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結婚パーティーという名のイベント運営

結婚式は親族で厳かに行い、特に大きな問題もなくいいスタートを切ることができました。その時のレポートは一大プロジェクトK(結婚式)でまとめてあります。
この時点で前撮りと結婚式が終了し、ハワイへのハネムーンとウェディングフォトの予定もあり、結婚イベントとしてはもう十分かとも思えていたのですが、最後に職場や友人向けの報告を兼ねて、結婚パーティーを行うことにしました。今回要素が無茶苦茶多いのでとっても長いです。

コンセプト

友人の結婚式にはいくつか参加してきましたが、最近は特に、これまでお世話になった人をもてなそうという気持ちが溢れる会が多いなと感じます。私たちの場合は特に、上記の通り十分結婚イベントを済ませていたこともあってか、結婚パーティーでも主役になりたいという気持ちは全く消え去っていました。一番大事なのは参加者。お客さんです。
そのお客さんに漏れなく楽しんでもらえるものが何かを考えるために、お互いの客層を見てみると…

新婦側…職業、趣味共にゲーム好きが9割を締める
新郎側…バイトの飲食店関係、お酒好き、音楽好き、Webと様々

普通に生きていたら全く交わることがない人が一堂に会することがわかりました。それはそれで珍しい機会ですし、好きな人たちを呼ぶわけなので、折角ならなるべく多くの人と知り合って帰ってほしい。と思った時に思いついたものは…

そう、リアル脱出ゲーム(謎解き)です。

結婚式での謎解き経験者っているんだろうか?と調べたところ、SCRAP公式でそういうプランがあるということがわかりました。

確実にフルカスタマイズしたくなるし、40万以上になってしまう……高い……なら最初から自分で作ろう!と思い立ち、シナリオから検討することにしました。来た人全員に確実に楽しんでもらうには、2人のことを一切知らない人でも楽しめることを目標にするのが良いだろうと考えながら、謎制作1名、イラスト部分2名、オープニングムービー1名、当日の謎司会1名の協力も頂きながらできました。

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酔っぱらった新郎の酔いをどうやって醒ますか……という謎です。こちらのネタバレ含むレポートは長くなりそうなのでまた後日書こうと思います。
※めちゃめちゃ遅れましたが結婚パーティーで謎解きをした話書きました(2019/11/02)

会場選び

まずは会場を選ばないことには謎も考えられませんでしたので、謎解きありきで会場を選んでいきます。重要なのは

・モニターが会場のどこからでも見やすい
1つのテーブル対して6~8席
テーブルがご飯を置きつつ紙を広げることができる大きさ
食事の取り方の自由度が高い
・(一応)結婚パーティーなのでちゃんと美味しい
それを踏まえて80~120人くらい入れる
・1人あたり10000円未満
(謎関係なくそうしたかった)

です。何ヶ所か見学に行きましたが、テーブルの配置が壁についていたり、小さかったりいろんな形状だったり、それに伴い座席の数がまばらだったり、全員着席だと大人数が入れなかったり(値上がるポイントでもある)…と、条件を満たす会場はなかなか無い…と思いながら最後の砦としてあの有名なチェーン店パセラへ行きました。

クロークがあり、音響も映像も照明設備もよく、料理も信用でき、スタッフも協力的など…文句のつけようがありませんでした。(最初100人座れますって聞いたのが実はすごいギュウギュウの場合だったので、結果的に64人になったこと以外は…)

テーブルに置く番号、謎解きで使用するペン、マイク、籠など、普通なら追加料金になりそうなところでもすんなり貸して頂けたり、会場のスタッフに配布など協力して頂けたり、必要ならオペレーションもしてもらえたりと、至れり尽くせりでした。特に驚いたのは、司会者を隠しておきたいんですが隠し部屋なんてないですよね?と聞くと「ありますよ!」と、マップに無かったところに部屋が出てきたりしました。どんだけすごいの?

