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【スウェーデン生活】10月4日はシナモンロールの日

昨日10月4日に職場に行ったらkanelbulle(カネールブッレ、シナモンロールのこと)があった。
私の同僚が、「今日はkanelbullensdag(シナモンロールの日)で、この日だけで700万個も売れるらしいよ。」というので、スウェーデンの人口約1000万に対して流石に多過ぎやしないかと思ったが、ここの国の人なら消費しそうだな、と思い、調べてみることにした。

起源

1999年にHembakningsrådet(ホームベーキング協会)によって設立された。これは、家庭での焼き菓子作りの伝統や楽しさに注目し、奨励することを目的とした組織である。特別な日を設けることで、焼き菓子作りを奨励し、同時にスウェーデンで最も人気のある菓子パンのひとつであるカネールブッレを祝うことが目的だった。以来、この日は年々人気を増し、毎年数百万人のスウェーデン人が祝うようになった。

10月4日が選ばれた理由は、他の秋の伝統行事と競合しないようにするためであった。

2023年のカネールブッレの日

スウェーデンのパン屋&パティシエ協会(Sveriges bagare & konditorer)によると、昨年の10月4日カネールブッレの日には、62%のスウェーデン人が1個以上のカネールブッレを食べ、販売記録を更新したことが、GfKが4002人を対象に行った調査で明らかになったそうだ。1920年代から愛され続けてきたカネールブッレは、今日でも変わらない人気を誇っていることがわかる。

フィーカについては以前書いたのでこちらを読んでいただきたい。

そしてさらに、パン屋の社会的重要性や福祉への貢献にもふれていて興味深い。

社会的・経済的重要性としては、カネールブッレをパン屋やケーキ店で購入する割合は増加し続けており、家庭での手作りは減少傾向にある。このトレンドは、プロの技術が評価され、パン屋が提供するコミュニティの場がいかに大切にされているかを反映している。

福祉への貢献としては、販売による税収が、約25,000人の看護師の給与を賄えると推定されている。

そこでなぜ看護師の給料を引き合いに出すのかが疑問だ。個人的には糖尿病患者の増加も心配だ。そのため看護師が必要になるからという図式か?うちの近くにはお菓子屋と歯医者が隣同士に並んでいるのだが、その図式に似ている。
iPhone の売り上げによる税収の方がよほど高そうだ。25000人の1日の給料なのか、1ヶ月なのかもわからない。高いカネールブッレが一つ45kr(スウェーデンクローナ)として税金は9kr。9 x 700万個 = 6千300万kr
➗25000人 = 2520kr(約36000円)
1日分の税引き前なのかな。よくわからない。

2024年ストックホルム最高のカネールブッレ

毎年いろんなケーキや焼き菓子に対してこのような協議がされ、選ばれるのであるが、今年はなんと、私がよく行く、職場近くのパン屋兼カフェが1位に選ばれた。

1位 Skeppsbro Bageri
2位 Pelle och Maries brödbutik
3位 Spånga Konditori

25名の選ばれた審査員で構成され、どのカネールブッレがどの店のものか知らされないままテストを行った。評価は外観と味に基づき、各審査員がそれぞれのカネールブッレに1から5までの点数をつけた。この大規模なカネールブッレテストは、スウェーデン最大のレストラン&エンターテイメントガイドであるThatsupによって主催された。

そして昨日私が食べたのも、Skeppsbro Bageriのストックホルム最高のカネールブッレだったのだ。おいしかった。


感想

スウェーデン人のカネールブッレに対する位置付けは、日本人とコメのように切り話すことができない関係かもしれない。とはいえ、カルダモンロールの方が好きという声も多々あるので、そこまで固い絆はないのかもしれない。私もカルダモンロールの方が好みである。関係ないが。
夫にカネールブッレはあなたにとってどういうもの?と聞いたら「古くからあるフィーカのパン。」とだけ答え、息子は「日本人と豆腐みたいなもの?知らんけど。」娘も「は?質問の意味がわからん。フィーカのパンでしょ?」意外とそっけない答えだなと思った。

そして家庭での手作りが減少傾向にあるということだが、一定数は家で作るであろうと想像する。売れた個数が700万個とすると、家で作った数を入れると1000万個にはなるのだろうか。日本で日本の人口並みの1億2千万個のものを1日で食べる日っていつだろうと考えてしまった。大晦日の年越しそばかな。
どうだろう?






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