#エッセイ
素直にかぶってみた~フルウィッグ事始め~
45歳を過ぎたあたりから、なんだか気になり始めてはいた。
なにがって、髪の話である。
最初におや?となったのは朝のヘアセットの時であったと思う。なんとなく、前髪の形がつけにくくなっている。いつものブローでうまくいかない。なぜだろうなと首を傾げていた当時の私は、これが老化現象などとは夢にも考えていなかったのだ。
そこからはじまって年々薄々気づいてはいたが、完全に思い知らされたのは今年。忙しくて美
なんとかしましょう、お義母さん〜ロング グッドバイ編~
なんとかしましょう、お義母さん~鬼と葛藤編~https://note.com/nuetwt2023/n/n527f2e7ed115 こちらの記事の続き。
よく晴れた爽やかな秋の朝だ。
今日は、業者のトラックが箪笥などの大型廃棄物を引き取りにくる日である。これまでリフォーム予定の義理両親寝室とその納戸の、溜まりに溜まった着ない洋服をリサイクルボックスに持ち込み、カビた着物を捨て、重すぎて使えないバ
なんとかしましょう、お義母さん〜鬼と葛藤編〜
なんとかしましょう、お義母さん~業者相談編~|ぬえ (note.com) の続き。
溜まりに溜まったモノを片づけるにあたり、念のため義理の両親と夫に確認した。骨董的な価値あるものはないですよねと。先々代、先代とおじいちゃんが亡くなるたびに口が巧い正体不明の誰それの訪問があり、その都度やきものだの掛軸だの、なにやかやと持ち去っていった。きっと高価なものだったのだろう。だから今現在、我が家にはそう
マダム・タイフーン(台風夫人)
予想天気図に、次から次へと台風が表示される晩夏だった。被害を受けた地域の皆様には改めてお見舞いを申し上げる。
列島をひっかきまわし暴れ回る台風は脅威だが、人間にも嵐を呼ぶ…というか嵐そのもののようなヒトがいる。私の身近にもそんな女性が存在しており、私はひそかに彼女のことをマダム・タイフーン、台風夫人と呼んでいる。
台風が予想天気図で目立つ存在であるのと同じく、台風夫人の容貌もパッと目を引く。私よ
タイ、バンコクにて〜ไม่เป็นไร マイペンライの国〜
わずか数日だが、ン十年ぶりに完全なる夏休みを得た。完全なる、とは仕事上の私ではなく、家庭における妻・母としての私でもなく。さまざま社会的な軛から離れた個人としての夏休みである。
頭にぎちぎち詰まった諸々を一旦リセットするか!と、タイを旅することにした。
タイの首都バンコク・スワンナプーム空港に着くと、観光立国タイのバカンスシーズンだけあって世界中から観光客が押し寄せ大混雑。日本のアニメキャラク
スマホがなかった時代の夜
昨夜、Twitterでゆきほ(@yukifox)さん の「スマホがなかった時代の夜、みんな何してたんだっけ 泣いてたんだっけ」という呟きが流れてきて。
その呟きと窓の外に響く雨音に、あの頃の夜が蘇った。
スマホどころかガラケーさえ存在しない。
毎晩私は、実家の暗い廊下で友人のSと長電話をしていた。
家族に聞かれないよう居間から固定電話をできるだけ引きずり出し、2時間3時間だらだらと話していた。
老いた私の目が見せるもの
前記事(誰がそこまで見せろて言うた|ぬえ (note.com))に引き続き、
目というか見え方の話。
中学1年生くらいからドがつく近視である。
授業中に、なんだか黒板の字が見えにくいなと思ったら、みるみる身の回りのもの全ての輪郭がぼやけていた。
30代から乱視も加わって、眼鏡やコンタクトレンズを装着していないと、常に水の中で物を見ているような状態である。
50代となり老眼までスタート。近視・乱
誰がそこまで見せろて言うた
テレビを14年ぶりに買い替えた。
14年前にアナログテレビからデジタルに買い替えた時は、その映像の鮮やかさに驚いたものだったが、人間は慣れるから毎日見ていれば当然驚きはなくなる。
新鮮な感動は失せたものの、映像には特に不満なく過ごしてきた。
しかし近ごろ少々テレビの調子が悪くなり、そして毎週楽しみに視聴してきたNHKBSプレミアムの大河ドラマ再放送がBS4Kにお引越しとなって、仕方なく4Kテレビ