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つまらない人生なんて言ったものの

そんなにつまらなくない。

なんてったってフランスで生活している。

毎日が外国で、外国人に囲まれ、私自身が外国人として生きているのだ。
もちろんその苦労はあるけれど、なんだかんだ言って充実した毎日を送っている。

初めの頃は右も左も何もかも(そう!何もかも)分からない事だらけでよく泣いていた。
言いたい事が言えず泣き、聞き取れず、置いてけぼり感半端なく、とにかく自信皆無の恥ずかしがり屋を爆発していた。
20代ならギリギリかわいいけど、なんせ40手前のアラフォー。今思えば新しい土地で、しかも外国で、できなくて当たり前なのに、当時の私はとにかくコミュ障でシャイな日本人だった。バカみたいに。
今思うのは、この4年と言う時間は自分との対話だったように思う。それだけ以前と比べて暇になったとも言えるが。案外自分の事って分かっていなかった。

私はもともと極度の恥ずかしがり屋で、3歳までハワイで生活していた。
それにもかかわらず、自らベビーカーの庇を極限まで下げ、フレンドリーなアメリカ人の笑顔に対してガン泣きするような可愛げのない子供だったし、ビーチへ行っても遊びに参加するようなことはせず、ただただベビーカーの中にいて、みんなが帰る頃にそろりと出てきて遊び出す超絶面倒臭い子供だった。そう、楽園のハワイで。
当然母はそんな反応をくらった人達から、ことあるごとに心配をされた。「どうにかしないと、将来大変よ」と、母は内心「ほっといて」と思っていたらしい 笑
良く言えばありのままの私を寛容に、悪く言えば特に何もする事なく見守っていてくれた。
おそらくそれで良かったんだと思う。だってそれは紛れもなく私の個性だから。
しかし全く嬉しくない。できたら変わりたいけどたぶん無理だと思う。
フランスへ来てよくよく分かった。
【三つ子の魂百まで】
変われないんだから受け入れるしかない。
幸いなことに少ないながらも私のことを分かってくれる友達はいるし、夫は優しいし、家は広いし、猫はいるしで
何はともあれ今は毎日笑っている。



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