しかも内緒なんですが、我々夫婦は都民共済の民なのでこちらのプランを使うこともできます。

一人あたりなんと6000円!これは使わない手は無いですね!
これに必要経費含めるのでお客さんから頂いた額がそのまま6000円ではないですが、10000円には収めることができました。(実質収まらなかったとこはありますが自己満足の部分は自己負担なので…)

全体の流れづくり

まずはお馴染みスプレッドシートで全体の構成を書き出します。が、それだけだとそれぞれの場面でどのくらい時間がかかるのか、どんな曲が必要なのか……細かい部分までのイメージは湧きませんでした。

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実際に書こうとした形跡はこんなでした。一旦書く分にはいいのですが抜け漏れがないか心配になります……そこで、PowerPointでBGMを入れながらスライド1枚1枚に作ってみたところ、これが非常にイメージが湧きやすい!

PowerPointのいいところ

・アニメーション機能を駆使すれば動画のようなものも作れる
・画面切り替えのタイミングを時間で指定すれば、自動送りも可能
・スライドに合わせたBGM変更、操作に合わせたSE再生も可能

部分的に使おうと思って作り始めただけだったのですが、あらかじめ作っておけばクリックで進めていけるという安心感があり、そのままブラッシュアップして使うことになりました。Office365の有料版に入っていないとズーム機能が使えないというところだけがとても残念でしたが……ある機能でなんとか賄いました。そして最終的には

開場待機用…開場前の待機時間にループ再生
・会場の案内+名札に名前書いてもらう説明
・席次表
・BGMの説明
パーティー本編…パーティー開始から最後まで通しで使用
・オープニングムービー
・司会者挨拶~ケーキ入刀(それぞれにBGMと画像)
・ゲームの結果発表+景品発表
・謎解きゲーム開始ムービー
・30分間の自動再生(カウントダウンの意味含む)
・謎解説
・エンディング(写真)

この2つのスライドに分けて作ることになりました。

操作する人が誰なのか問題

操作は会場にお願いすることもできましたが、喋りに連動するものなのでやはり司会が操作した方がいいだろうと、PCを司会席に置いて司会者が操作する形となりました。PCが遠い場合はリモコンで操作すればなんとかなりそうですが、ノート(スライドのメモ)は読めなくなってしまうので、PCが手元にあるに越したことは無さそうです。

また、SEなど音を重ねる必要がある部分や、スムーズにフェードイン&フェードアウトして欲しい部分については別端末で音を流したり、音量調整する対応をしてもらいました。スマホだと電話がかかってきたり、LINEの着信音が入ってしまうなど影響を受けやすいので、iPodTouchにしました。これなら音楽専用機なのでボリューム操作もしやすい!

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このように予め場面ごとのプレイリストを登録しておき、自動スリープを解除&横回転しないように固定する設定にしておけばよりいっそう安心です。

オンライン配信

会場も日程も決まり人を呼んでいくにあたって、その日はどうしても仕事が…記念日が…体調が…距離が…など、人数が多ければ多いほど、都合が合わない人は確実に出てきます。そこで、オンラインの参加方法を増やせばいいんじゃ?と思い付き、オンライン枠を作ることを決めました。

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オンラインとはいえ招待状も渡した方が本気度が伝わって失礼さも減るかと思い、Illustratorでこういうものも作ってみました。(遠方の人やすぐ会えない人にはデータで送りましたが)オンラインの良さは招待側からは

・人数制限がない
・相手の都合に気を遣わなくて良い

ですし、参加側も

・場所問わずどこからでも参加できる
・身だしなみを整える必要がない
・お金がかからない
・断る必要がない
(見るか見ないかは自由)
・日程が合わなくても後で見られる(アーカイブとして)

などのメリットが考えられます。渡した人からは100%「オンライン???」という反応が返ってきましたが、Youtubeで…と説明すると時代だね~と、やろうとしていることは理解してもらえました。これから同じことをする人はきっと増えてくるんじゃないか…と思います。(起業するなら今だ…)

