れた。

続いては東2局。役ドラ赤赤の11600が見える手牌だったが、9sをチーしてしまう。自分で一度切っている牌でもあったし、ここは我慢できると良かった。

そしてリゼさんのこの場面。5mを切れば三色ドラ赤でダマでもマンガンのテンパイだったが、8mを切ってしまう。そして直後にきらめちゃんから7sが。もったいなかった…

続いては東3局のきらめちゃん。カン3mの1300点のテンパイが入っている状況で持ってきたのは4m。ここできらめちゃんは打2mとし、ホンイツ移行は見なかった。僕はホンイツ好きだから見たくなっちゃうけど、イーシャンテン戻しになってしまうため、テンパイ維持をするこの選択でいいと思う。あとは本人的には2mが下家に通ってたのも大きそう。

こちらは南1局のリゼさん。グウェルさんの1段目リーチに対し、白をアンコにするや敢然と立ち向かう2m切り。

そして4p切り。攻めの姿勢を崩さずにアガりきった。

南4局、少しもったいなかったかな、と思ったのはこの7m切り。6m引きの三面張変化などがあり、8sよりは優先して残してもよかったかもしれない。

第2戦

東1局 リゼ→きらめ   8000
東2局 文野環→リゼ   12000
1本場 文野環→リゼ   2900
2本場 文野環→グウェル 2000
東3局 文野環→グウェル 3900
東4局 リゼ 1000-2000
南1局 きらめ1人テンパイ
南2局 リゼきらめ文野環3人テンパイ
2本場 きらめ 2000-4000
南3局 リゼ 2000-4000
南4局 文野環→きらめ 2000

結果 空星きらめ 42600
   リゼ・ヘルエスタ 40000
   グウェル・オス・ガール 22300
   文野環 -4900

感想
1戦目に比べ、点棒の移動が大きかった。その中で、1度もアガれなかった野良猫は苦しかっただろう。だが、内容を見れば輝くところも多かった。

まずは東2局。東1局に少し不運なマンガン放銃をしてしまった後、親番ということもあり大きな加点を目指してここから3s切りとした。ドラの入ったブロックではあるが、ホンイツなら打点も約束されており、ドラが重なればそちらを見ることもできる。好判断で、この局は門前でホンイツを完成させ、12000のアガリとなった。

さらには次局、この牌姿からペン7mの部分を落とす。シャンテン戻しではあるが、巡目も早く有効度は高い。良形思考が伺え、良い一打だった。

東3局、野良猫は4対子でチートイを見て8m切り。その後7mを引き、フリテンながらリャンメンターツが出来たところで3m切り。結果としてその後の手牌は進まなかったが、ツモに合わせた柔軟な打牌が出来ているな、と感じた。

グウェルの麻雀にはほぼツッコミどころがないが、せっかくなのでこんなところに着目してみる。この場面、グウェルは4p切りとするが、456三色が見え、かつ危険度もそんなに変わらないこの局面では3pから切った方がいいと思う。


同じことを感じたのはグウェルが3pを切ったこの場面。ピンズはほとんど見えておらず、少しでも安全な2pの方を後に残す気持ちも分かるが、4pから引けば三色になる。3pより2pを先に切りたい。
「三色おじさん」とか言われているのもあって、なんだか配信の場においては三色を追いかけることが嫌われているような気がする。だが、この場合は受け入れが狭くなるわけでもないし、打点上昇を目指して三色も見ておくのがいいと思う。
もちろん、防御との兼ね合いもあるし一概には言えないが。

こっからは野良猫特集。この4m切りは全然悪くないどころかほぼ正着に近い一手。にもかかわらず

全く引かない有効牌。こんなのやってられるかい!

正直一日通して1番恐れ慄いたこの一打。3面張テンパイながらアガれず、迎えた最後のツモ番。ここでまさかのテンパイ崩しの9s切り。その後開かれた手牌には…

まさかの放銃回避。これが野良猫スペシャルか。1人沈んで辛い状況で、3巡前に自分が切っている6mを止められる者は野良猫をおいて他にいない。世界で唯一のノーテン。

続いては南1局のグウェル。タンヤオへの移行が可能な2度受けの6pチーを2回スルーした場面。鳴いた方がいいかどうかは置いておいて、親番だからといって連荘を狙いにいくのではないこの選択は、常日頃から彼が持っている守備意識と、門前親アガリを目指す打点意識を兼ね備えた彼らしい判断だったと思う。

