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小麦づくりからお醤油づくりをめざす

大豆をつくっていた畑で今度は小麦をつくる。
大豆、そして小麦もみんなで育て、
それがお醤油になる。
昔は当たり前だったことだけれども、
なんだか夢のよう。

発芽。ちょこんと出た芽がかわいい。

種をまいた小麦は、予定よりは少しゆっくりと芽を出した。

ゆっくり成長。

11.11.11.11の思い出

振り返ってみれば、こうして小麦をつくるのは、学生の時以来。
へっころ谷でスタッフをしていて、
みんなで麦から育てたんだよなぁ。

11月11日11時11分に種まきをした。
このゾロ目はいつまでも忘れない。
小麦からほうとうをつくり、幸せをひろげていく。
そんな豊作祈願をした。
11月11日が来るたびに思い出される。

懐かしい思い出。

麦踏みをして、収穫して、
できた小麦でつくる「ほうとう」をお客さまに提供する。
原料から手づくりする楽しさを知った。
そしてつくられるまでを知ったからこそ、
その愛情があるからこそ伝えられるものがあるとわかった。

目の前の料理は本当にいろいろな人を通して、
また自然の恵、生命の力を通して、自分の口に運ばれてくる。
その見えないたくさんの感謝を「いただきます」と、
また自分の生きるチカラへと変えてゆく。

学生時代はただ食べることが好きだから、
学校が近かったから、と
「食」の勉強をしていたけれど、
衣食住、人が生活する基本であり、
”食卓の向こう側”を学んだ時、
見える世界が変わった。

なんておもしろいのだろう、と感じた。

1食の背景にあるもの、
そしてその想い。
見えないけれど大切なもの。

麦づくりは特にそれを感じたのを覚えている。

そして、また今の地での麦づくり。
「いただきます」までのプロセスをまた楽しもう。

こんどはまた違った視点で見れるかもしれない。
楽しみだ。


麦踏み

そんなことを麦踏みをしながらまた思い返していた。

「麦踏み」を初めて聞いた時は、
芽が出た小麦を踏んじゃうの!?と思ったけれど、
麦が逞しく育つための大事な過程なんだそう。

まだ小さいけれど大丈夫かな?と思いつつカニのように歩きながらしっかり踏みしめてゆく。

麦踏みの役割には、

◎霜で浮き上がる根を押さえる
◎株元の乾燥をふせぐ
◎お彼岸あたりから出てくる茎を丈夫にする

そんな役割があるそう。
しっかり根を張るために必要なんだな~

踏まれてこそ強くなる。
なんだかかっこいい、小麦さん。

厳しい環境に耐えてたくさんの実りをつけてゆく。
強さと実りの結び。

小麦からもいろいろと学ぶことができそうです。


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