配信の方法について調べてみたところ、業者もあるようなのですが、事例がわからなかったり、配信オペレーターは高かったり……丁度良いところは見つからず。でもYoutuberもいっぱいいる世の中だし、調べれば自分でできるだろうと思い、やってみることにしました。

配信サイト選定

本当は会場でニコニコのコメントが流れる感じもやりたかったのですが、ニコニコで限定放送にするためには参加者側もアカウントを取得する必要があるなど若干敷居が高いことがわかり、リンクさえ踏めば誰でも視聴できるYoutubeに決めました。Youtubeでもログインすればチャット可能です。

古いiPadを引っ張り出して司会席に置き、チャットが見える状態にしておきました。古すぎてYoutubeアプリが入れられないOSだったので、チャットを表示するためにWebページをPC状態で表示する必要がありましたが、なんとか問題なくみることができて良かったです。こちらもiPodTouch同様、自動スリープしないように設定しておきました。

使用機材

機材についてはタブレットPC(VAIO Z canvas※生産終了)は元から持っていたので、それについているカメラに加えて、もう一つのアングル用のカメラを購入しました。

当日2つの画面を比較したら、やっぱりPC内臓カメラよりウェブカメラの方が断然きれいでした。ただ、PCにUSB接続する関係であまり遠くを映せないので、もっと映像にこだわるならズーム機能があるものにした方がいいかもしれません。(定点でいいならケーブルを伸ばせばいいかもしれませんが、配信者が位置調整する場合はズームが良さそう)

配信ツールの選定

OBSというツールの操作方法を確認して、カメラのカット割りの設定や、画面に映す予定のものをシーンとしてセットしておきます。

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どんなシーンがあると便利なのかわからないので大目に用意しつつ、当日操作するのは私ではないので、役立つかわからないながら早見表も作ってみました。

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スライドはパソコン内のモニターを表示。PCカメラはPC背面のカメラ、USBカメラが先ほどのWebカメラです。配信担当者がやることは

・シーンを状況に応じて切り替える
・待機中BGMをPC内で流し、開場したら会場の音に切り替え
・PC内のPowerPointを会場のモニターになるべく合わせて進行
・会場が動画を流すときはPC内で流したものを取り込む

でした。なかなかやることがあります。会場のモニター操作用のPCとは別PCなので、綺麗な画面を見せるためには会場のモニターの真似をしないといけないというのが少し大変ですね。

しかもPowerPointを取り込むためには小さいウィンドウ表示にする必要があるので、先が見えません。その分前ページのスライドを印刷して紙で用意しておきました。(アニメーションが多いとただの印刷では伝わり切らないので、事前にスライド送りの練習をしておくに越したことはないですね。)

オンラインでも謎解きを遊べるように

謎解きの時間は長く、謎を解く人たちを眺めているだけでは何が起きているかわからないだろうので、オンラインでも参加できる方法がないものかと考えました。事前に問題用紙を渡すのもありかとは思ったのですが、再現ができない部分があったり、遠方の人に紙を送るのも大変だし……と考えた時に、ゲーム化すればいいのでは!?と思いつきました。

とはいっても、私はプログラムはそんなにできないし、これから言語を覚えるのは残り時間的に厳しいし、プログラマーの友人にもお客として参加して欲しいので頼みたくない……と考えたときに、ちょうどいいツールがありました。RPGツクールMVです。

過去に作った経験もあるので慣れてましたし、RPGツクールに元から入っている素材を使えば時間もそれほどかけずに作ることができます。しかも、こちらのMVはスマホ対応もしており、最近ではRPGアツマールなどで気軽に投稿もできるので公開の敷居もとても低くなっています。

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こうして、オンライン参加者向けのゲームを用意したのでした。(内容の詳細は別noteで書く予定です)

