【光る君へ】ドラマレビュー第18回公開されました
クロワッサンオンライン 連載中、大河ドラマ「光る君へ」ドラマレビュー第18回更新されています!こちらからお読みいただけます↓
さわちゃん(野村麻純)が筑紫へ旅立ってしまう、紫式部集でいうところの「筑紫の君」だとはっきりした回でした。
レビュー内でも、紫式部と筑紫の君が詠み交わした歌をご紹介しました。この歌で誓ったように、ふたりはこれ以外にも手紙をやり取りし、歌を交わしています。
このことを本で読んだその昔、不思議に思ったのですよ。郵便制度もない時代、どうやって文通していたのだろうと。乙丸(矢部太郎)のような従者に手紙を渡して、はるばる九州まで旅してもらうの?大変じゃない?
で、中学生のとき夏休み自由研究で調べてみたのです。
古代律令制度では、都と大宰府、そして地方の国府を結ぶ道路網……駅路(えきろ)が整備されました。この道は五畿七道(大和、山城、摂津、河内、和泉の五国と、東海道、東山道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道、西海道の七道)に伸び、ポイントごとに駅家が置かれ、駅馬が用意されて、朝廷からの命令文書や国司からの報告書などを運んでいたのです。駅家は30里(約16キロメートル)ごとに配備。そこには馬のための厩舎と駅使が休憩するための宿舎などが備えられていたのだとか。
…と、調べられたのはここまで。
公的な文書を駅ごとに馬を乗り継いで運んでいたとのことですが、駅路と駅家の管理・管轄はその地域の国司の役目であったそうで、国司の家族である筑紫の君と紫式部は、私的な文を託すことができたのではないかなと想像しています。
明日は第19話。朝廷で大きな事件が起こり、まひろ(吉高由里子)の境遇も大きく変わるようです。楽しみですね。
(つづく)
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