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一年前に作ったぬいぐるみをセルフリニューアルした話
もう一度作ろうと思ったきっかけ
一旦始めると止まらないぬい作り。
完全に興が乗り始め「作る子はいねがー!?」とネタ探しをしている内に、初期に作ったけどイマイチ納得がいかずいつか作り直そうと思っていた子が居たことを思い出しました。
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一年ほど前に作った桜餅をモチーフにしたぬいです。
季節的(春)にもまた作るにはちょうどいい感じ。
使う生地は同じで基本的なアイデアもそのままに今の自分の解釈を加えてリベンジすることにしました。
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そして完成。
い…いいんじゃないかな!?
随分様変わりしました。
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ぬい作りを始めた頃から一年以上経って出来ることが増えたんだなぁ…としみじみ思いつつ、このリベンジ制作に手応えを感じたので更に作り直した姿を見たい子を考えることにしました。
そして選ばれたのがこちらの二人。
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メロンクリームソーダとプリンをモチーフにしたぬいです。
noteの記事でも過去に3回取り上げています。
推しぬいが作れないから推しが好きな食べ物を擬人化ぬいにしたろ!!などと思いついて生まれた二人ですが結果的にかなりお気に入りになったキャラクターです。
こちらの二人を作った当時は自分の中では上手く出来ていたので前述の桜餅ちゃんみたいにリベンジとか考えていなかったのですが、今見るともっと可愛く出来るよなー…と言うのが正直な所。
そのもっと可愛くなった姿を見たいのでリニューアル版の制作を頑張ることにします!
制作材料
型紙は再びこちらの本からお借りします。
今回は型紙を縮小をして15cmサイズで制作します。
推しぬいつくりかたBOOKのぬいちゃんはそのまま縮小無しの20cmサイズで作っても15cmぬいの服も着れるちょっと小さめボディなのですが、今回着せようと事前に決めていた15cm用の服が若干キツめで入らなそうだったのでサイズ縮小することに決めました。
あとこの型紙で作った15cmってどんな感じなのかな~と気になったのもあります。
肌の生地にはこちらを使用しました。
使いやすく可愛い色と言われているのを何度か見掛けて、だいぶ前に購入して置いた物です。
肌色系は人気で品切れがちなので理想の色を入手するのが中々難しいですからね…。
ぬいクロスボアは手芸店での取り扱いが多く、実物を見て買えるのが本当に助かります。
これ一枚で20cmぬいなら2体は作れるなと思いました。
15cmぬいを3体は…どうだろう?ギリ行けるかな??
髪の生地はその手触りにハマった5mmボア(ファー)を使用します。
色数が豊富なソフトボア最高~!!って思ってましたが、こちらも中々凄い数のカラー展開ですね…!
生地の薄さ自体はソフトボアと変わらないのですが、毛足が大体1mmのソフトボアと違いこちらは名前の通り毛足が5mmあるので多少感覚は違います。
ですがもし中韓ぬい風の子を作りたかったらこの5mmボアが一番扱いやすいのではと思います。
制作開始
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図案を描きます。
可愛いぬいにするにはデザインが可愛くてなんぼ!な所がありますが私は結構苦手な作業です…。
以前は画像編集ソフトを使ってちゃんと描いていたんですが、ソフトが使えなくなってからは落書き用に買ったトレース台がめちゃくちゃ活躍してくれています。買ってよかったトレース台…!
でも左右対称に描くのはやっぱり難しいですしアナログだと色が手軽に塗れない(訳じゃないけど正直面倒)のが不便に感じるのでそろそろデジタルで描けるようにしたい。
特に色を決めておかない状態と言うのは刺繍してからなんかこの色違うなと配色ミスをしがちになるので……。
こちらは一年前の面皮↓
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そして今回刺繍した面皮↓
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全体的に前より線の描画を増やして情報量を増やす方向にしました。
カラメルが垂れているのとクリームが溶けている部分、初代はなだらかなカーブを描いていたのですが、今回は激しい(?)なみなみ線にしたので刺繍距離が長くて大変だった~…。
これが後ろ髪にもあるもんだから中々終わらなくて。
プリンのヨダレは可愛く表現出来なかったので無しになりました。
頬線も最後にがっつりチークを塗るので最近は入れることがあまりありません。
睫毛の描き方だけは前の方が好みだったかも。
そして今回の15cmサイズ…なんか、ち、小さいね…???
