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【光る君へ】ドラマレビュー第33回公開されています

クロワッサンオンライン 連載中、大河ドラマ「光る君へ」ドラマレビュー第33回公開されています。こちらからお読みいただけます↓

クロワッサンオンライン光る君へドラマレビュー33回

自宅すぐそばに落雷がありネットが使えなくなったり、翌週の台風被害で片付けその他あったりと、しばらく31回、32回と連続でnoteでのご紹介ができなかったのですが、よろしければ以下のリンクからどうぞ。

クロワッサンオンライン光る君へドラマレビュー31回

クロワッサンオンライン光る君へドラマレビュー32回

33話は中宮・彰子の女房達が登場しました。ドラマレビューでも述べたように、彼女達が出てくるのをとても楽しみにしていたのです。
『紫式部日記』ではその観察眼を発揮して、同僚を描写しています。
容姿や人となり、周囲の評判など。

そして『紫式部集』と合わせて読むと、紫式部がいまいち馴染めなかった初出仕時と再出仕後の奮起、そして同僚たちと少しずつ距離が縮まり会話ができるようになった様子が伝わるのです。

まだキャリアが浅く、小少将の君と愚痴をこぼし合っていた寛弘5年の日記と、女房としての自覚が芽生え周りに発破をかけるようになる寛弘7年の日記を比較して読み取れる、紫式部の成長に胸が熱くなります。
ある程度仕事を覚えて周りを見る余裕ができたら、他の職場の女房グループの存在に気付いたのかなとか、後輩ができて背筋が伸びる思いをしたのかなとか。私自身社会人となったばかりの頃に『紫式部日記』を読み返したら、学生時代にはあまり気に留めなかった、職業に携わる女性としての紫式部の思いに共感し励まされました。

ところで、紫式部は中宮・彰子の性格についても日記に記しています。

「宮の御心あかぬところなく、らうらうじく心にくくおはしますものを、あまりものづつみさせ給へる御心に……」
(中宮様はとても上品で、そして奥ゆかしい方でいらっしゃいます。ただ、あまりにも引っ込み思案でいらっしゃる……)

そのうえで、彰子が自分に仕える女房たちをどのように見ていたか、ということまで。

「人の心の善きも悪しきも、過ぎたるもおくれたるも、みなご覧じ知りて、この宮わたりのことを殿上人も何も目慣れて、『ことにをかしきことなし』と思ひ言ふべかめりと、みなしろしめいたり」
(中宮様は周囲にいる人※女房たちの良いところ悪いところ、やり過ぎなふるまいもイマイチな仕事も全てお見通しでいらっしゃって、ご自分の後宮を殿上人たちが見慣れてしまって『特に趣あるわけでもないな』と陰で言っていることまで、みんなご存じでいらっしゃるのです)

引っ込み思案で口数は少ないけれど、周りの女房たちのことはちゃんと見ているという点を『光る君へ』の彰子はよく表しているように思います。

紫式部……まひろが仕える主人・彰子と、職場の同僚である女房たち。これからドラマの中でどのように生きて、まひろと共に輝いてくれるのか。
とても楽しみです。

(つづく)




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ぬえ
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