最後まで卓を盛り上げ、勝ちを目指した野良猫。しかし、最後はきらめちゃんの当たり牌の4-7pをどちらも掴み万事休す。

次鋒戦

花/天宮こころ
鳥/郡道美玲
風/甲斐田晴
月/でびでび・でびる

第1戦

東1局 あまみゃ甲斐田2人テンパイ
1本場 でびちゃん 2000-4000
東2局 でびちゃん→あまみゃ 7700
1本場 でびちゃん甲斐田2人テンパイ
東3局 郡道→でびちゃん 18000
1本場 あまみゃ1人テンパイ
東4局 甲斐田→あまみゃ 1600
南1局 でびちゃん→甲斐田 2000
1本場 あまみゃ→郡道 2000
南2局 郡道→甲斐田 8000
南3局 でびちゃん→甲斐田 2600
南4局 郡道あまみゃ2人テンパイ
1本場 でびちゃん→あまみゃ 2000

結果 天宮こころ 36400点
   でびでび・でびる 36300点
   甲斐田晴 32700点
   郡道美玲 -5400点

感想
バランスの良い闘牌を見せた甲斐田、手に来たドラを生かしたあまみゃ、最多放銃ながら勝負手を物にしたでびちゃんの3人がほぼ横一線に並んだ一方、なかなか手が入らず、リーチしての引き負けや大物手への放銃があった郡道先生は3人に大きく離されてしまった。

東2局。イーシャンテンのこの場面からあまみゃは9p切りとしたが、結果的に裏目を引いてしまう。1mが枯れているのもあって、ツモ切りしてこのままで構えた方が良かったかもしれない。

しかし、その裏目が功を奏したか。安全牌として抱えていた南のタンキでリーチ。これをでびちゃんから一発で捕らえた。

こちらはでびちゃんのチートイツ。本人は「まちがえた!!」と連呼していたが、別に悪くない判断だと思う。が、しかし

甲斐田が完全にブロック。この待ちの6pもあまみゃが握っており、解説席からは死んだ待ち対決呼ばわりされていた。

でびちゃんがあくまらしさを見せつけたのはこのリーチ。4巡目に余り無しで、字牌をこれだけ切ってメンホンをテンパイしているのはおかしい。

それを受けた郡道先生の手牌がこちら。オリれば西、メンツ手で攻めれば1p。チートイツくらいしか生き残る術が残されていなかった。インパチ放銃もやむなし。南無三。

そんな訳でラス目に沈んでしまった先生だったが、東ラスの親番で男気溢れる闘牌を見せた。まずは四暗刻イーシャンテンとなったこの場面。6-9mを引いても白に高め三暗刻のテンパイになるが、7mを切ってそれを拒否。大きく加点が欲しい、というのもあったとは思うが、とてもかっこいい。

2枚目の1pも秒でスルー。意志の硬さが伺える。

南2局、強気の姿勢を見せたのは甲斐田。でびちゃんのカンで自らが対子で持っていた1sがドラとなったこの場面は、手形が苦しく、門前でテンパイを目指すにはかなり遠そう。それなら…と、打点を確実に見ることができるトイトイに移行した。アンコ1つに対子3つと、まだタネが揃っておらず少し厳しいかとも思われたが、見事に手を進め、4mタンキでロンアガリを決めた。

第2戦

東1局 でびちゃん→あまみゃ 6400
東2局 あまみゃ1人テンパイ
東3局 甲斐田→郡道 3900
東4局 甲斐田→郡道 2000
南1局 郡道→甲斐田 12000
1本場 あまみゃ 2000-4000
南2局 甲斐田→あまみゃ 2000
南3局 でびちゃん→郡道 12000
南4局 あまみゃ→郡道 5200

結果 天宮こころ 39500
   郡道美玲 36300
   甲斐田晴 23700
   でびでび・でびる 500

感想
それぞれがいろんな意味で「らしい」闘牌を見せた印象。ドラをしっかりと引き込むあまみゃ、高打点を目指す郡道先生など、強みを発揮した人たちもいた一方で、甲斐田とでびちゃんは少し崩れる場面もあり、経験の差が出たか。

恐ろしいリーチを打ったのは東2局のあまみゃ。ドラ3に赤をしっかり使い切ってリーチ。残念ながらアガりには結び付かなかったが、ドラゴンガールの愛称をしっかりと見せつけていった。

この大会では珍しく、超次元ぶりが見えたのは東3局。ペンチャンが多く苦しいこの形から、でびちゃんは唯一のリャンメンを崩す6m切り。

そして4pをポンした後、唯一の対子を崩し、かつ打点も下げる赤5m切り。どうなってるんだ。

甲斐田もこの局にはなかなかの闘牌。もうこの画像だけで伝わるヤバさ。1戦目にトイトイがうまく決まった記憶がこのポンの嵐を引き起こしたか。

郡道先生もかなりホンイツに頭が侵されていた。解説陣からバカホン呼ばわりされた上の画像の東4局に加え

またもソーズのホンイツを目指した南2局。ここからダブドラと赤を切っていくのは正気の沙汰ではない。タンヤオドラ赤赤の方が絶対近いやろ!

