合掌。
今日たまたま、Facebookの過去の思い出(◯年前の同日に投稿した記事のフィードバック)で出てきた方を久しぶりにチェックしたら、お友達のTLへの書き込みから、どうやら10年目の3.11を迎えられずお亡くなりになったと知りました。
震災支援、と言えるほどの活動が出来ていたわけではないのだけど、2011年の6月頃から2年ほど、お知り合いの支援物資の輸送トラックに相乗りさせてもらったりして、2〜3ヶ月に一度石巻や大船渡に赴いていました。
人間のあったかい、優しく強い心にたくさん触れた。
と同時に、信じたくないような事も実際はあった。
こんな状況でも嘘をつき人を騙す人はいるのか、弱い立場を利用しようとする人がいるのか…悲しい事も少なくなかった。
今日訃報を知った方は、私にはとてもよくしてくれた方。
でもそうじゃない噂やよくない話もある人だった。
関わる私を心配する人もいた。
けど、私は目の前のことを大切にしたかったし、彼の先には確かに支援を喜ぶ子どもたちもいたし、距離が離れているので、実際よくないことは私には起こらなかった。
震災翌年以降、わたしも自分の会社を急遽立ち上げなければならなくなり、なかなか実際に現地に足を運ぶ事も少なくなってしまって、以来交流はSNSのみとなっていた人でした。
彼は仲間から敬遠されたりしながらも、子どもたちの支援を諦めず、また一時はお母様の介護等にも奔走していた、優しい人だった。
彼がよくないことをしていたとしても、彼の活動によって私が東北の被災した皆さんと交流したことや、その時に見たたくさんの子どもたちの笑顔は、私にとって今も大切な経験として胸に刻まれている。
私にとっての真実は、その記憶だけ。
だから、北に向かって手を合わせ、祈る。
どうか彼の魂が救われて、安らかに眠れますように。
Eさん、ありがとうございました。
※ヘッダー写真は2011年6月に初めて行った石巻。