死にざま・生き様
「おれの死にざまを観よ!」
と言って切腹するシーン。
死に方にその人の生きてきた様がわかる、ということでしょうか。
遠藤周作のエッセイの中に印象的な文があります。
「死にざまという言葉はあるが、生き様はない」
遠藤周作先生に敬意を表して、「生き様」という言葉を絶対に使わずにきました。
ところが、言葉は生きています。
良い方向の意味ではないけれど、「生き様」はすでに辞書にも載っているようです。
「貴様」というののしる時に使う言葉。
字面が完全に、相手に敬意を表しています。
「おまえ」は「御前」。静御前ですよね。
それがいつのまにか、それぞれ相手を見下すための言い方になっていきました。
ことばのうつろい。
面白いですね。
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