景品付きミニゲーム

謎解きゲームはクリアする人数が読めないことと、それ自体を楽しむことが目的なので、何かほかに景品を出すようなイベントを入れられないかな…と考えていました。しかし、謎解き以外のことにはあまり時間は割けないだろうとも思っていました……そこで、事前に結果を出しておけば当日の時間を使わなくて済むのでは?と考えました。

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たこ焼き食べ放題

そこでできたのがこちらのゲームです。こちらも上記で述べたRPGツクールMVで作っています。RPGではないですが、それでも意外と簡単に作れてしまいます。(苦戦するところもありはしましたが……何もないところから作るよりは全然楽です)

上記の謎解きゲームを当日公開することを決めていたので、事前にRPGアツマールでゲームを触ることに慣れておいてもらおうという意味でも同じツールで作っていました。これを1週間ほど前から公開しておき、スコアを新郎or新婦にスクショを送るか、Twitterにハッシュタグ(#たこゲ)をつけて呟いてくださいと参加者の方々にお伝えしておきました。結果として、参加してくれたのは新婦側のゲーム慣れしているメンバーばかりでしたが、思った以上にすごいスコア争いが繰り広げられて、作った側としても楽しかったです。

結婚式の景品といえば運によるものが多く、大半の人には当たらないので、それなら運ではなく実力で勝負して勝ち取ってほしい…という思いもありました。その景品は、熱心にたこ焼きを摂取してくれた方々なので、やはりたこ焼きにちなんだものにしました。

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たこ焼き器など、持っている人がいそうなものは逆に迷惑になったりする恐れもあるので消耗品が良いだろうと思い、その中でも食べたことないだろうというものを並べてみました。(3種全部食べたことある人があったら語り合いたい。)特に宇宙食はざわつかれた気がしますが、美味しいので是非食べてみて下さい。(缶詰は…)

このように、事前にプレイしてもらうことによって、当日は歓談中に発表し景品を渡すだけでしたので、長時間を使うことなく楽しめたかなと思います。(景品はありませんがオンラインの方もランキングで発表しました)

おまけに、前日に皆さんがやってくれたおかげか、10位にランクインすることができました。景品付きなのでずるい気はしますが…ちょっと嬉しかったです。

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ペーパーデザイン

結婚式の時点で作っていたプロフィールブックの席次表、メニュー部分を修正して流用しようと思っていたのですが、100冊近く作ると金額がヤバいことになるぞ…ということで、この会ではA4のフライヤーにすることにしました。

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実際に配布したものはイラスト部分が写真だったりしますが、大体こんな感じのプロフィール情報と、それぞれの裏面にお気に入りのサウナベスト5、たこ焼き屋ベスト5、もう1枚馴れ初めを攻略フローチャートみたいにしたものを作り、入り口で1人につき3枚を渡してもらいました。これであれば100枚単位で2000円~3000円くらいで済むので、コストもそこまでかかりません。

フライヤーの印刷業者は調べるといくつか出てくるのですが、評判を聞いたり見漁った結果、こちらに行きつきました。

実際に使ってみると、すごく細かいフィードバックを返して頂けるなど、非常に丁寧でした。ただ何かあった時にはこちらがちゃんと確認&返答しないと工程を進めてもらえないので、電話やメールが来たらすぐに返事をするように気を付けてください。

印刷会社のWebサイトはどこに何があるかわからなかったり、正直使い勝手が悪いところが多いですが、Webサイトの使い勝手がいい=印刷クオリティが高いわけではないようなので、多少見づらくても頑張って使った方がいいみたいです。

1点だけ、新郎のプロフィール文言の修正のために擦りなおしたつもりが、古いままのものを誤って入稿していたので、やはり入稿前の確認は自分でも十分に行う必要があります。