小さいサイズ物凄く苦手勢なのでちょっと焦ります(バランスを取るのが難しくて細かいミスも目立つから)。
ちなみに前は片方完成し切ったらもう片方を作ると言う形を取っていましたが、今回はなるべく同時進行でやりました。
それでもやっぱりちょっとお互いの雰囲気が違くなってしまったような…。
メロンクリームソーダが遠心顔でプリンが求心顔になっちゃいました。
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プリンの後ろ髪はボリュームを持たせたかったので袋縫いで作りました。
構造はこちらのぴよぴっこさんの動画を参考にしました。
ふわふわの生地で袋縫いにすると型紙通りに縫ってもかなり角が丸くなりますね。
あえてそこを狙った部分もあるので今回はこれでOKです。
もっと毛先をシャープに表現したいのであれば、袋縫いでなく貼り合わせた生地をカットする方法をお勧めします。
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顔パーツが完成しました。
プリンの方はほぼこれで完成状態です。
メロンクリームソーダの方はお団子パーツが最後まで付かないのでまだどんな風になるのか掴めない感じ。
とは言えぬいぐるみは綿を入れた時にやっと全貌がわかると思っております。
胴体の刺繍は元々無しの予定だったんですが、手足の刺繍も上手く図案が描けなかったのと範囲が小さく難しく思ったので無しにしました。
元々あまりボディへの刺繍はしないタイプです。
あればあるで勿論とても可愛いんですが、顔と前髪の刺繍に苦労した後に更に細かな刺繍作業が待っているかと思うと挫けてしまいそうになり…。
そしてやっぱり小さいな~と思いつつボディの作成もしました。
縫う距離が短いせいか割と縫製の時間の方はかからないです。
頭部と体を合体させたら綿を詰めるんですが、一応私が現在使っている綿を載せておきます。
ダイソーの綿は一時期廃盤だったんですが量が減って再販されました。
リニューアル前は130g入っててコスパ最強でした。
品質はつやがあって柔らかいです。
キャンドゥの綿はダイソーの物が手に入らなかった時に買って使いました。
品質はダイソーに比べてゴワゴワしてて最初は戸惑ったのですが、ほぐしやすくて意外と使いやすいです。
結局どちらを使っても同じなので使い分けることもなく、なんなら混ぜて使うこともあれば、その時に手元にある方を使っています。
セリアの綿は見掛けたことがなく使ったことがありません。
勿論ワッツのつぶ綿も…。
つぶ綿は憧れですね~。
一度は使いたいとは思っているんですが、今の所はこの二点でまかなっています。
仕上げにソフトパステルでチークとシャドウを入れます。
リンク先のホルベインのパステルを普段ドールのメイクに使っており、そのままぬいぐるみにも使用し続けています。
主に177番(薄ピンク)、186番(濃いピンク)、307番(肌色)を混ぜたり調節して塗っています。
チークとシャドウの必要性は完全に人によりますが私にとっては必要不可欠な作業です。
頬がぽやっと染まったぬいちゃんがめちゃくちゃ可愛いんだ…。
服は初代が着ていたメイド服を流用させて、
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完成!!!
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メロンクリームソーダはメロンと言うにはぶっちゃけ緑色感が足りず普通のクリームソーダって感じなんですが、最初にミントグリーンの生地で作ったが為に今更もう設定を変えられないんですよね…。
くすみカラーが好きな私には珍しく全体的にパステルカラーでまとまっているのがお気に入りポイントです。
アイラインに茶系を使わない子は滅多に居ないのですが、上手く配色出来れば印象的な目元のデザインになりますね。
あとすごく中韓ぬいっぽい感じになる気もする。
そしてお団子ヘアはやっぱり可愛いね。
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エプロンのリボンの結び目がひどいぜ!
紐が短くて結ぶのが難しかったんだ…(言い訳)
前はクリームが溶けた部分の柄の接ぎ合わせを前後で合うように頑張って考えていたのですが、今回はあまりシビアにならずなんとな~くで合わせました。
多少のズレであれば自分はあまり気にならないと気付いたので←
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プリンの困り顔は嫌がっているのではなくお腹が空いてお菓子美味しそ~となっている表情なのです。
色味は濃いめの焼きプリンって感じになりました。
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髪のシルエットが良い感じに仕上がったので嬉しいです。
後ろ髪パーツが別にある子は作るのが大変なのですが、頑張った甲斐がありました!
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初代と並べて見ました。
さくらんぼは初代から強奪、継承しました🍒
そして手に磁石を仕込むのをすっかり忘れてしまったので2代目は仲良し手繋ぎポーズが出来ません…なんたる失態(泣)。
サイズは確かに全長15cmなのですが手の中にすっぽり収まるサイズ感で超愛おしいです。
15cmぬい服は若干大き目だけど10cmぬい服は流石に入らないですね。
12cmぬい服がもしかしたら行けるかも?
手持ちのプライズぬいぐるみである「ちびぐるみ」と頭の大きさ変わらなかったのでボディのサイズを小さいヒトデ型とかにしたら10cmちょっとのぬいが作れそうです。
その場合、首の接続部分をどう縫うかが問題になりますが…。
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とりあえず今回作った2代目も可愛く出来上がって嬉しい限りです。
この二人が好き過ぎてもう無限に作ってもいいかもしれない!
とは言い過ぎなものの、また何かオリジナルキャラクターを登板させる機会があればこの二人を抜擢させると思います。
名前は一応メロンクリームソーダの「メロ🍈」とキャラメルプリンの「メル🍮」と名付けていますが自分の中でも定着はしなそう。
ちなみに二人のFA大歓迎です…!ぜひよろしくお願いします…!!(小声/になってない)
最後に今回の制作期間に関しましては二人全部で一週間でした。
いやもう正直息切れしちゃった…。