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【2023】 今年よかったアルバム10選

はじめに

実を言うと、普段はそこまで積極的に新譜を聴くタイプではないのですが、今年はできる限り意識して聴きました。

ローリングストーンズが新譜を、ビートルズが新曲を出した今年は、なにかとリアルタイムで音楽を聴いて感想を語りあうことの面白さやドラマチックさを実感させられた気がします。

あくまで無理はせず、自分の趣味の範囲で選盤しているので全体的に雰囲気が似ているかもしれません。


1.Eddie Chacon / Sundown

この名盤と同じ時代にいることが信じられません。銀ジャケにハズレなし。とはよくいったものですがこれも例に漏れず。無機質で未来的なソウルといった具合で最高です。

2.Cornelius / 夢中夢

念願かなってコーネリアスの新譜をリアルタイムで聴くことができました、感動。歌詞もサウンドも悟りの境地、ボンヤリした気分で聴けます。夢中夢というタイトルのハマり具合にも驚きです。

3.Hether / Covered In Hether

大好きな名曲、End of The World や Here,There And Everywhere などのカバーもあって全部すごくよかった。死にかけみたいな歌声が響きます。ローファイさといい、ロック好きの見た走馬灯みたい。

4.Mayer Hawthorne / For All Time

間違いなく今年一番セクシーなアルバム、70年代のスウィートなソウル、ファンク、ディスコあたりの雰囲気が全開で、それでも全く古臭さはない。という私のツボすぎる音。ヌルッとしたエロさと妖しさが魅力です。

5.Ana Frango Eletrico / Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua

やっぱりこの人はすごい。前作がジャケットも中身もかなり好きだっただけに上がっていたハードルを簡単に超えてきました。ブラジル音楽の未来はきっと明るいはず、ワクワクします。

6.Andy Shauf / Norm

アンディ・シャウフ、待望のニューアルバム。やっぱりこのセンチメンタルな声と独特な発音がすごく好きです。穏やかに一日を終えたいときにピッタリ。

7.Workshop / 1987-2004

まさか、このカルトバンドのアンソロジーが2023年に出るとは...。これはめちゃくちゃ嬉しかったです。「90年代のCAN」とよく評されていますが、まさにそうとしか言い様がありません。
新譜とは言い難いかもしれませんが、「今」、これを出してしまうというアイデアが新しすぎるので入れました。

8.Les Imprimés / Rêverie

これぞBig Crownといった音です、浮遊感のあるウワモノと芯のあるドラムなんかがまさにそれで、やっぱりセンスが良いなと実感しました。

9.Duster / Remote Echoes

私が好きなレーベル、Numeroがやたらと推していたので聴きました。ローファイで脱力した音がいかにも2023年っぽい。メロウなソウルを想像していたら思ったよりもずっとロックで、こういうのもシューゲイザーの内に入るんですかね。

10.Gabriel da Rosa / É o que a casa oferece

最近のボサノバは全く知らなくて、60年代のものばかり聴いていましたが、ものは試しと今年出たばかりのボサノバを聴いてみると...
何も変わっていませんでした。楽器から音色まですべてが安心感のある王道そのもの。


まとめ


やっぱりかなり趣味の偏ったリストになりました。
ただ、それを抜きにしても今年出たアルバムには何となく共通する感覚として、
「浮遊感」というのがありそうです。全体的に穏やかで、鋭いイメージがあんまりない。ロックにしても、ネオソウルやシティポップあたりの音像が浸透していて、これが2023年の静かな流行なのかなと思いました。

来年も今までどおり、音楽聴いて乗り切りましょう。



Spotify でリストを公開しています。
一つのアルバムから好きなものを一曲ずつピックアップしてまとめました。
よければ試聴はこちらからどうぞ。


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