自分のルーツ①
先日、オンラインイベントに参加した。
2年ほど前から自分のルーツを辿りたい思いが生まれ、
そこから出会うべくして出会った「名前のことだま®」。
名前のことだま®の学びを深めていくと、”先祖”への意識も増し、
ここでやっと祖父母の名前、過ごした地・双葉町を知る。
小さい頃に100歳を目前に他界した祖父。
縁側でお酒を飲んでるシーンや、
最後に病院のベッドで目を合わせていたシーン、
それくらいしか記憶にない。
おばあちゃんに関してもほとんど記憶がなかった。
そして、恥ずかしながらおじいちゃん・おばあちゃんの名前を知らなかった。
父方祖父母とのつながりが薄かった。
沖縄出身の奥さんと出会い、
沖縄の文化に触れ、
親や先祖を大切する思いは行事などに表れていた。
結納の時、親族が集まり、親族のつながりの温かさを感じた。
自分はあまりつながりがなかったので、
せめて父の故郷のお酒を探してみよう、
と、見つけたのが「磐城壽」。
震災の影響で山形へ拠点を移していた。
でも、酒蔵の想いに響いてそれに決めたのを覚えている。
おじいちゃんはこのお酒も飲んでいたのかな?
とも想像しながら、少し祖父とつながれた気がした。
そこから、父のところへ帰るたびにちょこちょこ話を聞き、
少しづつ双葉町のことが見えてきた。
父は7人兄弟の末っ子のため、
一番上のお姉さんとはかなり年も離れている。
ただ、ほとんど話をしてくれない。
言いたくないことももちろんあるとは思いながら、
少しでも自分のルーツを知りたい、そんな思いだった。
親に育てられたというよりは兄弟に育てられた部分も多かったのだと思う。
父本人もわかっていないことが多い。
それでも、
こんなところに住んでいたのか。
どんな町並みだったのだろう。
おじいちゃんはどんな仕事をしていたのだろう。
どんな想い、考え方をしていたのだろう。
そんなことを思ってみる。
そんな中、NHKの朝ドラでは「エール」が放送されたり、
双葉町にゆかりのある方が身近にいたり、
災害伝承館ができたことを知り、
意識するとやはり福島のこと、双葉のことの情報が入ってくる。
お墓参りに行きたいな、と思いながらも、
今はその地区は入れる場所なのか、わからなかった。
父も現地のことを知らない。
何か知ることはできないのかな、とずっと思っていた。
家系図をつくりたい、そんな思いもありながら、
祖父母以前まで戸籍を遡ることまでしなかった。
戸籍も遡れるのかもわからない。
父に教えてもらった数少ない情報を頼りに、
祖父母の名前からメッセージを見てみたり、
写真を見ながら心を通わせようとしていた。
今では毎日祖父母にも思いを寄せるようになった。
それだけでも守られている感覚はたくさん。
日々の生活につながっていることも実感する。
今年はより、自分の「根」に目を向けて行きたい年なので、
ルーツを意識していた。
双葉に訪れてみたいな、そう思っていても子どもも小さく、奥さんの仕事のこともあるのでなかなか現地に行くことができない。
すると、ことだま師®の先輩から今回のイベントを教えていただく。
オンラインで参加できる!
すぐに申し込みをして、参加することができた。
それは、「クラフトジンふたば」を通して双葉町に触れるというイベントだった。
(続く)