【留学日記】サラ寺院で初めましてシャーマン
2月5日(月)
7時15分起床。Youtubeでラジオ「カベポスターのヤングタウン」を聴きながら登校準備。カベポスター2人とも声が良すぎる&話し方と速度が穏やか&ボソッとしたひと言が的確にツボを指してくれてもはやヒーリングミュージック。鼻と口の間あたりでンファファファと漏らす感じの永見さんの笑い方で丼飯5杯いける。
今日からマッサージスクール2週目。
わたしはLevel2のクラスに上がり、Level1には新しく2名の生徒が入学した。日本人生徒は基本女性が多いらしいけど、今回は2名とも男性。しかも1人は宮古島在住、1人はチェンマイ在住だけどその前は3年ほど石垣島に住んでいたらしく沖縄率まで急増。
Level2クラスはわたし一人だったけど、かなり昔にLevel2習得済の女性が復習のために一緒に授業を受けることに。ペアがいてよかった。
Level1と2が合同で授業を受けることになり、まずは先生によるLevel1の手技レクチャー。モデルとなってマッサージを受けてわかった。タイパンツをミスった。
サンデーマーケットで買った可愛いタイパンツを意気揚々と履いていったが、よくあるパンツスタイルではなく、1枚の大きな布をヒモでどうにかこうにか結んでパンツっぽく見せるタイプで、寝っ転がると足の側面が丸見えになった。セクシーを通り越した露出魔スリット。
慌てて肌が隠れるように布を固結びなどしてみるが全部は隠れず、先生が足首で裾止めるようのゴムを貸してくれた。この世でいちばんお呼びじゃないセクシータイムだった。
Level1のデモンストレーションを終え、Level2の手技も指導スタート。横向きに寝た状態でのマッサージを学ぶ。
体勢は変わりつつLevel1と似た施術も多かったので、先週よりは早く飲み込めた、と思いきや「今からやる技は間違う人が多いんです」との前置きで教えてもらったアクロバティック手技で顔が(´?ω?`)になる。
最後のほうはひたすらその辺りを練習をして、学校が終わったあとも18時頃まで居残りして復習をがんばった。よくがんばった。
18時にMac cafeというカフェに集合し、貸し切りのソンテウに乗る。先週金曜の飲み会に来られていたタイ古式マッサージ界のすごい人・マコトさん企画で、有志の皆さんと「サラ寺院」に行くことになっていた。
サラ寺院(ワット・ナムチャム)は、タイ中心部から東に向かってバスで40分ほどの場所にある寺院。シャーマンのような方がいて、その方に神が乗り移って(?)訪問者の相談に答えてくれたり、その人に合ったマッサージを施してくれるらしく、大変興味深いうえに「シャーマン」と聞くと行かないワケにはいかない。(シャーマンキング世代)
メンバーはマッサージスクールからわたしともう1名、他にも日本でタイ古式のお店をしている3名と、チェンマイ在住の女性1名、計7名の日本人グループ。
サラ寺院まではソンテウで約40分、その間7名で向かい合って談笑を楽しむも、昔から変わらず、5人以上の大人数トークになった途端にほぼ話せなくなるド陰キャと化すのでつらい。永遠に飛び込むタイミングが分からないダブルダッチの如き難所。
途中休憩の屋台エリアでグループがわかれ、3人テーブルになったところでやっとまともに参加者さんと話せて酸素吸えた。
そこからさらにソンテウで20分。この時はお隣に座ったタイ古式の先輩お姉さんと2人でトーク。タイ古式を習い始めてから開業、現在に至るまでの流れ、施術のトラブル、出張マッサージの難しさなど、気になることをいろいろ質問させていただく。
そして、サラ寺院に到着。
イメージしていた寺院よりは、どこか山の集落みたいな雰囲気。おうちのようなスペースで子どもがシャボン玉してたり三輪車をぶっ飛ばしたりしていて、一般の民家におじゃまさせてもらったような気持ちになる。
でも、奥には立派な祭壇。金色の仏像がズラリと並んで壮観だった。
まずはこちらで神様にお祈り。額を頭につける形で深々と三回手を合わせ、そのあとはマントラ(祈りの言葉)を共に読む。マコトさんが準備してくれたカタカナのマントラを読み上げてときどき頭を深々。
そのあとは場所を移動してお線香やろうそくに火をつけて祈ったり、別の祭壇的なスペースで瞑想したり。瞑想では、目をつぶって頭の中でひたすらとある言葉(思い出せない)を唱える。
瞑想をしたことがある人は分かってくれると思うが、「心を無にする」のは難易度SSSの大技である。
昔ひとりでやってみた時は(なにも考えない…なにも考えない……ってあれ今これめっちゃ考えてんねんけどタンマタンマはいはいハーイ今なにも考えてませんよ~~~ってこれ誰に言い訳してるんウケるってちょま邪念邪念ジャネェェン)ってな具合にずっと脳内ワイがぶつぶつ喋り続けていた。我ながら超うるさい。
今回も今回とて、一生懸命とある言葉を唱えつつ随時邪念が入り、トドメに誰かのアラーム音(タン♪タン♪タララン♪みたいなお馴染みの音)が鳴ってしまい、以降はとある言葉がそのアラーム音と合体してしまって脳内サウンドオブミュージック状態。陽気な邪念まみれで終了となった。
瞑想はタイ古式マッサージでも重要な要素となるので、今後ストレッチと合わせて毎晩の習慣にしようと誓う。
タイ語⇔日本語の通訳さんが到着し、いよいよシャーマンの女性との対面相談タイム。紙に生年月日を書き、自分の仕事、そして各々相談したいことを伝える。
仕事、恋愛や結婚、体調不良や体の痛みなど、それぞれの悩みに対して「今年の9月にはやるべきことが分かるから今はこのままで大丈夫」といった具体的なアドバイス、特殊なマッサージバーム(?)の提供、お線香の煙を吸わせて吐かせるなどの対応が行われる。
最後にわたしの番。相談内容はマッサージの仕事について。
相談に対し、シャーマンの方はまず「マッサージは好きか?」とのご質問。「す、好きだと思います!」と返すと「マッサージを学ぶ途中で、あなたは諦めてしまう可能性があります。日本に返ってもたくさんの人をマッサージし、学びと努力を続けてください。そうすれば上手くいくかもしれません」というお言葉を賜った。
重ねて、結婚関連のことも少し聞いてみたら「今のパートナーさんとよく話し合ってください」とのこと。デスヨネ。
他の方が具体的な日時や未来のできごとを示された一方で、わたしの場合は身を引き締めるための助言みたいだった。あまりにはっきり未来を示されるとそっちに引っ張られるタイプなので逆にありがたい(というタイプだと見透かされての対応…?)
マッサージなどは特になく終了するかと思いきや、通訳さんが「聖水飲む人ー?」と給水のような声かけで聖水をふるまってくれたので、あやかってグビッといただいた。
気づけば時刻は22時40分。サラ寺院を出発して市街地に到着したのが23時20分。皆さんとお別れして帰宅し、なけなしのHPを使ってシャワー&ストレッチしてすぐ就寝。さっそく瞑想してないな。