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【光る君へ】ドラマレビュー第28回公開されました

クロワッサンオンライン 連載中、大河ドラマ「光る君へ」ドラマレビュー第28回公開されました!こちらからお読みいただけます↓

クロワッサンオンライン光る君へドラマレビュー28回

レビュー内でも書いた、彰子の態度について。ドラマでの道長(柄本佑)と倫子(黒木華)夫婦は長女・彰子(見上愛)を入内などさせない、ただ幸せになってほしい……と育てていたので、彼女をごく普通の12歳の少女だとすると、思春期はああした子は珍しくないよなあと。

実際の中宮・彰子の気性については、紫式部が自身の日記(紫式部日記)に書き記しています。

さるは、宮の御心あかぬところなく、らうらうじく心にくくおはしますものを、あまりものづつみさせ給へる御心に……
(それにしても中宮様は、非の打ちどころなく気品があって、奥ゆかしい御方でいらっしゃるのですが、あまりにも引っ込み思案なご気性で……)

奥ゆかしいのは姫君として美点であるけれど、引っ込み思案。
そうなった理由についても「中宮様はお小さい頃に、こんなことがあったらしい」ということが、この続きに書かれています。
ある女房が出しゃばっておかしなことを言いだし、それを間近で見た彰子は、これほど見苦しいことはない、こんなことになるなら大過なく黙り込んでやりごすほうがいい…と思ってしまったようだ、と。それでとても内気な消極的な女性になってしまった……

彰子はとても繊細な感受性の持ち主だったようですね。『光る君』では『紫式部日記』に添った彼女の過去が描かれるのか、それとも全く別のエピソードとなるのか。
婿を取って実家・土御門殿でのんびり幸せに生きていってほしいという願いのもと、道長と倫子にのびのび育てられたであろう彰子が、父と帝の前で「仰せのままに」を繰り返す。委縮した娘であることがどうにも腑に落ちないのですよね……なにか理由があるんじゃないか、描かれるんじゃないかと期待してます。

別に理由なんてない。道長が三郎時代に、おっとりぼんやり、何を考えているかわからない少年だったから、父に似ただけ。
そういう流れでも、第一話を見返すと納得はできます。

29話は、定子が亡くなり一条帝の后は彰子だけとなった……そこからのスタート。そろそろ源氏物語執筆開始、紫式部誕生となるでしょうか。楽しみですね!

(つづく)


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ぬえ
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