案内用Webサイト

旦那のサーバーでWordPressを設置して独自ドメインを取得してもらい、ポータルサイトを用意してもらいました。

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情報としては

・開催日時、会費
・簡単なタイムテーブル
・会場の案内
・会場で配るフライヤーの画像(当日公開)
・共有アルバムへのリンク
・配信動画へのリンク
・ミニゲームへのリンク(後述)
・Twitter(今回のためにアカウント取得)
・予め予約更新で14:57にゲームへのリンク出現

を載せた他、参加の可否を事前にGoogleフォームで集計したときに取っていたアンケート結果も表示しました。

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こちらはURLを限定公開にしたため、Twitterでお知らせしてもサイトへ直接リンクを貼れない……という難点がありましたが、Twitterは公式サイトっぽいという雰囲気を出すのがメインだったので、実際にはLINEなどで更新したよ!と個別連絡をしていました。それにしても情報がまとめられるのは便利だったので、作っておいて良かったです。

BGM選び

この記事のトップ画像でおわかりかもしれませんが、私はドラゴンクエストが大好きなので、今まで持っていたアルバムを参加者に惜しみなく聴いてほしい……と思いました。が、このあたりになって、なんか私の趣味ばっかり出しすぎじゃない?と心配になって新郎に一応確認しましたが、気にしてないみたいなので好き勝手やることにしました。

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タガが外れてますね…新郎も酔ってることだし仕方ない……。これ以外の部分も全編ドラクエBGM縛りで2日かけて聴き比べしながら、DJ感覚で選びました。特にこの部分については30分のカウントダウンを兼ねていたので、時間ピッタリにする必要がありました。そんなときにもGoogleスプレッドシートは役立ちます。

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冗長かな…と思ったらカットしたりでバランスを見て調整しました。音のフェードアウトなどにはフリーソフトのAudacityを使用させて頂きました。

台本&タイムテーブル

台本

私はこれまでExcel(スプレッドシート)があればWordなんていらない……むしろWordの使い道ってもうないんじゃないか?とさえ思っていました。が、縦書きの台本が必要だと司会者の意見があり、確かに世の中の台本って縦だ!と気付くことになります。

急遽縦書きの方法をいろいろ調べてみたところ、Excelは当然無理。PowerPointは一応縦にできるがめちゃくちゃ手間がかかる。(何故かマスターで全てのページに反映されないので1枚1枚修正することになったし、横書きも横書きで欲しいので二度手間になる)Googleのドキュメントも、Office365のクラウドのWordも縦は対応していないという結果でした…。

Wordさん今まですいませんでしたと思いながらも、このためだけに買ってもその後使わないだろうと思ったので、代用できるツールを探しました。すると、VerticalEditorというツールがどうやら縦書きを対応している…ということがわかりました。

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PowerPoint側のノートとの使い分けで悩んだりもしたものの、流れを伝える分にはこの形式が一番わかりやすいようなので、作るに越したことはなさそうです。(表記ゆれや口調など細かいところは司会者本人に修正してもらったりアドリブで乗り切ってもらいました……ありがとうございました。)

タイムテーブル

PowerPointと台本で当日の流れができたので、スプレッドシートでタイムテーブルを作って詳細を詰めていきます。今回は特にオンラインもあるので、それぞれの参加者がどういう状態になるのか……という点にも意識して、穴がないか考えていきます。

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実際にはこの後に調整した部分もありますが大体こんな感じで、別紙でそれぞれの担当者専用の詳細を記載しています。

後半オンライン参加者が暇になってしまうところがわかっていながら、コンテンツを用意する余力がなかったのは無念でした。

当日の様子

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服装自由

参加者の服装自由ということでしたが、実際アンケートのようにいろんな服装の人がいました。迷うからむしろ指定してくれた方が…という人もいましたが、どの服装もそんなに浮くということはなかったように思います。選択肢にコスプレとラフな部屋着も入れておいたのですが、さすがにそれを選んだ人は1人もいませんでした。

