サタスペオリシ「幻のおせち」
年末なので。
■ティザー
曰く、そのおせちを1/1 9:00ちょうどに食べれば、その一年はとんでもない幸福な年になるらしい。曰く、オオサカを牛耳る5大盟約のトップたちは皆、それを食べた年に大出世したらしい。曰く、そんなおせちを作れるのが目の前の男らしい・・・
■この記事について
この記事は冒険企画局著TRPGシステム「サタスペ」のオリジナルシナリオです。
■フォアプレイ
このシナリオは、つくりたての亜侠か1回冒険したことのある亜侠4~5人のチームを想定しています。初めてシステムを遊ぶPLがサタスペを一通り楽しめるよう、「情報」「血戦」「競争」「浪漫」のルールを詰め込んでいます。
■舞台
このシナリオは、主にミナミを舞台としています。
■導入
師匠も大統領も走り回るオオサカの12月31日。いつも依頼に走り回る君たちも、今日明日ばかりはお祝いムード。
居心地のいい誰かのアジトで年越しを計画していたが・・・
「ええ!?おせちができない!?」
以前、依頼で知り合ったものから融通してもらえるはずだったおせちが、なにやらもらえないらしい。どうしてもおせちを食べたい君たちは、事情を説明してくれる「マスター」という男を紹介された。
ここはオオサカでも知る人ぞ知る小料理屋「ハシイチ」。もとはオオサカ帝国ホテルで腕を振るっていたシェフが営んでいる、知る人ぞ知る店だ。そこのマスター曰く「材料が届かなくなってしまったんだ・・・申し訳ない。ただ、あんたたちを亜侠と見込んでお願いしたい。明日の6:00までに材料を集めてくれないか。協力してくれた暁には、幻のおせちをふるまおう」
そうして、おせち探しが始まった。
◆幻のおせち
使用することで、以下のいずれかの効果を即時に発動する。効果は、1d6を振った結果を適用する。
1:任意の一人との「コネ」を得る。
2:任意の一人を「トリコ」にする。
3:「トランク」を一つ得る。
4:「飲食」カテゴリの趣味おたからを任意で一つ得る。
5:任意カテゴリの趣味おたからを、ランダムで一つ得る。
6:シナリオ終了後、経験点を1増やす。
■シナリオルール補足
シナリオ開始は12/31 昼。シナリオは昼→夜→深夜→朝までの4ターンが上限。朝のターンまでに必要食材を集めきったら、間に合うようにおせちを作ってくれる。
必要食材は3つ「黒豆」「エビ」「卵」。
◇黒豆
情報判定が完了すれば、売っている店を見つけられる。
SL3 飲食
十三の忍者村「ナンバ忍者飯」で価格3にて売っている。
◇エビ
沙京の養殖場で得られるらしい。値段は1。なお、数が限られているため、取り合い(戦闘)になるかも
沙京のごみ処理場裏にある養殖場。マスターの紹介であることをいえば購入できるが、三下3人が奪おうとしてくる。勝利で購入可。
あるいは三下とのケチャップに勝利することで持ち帰れる。
◇卵
謎の卵。ミナミのラーメン屋「ルールーイエ」で分けてもらう必要がある。
分けてもらおうとすると、価格5はらうか、ラーメンどんぶりに入った、名状しがたい見た目とにおいのするものを食べきったらといわれる。
価格は不要だが、誰か一人が食べきる必要がある。肉体、難易度8に成功する必要がある。
成功したら「謎の卵」とクトゥルフ神話技能5を入手する。
■結末
●材料を一つもそろえられなかった
みじめな正月を過ごした。
●材料を1~2つそろえた
一人分だけ、おせちを得ます。
●材料を3つそろえた
全員分のおせちを得ます。
■NPC
●マスター(「覚者」基本p136)
小料理屋「ハシイチ」のオーナー兼料理長。
●「ペレド・エル・ジンの娘」楊 玉蘭(ヤン・ユイラン)(基本p149)
ミナミのラーメン屋「ルールーイエ」の経営者。