卒団ブログ #17齋藤優明
「チョンボ最高!」「チョンボに入って良かった!」
と引退した今は言えます。
しかし、この大学サッカー生活、順風満帆なものではありませんでした。
一年時には両脚の靱帯損傷。両ハムストリングス肉離れでシーズンを棒に振り、2年次もリハビリ生活、身体が戻らないままシーズン終了。3年目にはコロナ渦により活動休止。今振り返ると本当に壮絶な四年間でしたがその厳しさのおかげで精神力、肉体を2倍、3倍に成長させる事が出来ました。今回のブログで成長の鍵となった「筋トレ」と「縦、横の仲間とのつながり」に関して全力でお伝え致しますので最後までお楽しみください。
「65キロ→78キロ。」
これは私が大学二年から三年にかけての体重の変化です。一年間で約13キロ増量しました。
私は怪我が絶えない選手でした。怪我をしない、あたり負けしない身体を作る為に行った筋力トレーニング。最初は40kgのバーベルが重く、ただ辛いだけでした。しかし心の底から変わりたいと強く感じていました。高校サッカーが不完全燃焼で終わってしまった事で始めた大学サッカーも上手くいかない。ぶつけられるのはこれしかないと感じ、週5日で文理学部のジムに通いました。先輩達からアドバイスをもらいながら怪我したふがいなさ、サッカーへの情熱、モテたい。を原動力に突き進みました。日に日に40kg、50kg、60kgと重量が上がるようになりました。現在では100kgを挙げるまでに成長しました。不思議なことに重量が上がるにつれ自分に自信がつきました。怪我から復帰後の一年間、怪我はゼロ。いざとなれば相手DFをなぎ倒すことも吹き飛ばすこともできる全能感を感じました。筋トレを始めた事により確固たる肉体と自信を生み出すことが出来ました。
ここで私が伝えたいのは、マイナス面が生じた時にどれほど自分と向き合い、プラスに変化させるかです。別に筋トレをしろとはいいません、戦術面でも身体の柔軟性でも英会話でも良いです。与えられた条件で出来る事を突き進む事が自己成長への鍵になります。
チョンボで本気でサッカーをしているからこそ出てくる怪我や悩みの全てがマイナスではありません。プラスに変化させるのは自分次第です。私はチョンボで経験した挫折を通じて高校時代には見つけることの出来なかった新たな自分に出会うことが出来ました。
「縦、横の仲間とのつながり」
チョンボはサッカーに対して燃えるような情熱を持つ人達の集団です。
私が初めてチョンボの練習に参加した先輩達のボールを追いかける目は輝いていてボールに頭から突っ込んでいる先輩もいました。薄暗い早朝から全力でサッカーに打ち込む姿に魅了され入団を決めました。また、合宿での一芸、いざないやリーグ戦の応援などチョンボの笑いの部分に対する情熱もサッカーに匹敵する程に全力でした。4学年が全てを全力で行う事によって生まれる「縦、横のつながり」の強さは凄まじいです。
活動に制限があったラストイヤーの中、自分達の代でこの伝統を継承出来ずに終わりを迎えると思っていました。しかしチョンボ史に残る~「奇跡の一週間」~での練習と最終戦で少しは伝える事が出来たと感じます。
私のチョンボ生活、怪我から始まり練習も出来ず、試合にも出場できない苦しい日々。コロナ渦による活動休止。就活の相談など。支えとなり、精神的に成長させてくれたのは間違いなくこの「縦、横の仲間とのつながり」です。今後もこの「つながり」が途絶えることはないでしょう。後輩の皆さんにもこの全力で取り組んだからこそ得ることの出来る「仲間とのつながり」を噛みしめてチョンボ生活を送って欲しいです。
辛いことの方が多かった四年間でした。しかし、それ以上に得るものが大きかった。大きすぎるほどです。毎朝始発で家を飛び出すこと。試合に出れずに、コンクリートで練習したこと。怪我して筋トレを始めたこと。合宿でお腹が痛くなるまで笑った事。チッチで8千円負けたこと。真冬のすずかけのマリンハイムで朝起きたら凍死しかけたこと。ひろきと桜道家でラーメン冷めるまで喧嘩したこと。コロナ渦でリモートトレーニングしたこと。
~「奇跡の一週間」~での練習が出来て本当に嬉しかったこと。最終節、豪雨の中、全力でゴールに向かって走ったこと。この瞬間は2度と訪れないと、雨のせいにして目が潤んで切ない気持ちが胸を締め付けたこと。
こんな経験は人生に一度きりです。この四年間で試練、仲間とのつながりを通じて精神的、肉体的に成長させる事が出来ました。チョンボの情熱、笑いを見せてくれた先輩達。サッカーが上手でノリの良い後輩達、そして共に苦難を乗り越えた四年生の皆。本当にありがとう。
この経験と感謝を糧にして次のステージでも人々の記憶に残る社会人になります。
「チョンボ最高!」「チョンボに入って良かった!」と胸を張って言えます。
これからの日本大学文理学部サッカー部並びに齋藤優明の活躍にご期待下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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