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「夢のあと、さき」感想文

注意

本文には、アイドルマスターシャイニーカラーズ イベントシナリオ「夢のあと、さき」及び、西城樹里STEPのネタバレを含みます

シナリオ概要

放課後クライマックスガールズの面々が、職場体験レポ番組の撮影を行う
イラストレーター「ソラファド」や、彼女にあこがれる「少女」など様々な人物と仕事を共にする中で、夏葉と樹里は夢をかなえることについて考える

感想本文

放クラではなく、彼女たちの周辺についての話であった

特に、「少女」が主役の物語だと感じた
「少女」は、樹里が職場体験に訪れた精肉店の娘で、イラストレーターにあこがれつつも、自らその夢をあきらめていた

私は、ドラマとは「誰か」の「何か」が変わることだと考えている

シナリオを通して夢へ再挑戦する姿勢を見せた「少女」や、あるいはイラストレーターという仕事への辛さを克服しつつある「ソラファド」こそが本シナリオの主人公であったと考えている

では、何が彼女たちを変えたのか

好きという気持ち

物語終盤、少女はソラファドを助ける

きっかけはソラファドのファンサービスによるもので、最初は純粋にファンへの好意からの行動だったが、路上でのサイン会は人混みとなり、結果ソラファドは周辺一帯に混乱を生み出し、自身への危険を招いた
(少女は彼女の腕を手を取り助けるが、これが少女ではなく暴漢であっても違和感がない書き方であったことから、ソラファドの恐怖心を感じ取れる)

ソラファドを助けた少女は、自身の絵を見せる
ソラファドはこれまでの経験から、イラストレーターになれるなんて軽々しく言えないという

それに同意しつつ、少女はこう言う

イラストが好き、その気持ちを無くしたくないという気持ち
(自分の趣向と、それを大事にしたいという自己愛に気づく)
その姿に初心を重ねた「ソラファド」は、自分の行動に後悔しつつも、自分の中に残る『好き』という気持ちを守ろうと決意する

好きと仕事について

好きなことを仕事にしたいと思っていたし、私の世代はそれこそが幸福だと信じていた。
だからこそ、「好き」がなくても、「好き」が見つけられたときのために、勉強なりなんなりに励んできた。

シナリオに登場し、仕事についている人たちはどうだろう

精肉店の店員
足を怪我しながらも、店のため、撮影スタッフのため、そして樹里のために仕事を続けようとした
仕事も好きかもしれないが、それよりも自身に関わる人々のために動くことこそ「好き」なのではないかと感じた

撮影スタッフ
少数ながらも様々な仕事をこなし、いいものを作ろうとする彼らは間違いなく仕事が「好き」として描かれている。ただし、周囲の人物がけがをした際にはそれを優先する善良さがある

ソラファド
夢という「好き」をまさしく叶えたはずが、夢に押しつぶされようとしている。「好き」でい続けることには努力が必要で、その努力は好きではなかった
(夏葉と樹里はこの問題について考え、夏葉は次の夢を見つけること、樹里は夢に関わる他者のために行動することを解決策としている)

有栖川夏葉
番組制作に対しての思い入れがあるわけではないが、仕事に対する姿勢はきわめて真面目であった
もちろん、自身の「好き」であるアイドルとして関わっているからというのもあるが、彼女の生真面目さによるものも大きいと思われる
彼女はきっと夢を見、それに挑む自身の理想像が「好き」なのだ

西城樹里
彼女は夢をあきらめた。(参考:STEP)
それでも今を肯定し、他者を慮る姿には、どこか悲しさを感じる
夢を、好きをあきらめた分、他者の好きを守りたいという姿に
いつか、彼女自身の好きに生きてほしいと思うのは身勝手だろうか(自分語り)

プロデューサー
プロデューサーの仕事はアイドルを守ること
自身でそういっている
ではなぜ彼は転職したのか。転職したからそういうことが好きになったのか
仕事だから好きになったのか
「アイドルを守ること」が好きなのか
好きかどうかはわからないけど
そういう仕事を、させてくれ

少女はいまだ、好きを好きなままで
だが、それを仕事にすることを夢に見ている

あなたの将来の夢は?

兎角、この質問に辟易してきた
将来の夢とはつまり、将来の職業のことだが、そもそも仕事なんてしたくはなかった
湖畔のログハウスででっかい犬を飼うとか、そういうことが夢で、好きだったきがするのに
まわりの人たちが幸せならいいなあとか、そういう曖昧だけど、好きな気持ちを率直に表した言葉こそ、信じるべきだったのに

だからこそ、このシナリオを読んだ今こそ
また自身の「好き」を探し、大切に育むべきではないだろうか

ということで

好きなところ発表ドラゴン

俺のアイドル綺麗すぎる…

じゅりなつ、秋の夕暮れ時

しゃぶしゃぶをするときに流したいボイスNo.1
 凛世「なんと立派な…しゃぶしゃぶ肉…」

サポカにて、好きな飲み物を聞かれたときの放クラの面々の回答
バラバラかと思ったら、全員同じのを選んでて、協調による幸福というのもあるよなあと思った。特に仕事終わりとかは

あと、衣装めっちゃ出てきたのうれしかった。かつ、秋服が選ばれてる気がしたので、今の風が冷たくなってきた時期に見るのをお勧めします。


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