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あっちだよ。
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秋の空。
空も移ろいゆく。
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コスモスたちは教えてくれる。
「あっちだよ。」と。
朝日をいっぱいに浴びるコスモスたち。
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同じようにお日さまに身体向けると―
あったかい。
お日さまを感じながら、自然の中の声が
寄っていく?と。
またコスモスが案内してくれた。
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アオサギが飛んでいった。
首を伸ばしたままじゃ飛べないでしょ。
曲げてみたらうまく飛べたりするんだよ。
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他のみんなは刈られてしまったけど、
運良くここに立っている。
わたしはわたし。
わたしはこのままだから
だから花をつける。
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目立たないけれど、花は花。
これからみをつけて、
また未来へつなげてゆくんだ。
根っこはみんなつながってるしね。
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コイが教えてくれる。
水草の間は道なんだ。
道がわかってるとそのまま進める。
石の間を進むときはバシャバシャとちょっと力を入れて泳ぐ。
水草の後ろは流れがもっと穏やかになる。
だから時に休むこともできる。
広いところはゆっくり道を決めながら泳げるんだ。
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カモたち。
陸に上がればペタペタ歩くけど、
水の中でも足をいっぱい動かしてるんだ。
スイスイ泳いでるようにみえて、
水の中では水をかいて進んでる。
あっちにおいしそうなごはんがあるー
スイスイスイ。
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カラスも巣作り。
気持ちの良い寝床、また次のいのちの支えに。
環境をととのえるのも大切なお仕事。と。
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今度は猫が「にゃお」と声をかけてきた。
そのまま、見てたら、
ここがお気に入りの水飲み場なんだ。って。
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よく見たらゴミが。。
みんな気持ち良く過ごしているから
お互い気持ち良く
ゴミは持ち帰りましょう。
みんなの場所。
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ああ、いい眺め。
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振り向くと影が。自分の影。
日が当たるから影ができる。
日なたはぽっかりおたたかい。
暑いときは日陰で風を感じてみる。
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ぼとぼと。
風と一緒にどんぐりが落ちてくる。
実がなるから、実が落ちるから
また新たな芽を出してゆける。
風に手伝ってもらって。
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アキニレ。
樹皮を剥がしながら成長する。
脱皮して成長してるみたい。
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トンボも止まる。
前へ前へ進んでいくイメージのトンボ。
体温を調整するためにトンボも止まる。
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ハグロトンボは羽を閉じてとまる。
黒いから見つかりやすいから閉じるのかな?
神様に合掌するようにみえるから神様トンボとも言われるらしい。
羽合わせ。
鷹匠には「羽合せ」というものがあるらしい。
タカが獲物を見つけ行くぞと飛び立つときに、
木のように鷹を支え立ちながらも、
それに合わせて送り出してあげることらしい。
誰かの「さあ行こう」に僕も羽合せてゆきたい。
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冬に向けて葉を落とし、
冬芽をつける。
ちょっと早い芽吹き…?
あたたかくなると自然は成長してゆく。
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雨のときに喜ぶカタツムリもこんな日はそっと木とともにお休み中。
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半分。
まだ水や栄養を蓄えながら青々といながらも、
土へ還ろうとする落ち葉。
自然の流れは土へ還る。
葉として光合成で木を支えながらも
季節とともに成長から蓄えへ。
落ちた葉も土の支えとなり、
木を差支える。
ああ、森はおもしろい。
淡い移り変わり。
時に早くなることもあるけれど、
一気には変わらない。
変わるまでにはちょっとずつ変化を感じられる。
季節は移ろう。
巡りゆく自然。
自然はいつも調和している。
自然はいろんなことを教えてくれる。
ありがとう。
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ぬちぬオト。
自然の中はいつもいのちの音が響き渡っている。
そして僕らも。