見出し画像

【スウェーデンの秋】万聖節はお墓参り

2024年11月2日土曜日は万聖節(alla helgons dag)で、スウェーデンでは10月31日から11月6日の間の土曜日に毎年祝われる日で、全ての聖人を称えるための日である。

スウェーデンではこの日にお墓参りに行き、蝋燭の火を灯して供養するが、これは第二次世界対戦後に広まった伝統だそうだ。思ったより新しい。

私たちは夫の母方の祖父母が眠るストックホルム郊外の墓地へ出かけた。静かな森の中にお墓とチャペルがあり、澄んだ空気の中の平和と静けさの調和した場所である。墓石も金属製の十字架もシンプルで、自然と一体となったその佇まいがとても好きだ。

ストックホルム郊外には、世界遺産になっている、Skogskyrkogården(森の教会墓地)があるが、この日はたくさんのろうそくが灯され特別に趣があるため、それを見るために親族のお墓がない人も訪れる。そのためここには毎年この日に多くの人が訪れるため、自家用車での乗り入れは制限される。徒歩、自転車または公共の交通機関で来る様に促されている。


夫の祖母はずいぶん昔に亡くなっているし、祖父は2000年に亡くなっている。2000年というと、夫と出会う数年前で、会えなかったのは残念に思う。彼らにとっても、自分の孫がまさか日本人と結婚するとは予想外だっただろうと想像する。祖母と私たちの娘は同じ誕生日なので、ミドルネームにエルサという祖母の名前をもらった。このことは過去から未来へ続く縁のようなものを感じ、不思議な感覚がすると同時にこの先も続いて行くのかと考えると感慨深いものがある。



いいなと思ったら応援しよう!