ケーキ入刀

前半は結婚パーティー感を出すためと、何かしらのシャッターチャンスもないと写真が残しづらいと聞いたことがあるので、ケーキ入刀はすることにしました。ケーキ自体スライムの形とかできたらやろうか…と思いましたが、ウェディングケーキぐらい大きいものだと6万とかそれ以上かかりそうだったので、会場の特典で元からケーキがついてることもあってやめておきました。(サウナ型のケーキ作れますか?って問い合わせたら難しいから無理ですと断られたのもある)

普通にやろうかと思ったのですが、パーティー2日ほど前に思い出したかのようにロトの剣で入刀したい……と思って探したところ、Amazonプライムで間に合ってしまうことに気づきました。

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おもちゃ感はありますが、それなりに大きくてちょっと使う分には全然良い感じでした!(実際は斬る用ではないのでズブズブ…って埋まっていく感じでしたが)シャッターチャンスとしての役割は十分果たせると思ったので、ファーストバイトの方は時間削減のためにもカットしました。

オンライン

当日オンラインに招待したのは100名近くで(ほぼ新婦側)再生数的にはリアルタイムで半分ぐらいの方が見てくれたのかな?と思います。名前はYoutube登録名なのでまれに特定できない方もいましたが、発言内容からも大体わかって、地元の広島や、時差がある中アメリカやドイツからも参加して頂きました。チャットで祝福の言葉をもらったり、参加者同士で会話している様子もあったりして見ているのも楽しかったです。

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新郎新婦も予めアイコンを設定しておき、まれに登場しました。

謎解き

協力者の方と実際にガチで作ったので、正答率半々でちょうどいい結果となりました。座席をバラつかせていたのは人数をうまいこと8人に揃えつつ、アウェーになりすぎず、なんか相性良さそうな人にしとこというつもりでしたが、結果として脱出経験者いい感じで散らばったみたいです。コミュニケーションが自然に生まれて良い雰囲気に見えました。

実は起きていたトラブルいろいろ

これだけ準備してどうなったかというと……ある程度のトラブルは覚悟していたものの、思った以上にトラブルの連続でした。一部紹介すると、

会場のテーブルと番号札の相違

予定ではこんな配置で座席を考えており、

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待機中モニターにも流していました。が、会場に置かれていた番号表は…

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なんと逆!(8の席は人数が多くて2テーブル多くなっているのはこちらの対応漏れ)パセラの方も開始前に気づいたようでしたが、もう入場開始していたこともあり司会者と話し合って変更しないことにしたそうです。着席自体はそんなに混乱していない?ようで良かったのですが、私は混乱しました。

何故なら解答をこうやって書こうとしていたからです…

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これを元に正解チームを司会者に伝えるので、絶対に間違えてはいけないものなのですが、当日はわけがわからなくなっていたので間違えそうになりながら必死でした。でもギリギリなんとかできたのでセーフということで…(司会者に渡すのを忘れてましたが取りに来てくれたので助かりました…)

配信ツール(OBS)の操作ミス

乾杯と謎司会の登場の部分で音声がない状態があったり、いろいろ起こってしまいました。というのも、タイムテーブルを作ったものの、印刷して持っていくのを忘れてしまったので、配信者のスマホがそれに割かれて他のものが見れない状態になるという問題がありました。司会者席にiPadを置いたように、配信者が配信中の動画をちゃんと確認できるようにする方法は考えておくべきだな……と思いました。

しかし、配信とは別に三脚で動画を撮っておいたので、後編集で音を乗が乗った状態の動画を作ることができて、いい記念になりました。配信と同じPCで録画することもできるのですが、画質が落ちたり接続が切れる恐れもあるので、別撮りもしておくのがお勧めです。(配信動画もアーカイブから拾えばいいし、別撮りすると違うアングルが増えて良かったです)

ちなみに、動画の編集や音声の形式変更にはこちらのツールを愛用しています。(ツクール用の変換にも役立つ)

