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【M-1グランプリ2023】決勝進出希望10組を発表する【前編】


今年もM-1が始まったぞ。ヤァヤァヤァ。


この前の開催記者会見みたいなの見た?相変わらずヨネダ2000がぶっ壊れてた記憶しかないけど。


さて、敬虔なお笑いオタクの皆様はもう今年の決勝進出は予想されているだろうか。不肖ワタクシ鵺野は毎年予想はしているものの、こうやってnoteとかで大々的にネットの海に垂れ流すのは童貞なのでド緊張中だ。嘘だ。鵺野は緊張などしない。嘘だ。


ええい前置きはもういい。鵺野の今年のM-1決勝希望を早速発表していこう。言っておくがこれは「予想」ではなく「希望」なので「そいつらはまだ実力不足だろ」とか無粋なことを言うのはやめていただきたい。こいつら決勝出てるの見たいなァという勝手な期待でしかないのでマジレスは求めてない。イェイ。


①さや香



去年惜しくも準優勝に終わったさや香を予想。


正直さや香を入れるかどうかは結構迷った。理由は一つ、去年があまりにも完成されすぎていたからだ。俺もリアタイで見てた時は「ウエストランドかな~」って思ったけど、仮にさや香が優勝でも特に異論は無かった。だって抜群に面白かったもん。


しかしそれ故に今年は上がりまくったハードルを超えなきゃいけないんよな。オズワルドここ2年くらい同じ病に冒されているけど、一度準優勝した実力者がもう一度爆発して優勝するのはかなり難しい。和牛ですら結局優勝しないままM-1を去った。


しかし、逆にいえばそのジンクスを打ち破るとき、さや香は歴代チャンピオンの中でも別格の王者として漫才の頂点に君臨するんじゃないだろうか。



②真空ジェシカ


一番の推し。


ご存じ真空ジェシカ。もう決勝常連と言っていいかもしれないが、イマイチM-1ではハネ切らず、最終決戦には残れていない(2021年6位、2022年5位)。


個人的な印象としては審査員との相性が悪い気がするんだよな。「一番ウケてただろ!」とはもちろん言わないが、いずれの年でももう1つ2つ順位が上でもよかった気がする。というか真空のネタってネットスラングとか同世代ネタみたいな一定層を確実に刺しに来るタイプのボケが多いからどうしても年齢層高めの審査員には伝わりづらいんだよな。もちろんそれを踏まえたうえで審査員も判断してくれているんだろうが。


オール巨人や上沼恵美子が言うように、真空のネタはお笑いの偏差値が高すぎるが故に万人ウケするのが難しいという問題点がある。そこをどう改善して今年にぶつけてくれるのかが楽しみである。個人的には袖でセクースするネタやってほしい。


③男性ブランコ


はい。男ブラです。これも決勝経験者。


男性ブランコも去年のファイナリストで音符を運ぶネタを披露したけど惜しくも最終決戦には届かなかった。面白かったけどなぁ。


M-1を勝ち抜く上で「ボケ数」っていうのはめちゃくちゃ重要。スリムクラブのような例外を除いて、基本的には4分間にいかにボケを詰め込めるかっていうのが大事なポイントとなってくる。実際かまいたちは1分に何回ボケているかを計算しながらネタを作っていたと言っていたし、ナイツやNONSTYLEはボケ数を増やすために自身の漫才スタイルを変えた。それくらいボケ数っていうのは大きな武器なのである。


それでいうと男ブラは去年ボケ数が少なすぎた気がするんだよな。一つ一つはめちゃくちゃ面白かったんだけどどうしても単発のデカい笑いに終始してた感が否めなかった。そういうゆるめのテンポで確実に大きな笑いを取っていくタイプの漫才は周りがハイスピード漫才の時には目立つんだけど、去年はキュウやカベポ、オズワルドもいたでしょ。しっとりめのが多すぎて、逆にウエストランドやさや香のようなたたみかける漫才が結果的に上位に来るという結果になった。場況が違ったらまた結果も変わってたかもね。


普通のコント漫才でも面白いネタをいっぱい持っているので、今年はそっちで真っ向勝負するのも見てみたい。



④令和ロマン



普段お笑いをあまり見ないという人の中には去年の敗者復活戦で彼らを知ったという人も多いのではないか。


お笑いが好きな人からすれば去年の準決勝進出、そして敗者復活での健闘を見て、「やっとか」という感想を抱いたと思う。というか絶対にオズワルドじゃなくて令和ロマンだったけど。


鵺野は何年も前から令和ロマン(魔人無骨)を優勝候補として名前を挙げてるんだが、何故か毎年準々決勝までしか進めていなかった。それが去年、ようやく掴んだ敗者復活のステージで無名ながら2位。今年はファイナリストまでくる。これはもう絶対だ。


ただ一つだけ懸念点を挙げるとするなら、芸風がやや真空ジェシカと似ていることだ。2組ともコント漫才の中に大喜利ボケを入れていくというスタイルであり、もっというと川北と令和ロマンは慶應のお笑いサークルO-keisの先輩後輩という関係である。ファイナリストの構成を考えたとき、この2組を同時に決勝に上げる可能性は少ないと鵺野は予想している。


決勝の扉を開けるにはまず真空という壁を超えてくれ令和ロマン。




⑤ダイタク



なんで決勝に進んだことがないのかが不思議なコンビだ。


兄の大と弟の拓でダイタク。双子のコンビである。そういえば決勝に双子のコンビが挙がったことってまだないのか。


ここ5年の戦績は準決勝3回、準々決勝2回と、圧倒的な安定感を誇る。マジで何で決勝来てないんや。芸歴は今年で14年目、もういい加減決勝に上げてもいいんじゃないか。このままいくと囲碁将棋コースだぞ。


強いて決勝に進めていない理由を挙げるなら安定しすぎていることくらいか。いつ見ても100点の漫才をしているが、120点を出さないと決勝には進めないのがM-1だ。厳しい。


でもダイタクの漫才は大人から子供まで笑えるネタが多いし、それでいてタイムマシーン3号のように女子供に媚びるようなネタをしないので、お笑いファンから一般視聴者まで誰もが笑えるのが強みだ。決勝にさえ上がれば優勝の可能性は十分にあると個人的には思っている。



後編へ続く


残りの5組は後編に続きたいと思う。ここまでは正直置きにいっているというか世間的にもそれなりに知名度の高い5組を選んだつもりなので、後編の5組は完全に自分好みの5組を挙げたいと思う。乞うご期待。


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