正直笑ってしまったのはこの場面。2軒リーチに対し、安全牌になったはずの8pをポン。そしてテンパイは取らず3m切り。そこまでしてお前を押させる原動力は何だ!!!

…そんなわけで、けっこうツッコミどころの多い次鋒戦2戦目だった。解説陣が中堅戦の時にお疲れ気味だったのはこの試合が理由ではないだろうか。

中堅戦

花/叶
鳥/渋谷ハジメ
風/不破湊
月/剣持刀也

第1戦

東1局 叶 2000-4000
東2局 剣持 3000-6000
東3局 剣持ハジキ叶3人テンパイ
1本場 叶 500オール
2本場 剣持1人テンパイ
東4局 剣持不破2人テンパイ
4本場 ハジキ→不破 2600
南1局 叶→剣持 12000
南2局 剣持 500-1000
南3局 叶→ハジキ 2600
南4局 不破剣持叶3人テンパイ
1本場 叶→剣持 3900
2本場 剣持→ハジキ 1000

結果 剣持刀也 58500
   不破湊 20300
   叶 12900
   渋谷ハジメ 8300

感想
実力派の男たちが揃ったこの卓。唸らされるような素晴らしい打牌も多かった。が、時々ユニークな打牌もあった。ご愛嬌かな。
大会前の時点からかなり期待していた剣持が、その実力を発揮し、1戦通して卓を支配する素晴らしい闘牌を見せてくれた。

開局から全員が前のめりの殴り合い。東1局が叶のマンガンツモ、東2局が剣持のハネマンツモと、大きな点棒の移動が続いた。

東3局、今回もその天才ぶりを見せつけたのは不破湊。何も考えていなければ押してしまいそうな6pだが、ピンズに何か嫌なものを感じたか。これを止めて放銃回避。

次局の注目はハジキ。役牌ポンの後、しっかりとホンイツを見た打ち回し。この後7m切り、4pを引いて9m切り、と綺麗なホンイツへの移行を見せていた。

同局、ここで赤5mを切って打点を下げ、アガりやすさと形の良さを重視するあたりは叶らしい。ただ、この場面では上家からマンズを鳴けそう。せっかくのドラだしもう少し抱えても良かったかもしれない。

また、凡ミスもあった。東4局3本場、リーチ者と下家の双方に通っている4mを押せず、テンパイを取れなかった。

南場に入ると、少し不思議な打牌が増えた。超好配牌をもらった不破が、なぜか第1打でリャンメンを壊す4m切り。さらに切るときのセリフが「んーなるほどね…ぶっちゃけこれは…なんだこれ…」だった。脳死しとるやんけ!!

こちらは南2局。東場で大きく加点した剣持が、南場に入っても手を緩めない。自分がアガる手と見るや素直に攻める。
この姿勢はとても大事で、実際にこの局は親番で逆襲を目指していたハジキのドラドラの手を流す結果になった。

最後はハジキ。ホンイツ狙いだったが、早い巡目の不破のリーチに対してしっかりと対応。ベタオリではなく、形を保ちながら安全牌を選べるのがとても良かった。

もう余剰牌を押せなくなった場面では抱えておいた安全牌でベタオリ。この1戦はラスに沈んでしまったが、しっかりと実力は見えた。

第2戦

東1局 ハジキ1人テンパイ
1本場 不破→剣持 3900
東2局 不破→叶 7700
東3局 不破→渋谷 8000
東4局 ハジキ 2000-4000
南1局 叶 300-500
南2局 不破→ハジキ 7700
    不破→剣持 3900
1本場 ハジキ→不破 16000
南3局 不破 2000-4000
南4局 不破 1300オール
1本場 ハジキ叶2人テンパイ