2個目の問題を家に忘れた

謎解きで1個目の問題を解いたときに2個目の問題を渡す……という予定だったのですが、2個目の問題が見つからず本当に絶望しました。もう全て台無しだ……と会場内をドレスのままうろつく新婦は何してんだろうと思われたことだと思いますが、使わないだろうとしまっておいた箱の中にあった予備をパセラの方見つけてくれたことにより、なんとか事なきを得ました。(用意してたものは後で家で見つけました…)

ゲームのバグ

オンライン側でできるゲームを用意していたのですが、やって頂いた方から3件のバグ報告がありました。(他にも報告してない人もいるかもしれない)当日の朝まで作ってバグ潰しに対して時間も割けなかったので、当然といえば当然の結果ですが……無念ですし申し訳ないことをしました。今回オンライン参加は無料ということでまだ許される節もありますが、有料になる場合はOBS操作込みで完璧に仕上げないといけないので、課題は多いな……と思いました。

台本が古いままだった

PowerPointをギリギリまで作っていたのと、タイムテーブルを作ったことで台本を最新にするところまで手が回らず、司会者に段取りを細かくちゃんと共有することもできずに始まってしまいました。台本が若干古い状態のままだったと思うので申し訳なかったですが、司会者のアドリブ力で大体はカバーしてもらったので助かりました。

他、介添え人的なスタッフの存在に気づかず椅子を引いてもらった時に盛大に尻餅をついたり、細かい失敗を上げるともっとあったような気もしますが、謎用紙が見つからなかったり、配信が途中で止まるなどの致命的なエラーは免れたので本当に良かったです。

まとめ

インカムがめちゃくちゃ欲しくなる

当然ですが当日は新郎新婦が動けないので、指示出しはほぼできません。当日の進行が私の頭の中にしかなかったので、インカムがあればな~~と思うタイミングが何度もありましたが、そもそも幹事を新郎新婦自身がやるべきじゃないんだな……ということを当日身をもって理解しました。

通しのリハーサルがとっても重要

Googleドライブでパワポやスプレッドシートを共有したりはしたのですが、打ち合わせ自体は2回くらいしかしていませんでした。というのも、風呂敷を広げすぎていたので、打ち合わせ以前に段取りもギリギリまで決まっていませんでした。制作の締めを当日に持ってくるのではなく、全員に情報共有、通しのリハーサルするところまでをスケジュールに含めて進行するべきですね。

外注を使えるところは使った方が良い

今回はなるべく多くの人に参加者側になって欲しかったことと、こだわりが強いせいで大半の部分を自分でやってしましたが、かなりパツパツだったので外注できるところはもっとしても良かったと思いました。特にドレスの肩紐の長さ調節を後回しにし過ぎて、前日に自分でやるしかなくなり慣れないことで時間かけてしまったのは勿体なかったです……SCRAPの謎解きウェディングが40万というのも、作ってみた今となっては納得できる金額なので、これから考えている方は是非検討してみて下さい。

とはいえ、達成感はすごい

作っている途中で何を準備しているのかわからなくなったり、企画倒れという言葉が浮かんだりしましたが、手伝ってくれた方々が想像以上のクオリティのものを出してくれる相乗効果もあって、準備から当日まで本当に楽しい時間となりました。実際、思いついたことはほぼほぼできたので満足しています。案出しを一緒にしてくれたり、文句を言わずに紙を二つ折りにする作業やラミネートを手伝ってくれたり、制作に没頭しているときに飲食物を支給してくれた旦那にも大変感謝です。

そして終わった後に「楽しかった!」と言ってくれる人が多くて本当にやった甲斐があったな~~と思いました。失敗もあまり気付かれていなかったようなので、大成功と言ってもいいかと思います。みなさんも結婚パーティーはイベント運営を経験するいい機会だと思って、自分のやりたいことに是非チャレンジしてみて下さい!

追記

謎解き部分のネタバレ含むより詳しい記事も書きましたので、良かったらこちらもご覧ください。


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