【スウェーデン生活】びっくりする警察の捜査
今年の8月3日、夫が職場からの帰り道にオートバイを運転中、横から車にぶつかられて転倒し、救急車で運ばれた。夫は自分で電話をかけてきたのだが、どんな様子が聞くまではさすがに焦った。
幸いなことに、骨折や頭部の異常はなく、大きな事故にならずに済んだが、膝を何針か縫い、手首も腫れ、今もリハビリに通っている。
「何針縫ったのか知らない」
事故後に夫に膝は何針縫ったのだと聞いたら、「何針縫ったのか知らないけど、膝の皿が見えた。」と言った。想像したら、見てないのに見たような絵が浮かんできて辛くなった。医者も夫も何針縫ったとか言わないし、聞かないんだなと少々驚いた。とは言え、何針縫ったと聞いたところでそれがどの程度の傷なのか、正直わからないし、大体どれくらいの幅で縫うのか、何縫いなのかも、知らない。ただ膝の皿が見えた時点で深い傷なのはわかった。
日本では怪我をして縫った人の話を聞くと、結構な割合で何針縫ったかも情報として入っていたと記憶している。文化の違いか。
目撃者と防犯カメラがあっても進まない捜査
ぶつかってきた車は、緑と黄色のミニクーパー。そんな車種や色の組み合わせは頻繁に見るものではない。ぶつかってきた際にドアミラーが破損したことも夫は記憶していた。事故現場ではバスの運転手や後続車のドライバーなど目撃者もおり、国道にはカメラも設置されていたので、犯人はすぐに見つかるだろうと思っていた。
警察からは連絡があると言われたらしいが、1日、3日、一週間と経っても電話はかかってこない。夫からも何度か電話をかけていたが、その度にまだ捜査が始まっていないの回答。そして約1ヶ月後に警察からなんと
”捜査終了”の通知が届いた。
え?
ていうかいつ捜査始めてたんだ?捜査始めてないでしょ? ”捜査終了”じゃなくて”捜査する前に終了”でしょうが。
大きくない事故は捜査もされないのか。ひき逃げ犯は今も野放しである。この対応には無力感しかない。
交通保険協会からの補償金
そんな中で、少し救いだったのが”Trafikförsäkringsföreningen (TFF)”からの補償金が下りたことだ。TFFは無保険車両や外国車両、不明車両による被害者を救済する仕組みを持っている。その結果、治療費の一部と廃車となったオートバイの損害がカバーされた。
結論: 事故には巻き込まれるな
今も夫の手首は完全には治っておらず、リハビリが続いている。やられ損という感が拭えない。とにかく事故には巻き込まれないように細心の注意を払うことだ。それしかない。