結果 渋谷ハジメ 35800
   叶 26100
   剣持刀也 25000
   不破湊 13100

感想
第1戦が苦しい展開となったハジキが一転実力を発揮した。放銃に放銃を重ね、非常に苦しんだのは不破。しかし、南場には決死の大アガりを見せ、視聴者とチームメンバーに希望を見せた。

開局早々、やってしまったのは不破のチー。5-8mと勘違いしたか、テンパイとは関係ないチーをしてしまい、テンパイ料はもらえなかった上に親リーチのハジキにハイテイを回してしまった。アガりは発生しなかったが、危なかった。

しかしいいところも見せる。ひどい配牌をもらって国士狙いのスタート。

国士が厳しいとなれば純チャンに狙いを変え、

見事に純チャン三色でリーチ!!

そして放銃。しかも赤。もう今日は無理だ…と誰もが投げ出してしまいそうな流れだった。

まだ不破の受難は終わらない。何とか掴んだタンヤオチートイのテンパイは、リーチをかけてみたらダブロンに化けた。

しかし、しかしそれでも諦めなかったのが今日の不破。次局、ドラシャボで1段目にリーチを打つと

トップ目のハジキから一発でドラの北をキャッチ!!!さらに裏3!!!
デバサイのアガりで一気にプラスまで戻ってきた。
その後もアガりを重ね、流れは完全に不破にあったが、他3者を仕留めきれず。だが、十二分に夢を見せてもらった。

オーラスくらいのコメントで「バント(原点のこと。風チームはみんなでバントしてやしきずに繋ごうとしていた。)見えてきた」というのがあって笑ったし、「というかふわっちは炎上して自援護って感じ」とかいうコメントにはもっと笑った。分かんない人は野球見て。

最後に触れるのは叶。僕は大会の前、アグロ麻雀を得意とする彼が必要以上に速度を求めて打点が低くなってしまうのではないかと危惧していた。しかし、

オーラスの彼は違った。このチーテンを取らなかったのだ。
門前ならリーチに三暗刻の可能性もあり、かなりの打点が見込めるこの手。アグロなだけではなく、必要とあらば時には打点も追える、彼の対応力の高さを見ることができた。

大将戦

花/ルイス・キャミー
鳥/舞元啓介
風/社築
月/ジョー・力一

第1戦

東1局 ルイス 1000-2000
東2局 力一→ルイス 1300
東3局 舞元→ルイス 9600
1本場 ルイス力一2人テンパイ
2本場 やしきず→舞元 7700
東4局 力一→やしきず 8000
南1局 舞元 700-1300
南2局 ルイス 300-500
南3局 力一 2000-4000
南4局 ルイス舞元2人テンパイ
1本場 舞元 4000オール
2本場 舞元1人テンパイ
3本場 舞元 4000オール
4本場 やしきず 2000-3900

結果 舞元啓介 48000
   ルイス・キャミー 26500
   社築 14800 
   ジョー・力一 10700

感想
流石は大将戦…というのが最初に出る感想か。見ていてツッコミどころがないどころか、こちらが気付かなかった場所まで見えていたりする。
なので、ここからはほとんどがただ各局を振り返るだけになりそうだ。

開局からすぐ、ルイスの3連続和了。一気に40000点越えで、周りのおじさんからは悲鳴が上がる。
そして、点を持ったら誰より固いのはルイス。

この形から、東を切って完全イーシャンテンに構えるのではなく、9s切り。東を安全牌として持っており、1人抜けている状況だからこその優雅な打ち回しと言えよう。

南3局には親番で5800の優雅なダマテン。しかし、

脇2人が役牌を鳴くと、押さえつけと言わんばかりに豪快にリーチを放つ。この辺りのバランスは非常に理想系に近いと個人的には思う

こちらはマンガンをツモってトップ目に立った直後の舞元。8p切りとするが、流石に夢見すぎすぎでは?と思った。素直にソーズの5s2度受けあたりを処理した方がいいように思う。

ごめんなさい。

第2戦

第2戦開始前に、この時点でのトップ条件を確認しておこう。

リアルタイムで作っていたのでもしかしたら間違っているかもしれない…
これを見れば分かる通り、風・鳥両チームはかなり苦しい状況。ただ、それでも得点2倍のおかげでかなり現実的な数字にはなっている。

それでは進行を見てみよう。
東1局 ルイス 500オール
1本場 舞元→力一 8000
東2局 力一→やしきず 2000
東3局 やしきず1人テンパイ
1本場 力一1人テンパイ
東4局 舞元→やしきず 3900
3本場 力一→舞元 1000
南1局 舞元→やしきず 3900
南2局 ルイス 300-500
南3局 力一→やしきず 3900
1本場 やしきず1人テンパイ
2本場 ルイス 3000-6000
南4局 やしきず→ルイス 1300

結果 ルイス・キャミー 39700
   社築 29100
   ジョー・力一 27800
   舞元啓介 3400

感想
結果を見れば分かる通り優勝はチーム花【花より団子】!!
最終戦は、勝負所を抑え切ったルイスが見事だった。
ここでは、勝負の行方を大きく左右した、東3局と南3局2本場について振り返ろうと思う。

東3局

卓内のボルテージが一気に上がったのはこの場面。親番のやしきずがドラの白をポン。この時点で4飜で恐ろしいが…

次巡、ルイスが東切り。ルイスはまだ攻める気もあったろうし、このダブ東ポンはたまたまだが、結果としてやしきずは手が進み、他家から見ても18000以上が確定。迂闊に手が出せなくなった。

そしてテンパイを入れたやしきず。なんと彼はここで3s切り。枚数ではなくトイトイを見て24000のテンパイを入れた。

そしてこの時点でのルイスの手がこれ。1枚切れの当たり牌の西が完全に浮いてしまっている上に、タイミングが良いのか悪いのかテンパイが入った。並みの打ち手なら放銃もやむなしだろう。しかし、ルイスはそうじゃない。この放銃を回避する、それだけの雀力があると、ルイスのことを見てきた人なら知っていただろう。
この巡目、アンパイの7mを切って形を崩すと、

その後、ルイスのアンパイが尽きることはなかった。完璧なオリ。24000の放銃を回避した。

それどころか、

この場面で西を触りながら「いやっこれ…あーどうなんだろ…これやっぱりあるよなぁ」
と、西の危険度まで完全に理解していた。あと1牌でテンパイだからこそ、押したかったこの西。しかし、それを切ってはならないことを、短くも濃い雀歴の中で学んでいたのだ。
正直この局が流れた瞬間、チーム花の優勝はほぼ確実に思えた。
実際はまだ東3局ではあるし、力一のチーム月とはかなり点差も近い。しかし、麻雀への造詣は勿論のこと、この意思の強さ、自らの実力への矜持、そして今日の打ち回し。どれをとってもこの場でルイスに勝るものはいなかった。

南3局2本場
この日最後の大勝負となった1局。舞元は1人大きく沈み、親番も失い、チーム全体の点数を考えるとほぼ目無し。それに対し、やしきずは連荘で40000点に乗せ、優勝条件まで残り10000点程としており、力一は5000点程のビハインド、そしてルイスはこのまま終われば優勝といった状況だった。

3人全員が是が非でもモノにしたいこの1局は、その気持ちとは裏腹に、全員にあと1牌がなかなか入らず重い場になっていた。
まずテンパイを入れたのはルイス。

平和ドラ赤赤でダマ。4マンツモならダマでもハネマン。恐ろしい手だ。
このままアガって大きく抜けてしまうのか。今日のこの大会は、主催のルイスのためにあるのか。そうとさえ思われた。
しかし、そんな簡単には進まない。進ませない。13巡目にテンパイを入れたのは力一。

意地のテンパイは2-5-8mの3面張。
こうなればルイスもオリる局面ではない。そんなタマでもない。即時のツモ切り追いかけリーチ。
そして、さらに追いつくのは親のやしきず。

上家からのチーテンを我慢し、たどり着いた2-5p。3人全員が良型テンパイで、全く勝者が予想できなかった。


決着は、1巡後に訪れた。

ルイスのハネマンツモ。
大きなリードを奪っただけでなく、やしきずの親を流して残り1局とし、自身の優勝をグッと近付けた。



無粋かもしれないが、やしきずがリーチした時点での山に残っていた当たり牌の枚数を数えてみた。
やしきず、1枚。力一、3枚。ルイス、6枚。

麻雀において枚数の差などただの確率。一発勝負のこの場で何の役にも立たないことなど知っている。だが、同じような待ちでありながらのこの枚数差からは、ルイスの勝ちが約束されたものであったように思われてならない。


流れを完全に掴んだルイスは、最終局もリーチをかけ、自分でアガり、文句無しでチームの優勝を決めた。

おわりに

熱い半日でした。出場者の皆さん、お疲れ様。
そして、毎度こちらの麻雀熱を煽ってくれてありがとう。
次回も楽しみにしています。

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